映画「デュオ 1/2のピアニスト」監督が語るプレネ姉妹の“生きる力”「堂々とした生き様に心を打たれた」
フレデリック・ポティエ監督、ヴァランタン・ポティエ監督
映画『デュオ 1/2のピアニスト』(公開中)を“親子”で手掛けたフレデリック・ポティエ、ヴァランタン・ポティエ両監督からのメッセージが到着した。
アカデミー賞作品賞含む主要 3 部門受賞『コーダ あいのうた』プロデューサー最新作。実在するフランスの双子の天才ピアニスト、プレネ姉妹の数奇な運命と人生をモデルに、難病により夢を奪われた双子姉妹の苦難と葛藤と成功の物語を描いた、映画『デュオ 1/2 のピアニスト』(2月28日より全国で上映中)
公開直後からSNSには、「演奏シーンや、姉妹愛・親子愛に感情を揺さぶられた」、「双子姉妹の演技がとにかくすごい」、「こんなドラマチックな実話があるなんて」等、その物語への感動の声が上がっている。
今回、そんな本作を“親子”で手掛けたフレデリック・ポティエ、ヴァランタン・ポティエ両監督からのメッセージが到着した。
本作の主人公、双子の姉妹クレールとジャンヌは、幼い頃からともにピアノに情熱を注ぎ込んできた。2人は、父親からアスリートのような指導を受け、名門カールスルーエ音楽院に入学を果たすこととなる。しかし、2人を待っていたのは、ソリストというたった1つの椅子を賭けての練習の日々だった...。そんな厳しい練習に明け暮れる中、突如クレールとジャンヌは自分たちの両手が徐々に不自由になっていく難病にかかっていることを知る。最悪の事態に直面しながらも、改めてピアノが人生のすべてであり、かけがえのない大切な存在だということに気づく。そして、絶対に叶えたい夢を2人で掴み取るため、家族に支えられながら、自らの運命を変えていくこととなる―。
モデルとなった、プレネ姉妹への取材で見えてきた、どんなことがあっても“叶えなければならない夢”と、その“人生”の物語――
本作のメガホンをとったフレデリック・ポティエ&ヴァランタン・ポティエ監督は、父フレデリックと、その息子のヴァランタンという“親子”で作品を手掛けているという、稀有なフィルムメーカー。これまでに『216mois』で 2014 SXSW 審査員大賞(短編部門)にノミネートされるなど注目を集めた監督でもある。
フレデリックとヴァランタンが本作を制作するきっかけとなったのは、物語のモデルでもある、ディアン&オドレイ・プレネ姉妹と直接会い、彼女たちの人生について様々な話を耳にしたからだという。フレデリックは、「彼女たちの話を聴きながら、私たちは映画のシーンを想像していた」と、振り返る。ヴァランタンも「逆境に彼らの威厳は、賞賛に値するものでした。私たちの心を揺さぶったんだよ」と、プレネ姉妹の歩んできた人生の中に、強いメッセージを感じ取った。
それからというもの、彼女達の“人生”についての取材は、1 年にも及んだという。「彼女たちは生まれてから現在に至るまでの人生について1000ページも書いてくれたよ」(ヴァランタン)。「彼女たちは手の関節を痛めないように、パソコンのキーをペンで叩いて書いていた。彼女たちが自分自身の人生について、多くの人に知ってほしいと感じていることが伝わってきたんだ。」(フレデリック)。
そんな彼女たちの取材の中で、ヴァランタンは「2人(ディアン&オドレイ)の間のつながりと、共生する姿。そして、何より彼女たちの堂々とした生き様に心を打たれた」と、明かした。更に「私たちが作り上げたこの映画は、ピアノの話だけではなく、何よりも人生と、どんなことがあっても叶えなければならない夢、についての物語になっているんだよ」と、本作に注ぎ込んだメッセージについて語ってくれた。
本作の主人公として登場するクレールとジャンヌの双子がピアノに懸ける想いや、その愛情は、様々な夢を追いかけている様々な人々にも通じる物語として作り上げられている。
夢を絶たれた天才ピアニストの双子姉妹が、ある“ひらめき”によって生み出した唯一無二の奇跡の旋律。ピアノへのかけがえのない想いに気づいた時、“1/2 のピアニスト”が最上級の“ソリスト”に生まれ変わる―。未だかつて誰も見たことのない、映画史に残るラストシーンが待つ。映画『デュオ 1/2 のピアニスト』は公開中。
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