鳴り止まない彩未コール

写真»武藤彩未「A.Y.M.ROCKS」[4]

(撮影・笹森健一)

 カバーコーナーを過ぎ終盤戦に突入。手の振り方や手拍子などをレクチャーした後は「RUN RUN RUN」、「パラレルワールド」、「Happy Chance」を演奏。「RUN RUN RUN」では定番のタオル回しも。客席がタオルで埋め尽くされる。「パラレルワールド」はイントロでロボットのような振り付けが印象的だった。そして、本編の最後に「皆さんにとって素敵な夏になりますように」とデビューアルバムから「彩りの夏」を演奏しライブ本編を終了した。

 彩未コールが続く中、武藤が再び登場。アンコールではファンの人達に感謝の気持ちを語り「私の今の気持ちを次の歌で皆さんに届けます」と「明日の風」をしっとりと歌い上げた。ファンとの合唱も印象に残った。さらに予定外の1曲「なんてったってアイドル」を再演。最後に、ギターの攻撃的なディストーションサウンドから始まる「OWARI WA HAJIMARI」を演奏しテンションは最高潮のまま、武藤はステージを後にした。

 アンコールが終わっても鳴り止まない彩未コール。「もう1曲聴いて下さるという事でいいですか」とダブルアンコールに応える。武藤の原点だという「彩りの夏」をもう一度演奏し、最後にファンの皆とプロレスラー武藤敬司選手のウイニングキッスのポーズを行い、大盛況の中、ライブは締めくくられた。バックステージに捌ける際に深々とお辞儀する姿も印象に残る。ファンを大切にする姿勢がそこに現れているようだった。

武藤彩未の醍醐味

写真»武藤彩未「A.Y.M.ROCKS」[1]

(撮影・笹森健一)

 この日は生バンドを導入し、終始、ロックなステージを展開した武藤彩未。全部自分でプロデュースするをコンセプトに今回のライブに望んできた。音源とはまた違った表情を魅せたライブは、アイドルとしてはもちろんのこと、シンガーとしても彼女のポテンシャルの高さを見せつけたステージとなった。

 次世代アイドルの未来が垣間見えたライブだったと言っても過言ではないだろう。この先、彼女がどのようなアイドルになっていくのか楽しみだ。
 
 そして、7月にはたったひとりで全てをこなすというソロとしての強い意思を込めた『TRAVELING ALONE』の開催も決定した。この『2015「TRAVELING ALONE」』は自分を一から見つめ直したいとの想いのもと、以前に出演したライブハウス4会場を巡るツアーとなっている。

セットリスト

武藤彩未「A.Y.M.ROCKS~MUTOな夜~」
6月10日(水) 渋谷CLUB QUATTRO

M1. A.Y.M.
M2. Doki Doki
M3. Daydreamin’
M4. 交信曲第一番変ロ長調
M5. 宙
M6. Rock’nRouge/松田聖子カバー
M7. 黄砂に吹かれて/工藤静香カバー
M8. 北ウィング/中森明菜カバー
M9. BITTER SWEET LOLLIPOPS/松田聖子カバー
M10.オトメゴゴロ。/さくら学院カバー
M11.なんてったってアイドル/小泉今日子カバー
M12.RUN RUN RUN
M13.パラレルワールド
M14.Happy Chance
M15.彩りの夏

-ENCORE-

M1.明日の風
M2.なんてったってアイドル/小泉今日子カバー
M3.OWARI WA HAJIMARI

-ENCORE2-

M1.彩りの夏

この記事の写真
写真»武藤彩未「A.Y.M.ROCKS」[1]
写真»武藤彩未「A.Y.M.ROCKS」[2]
写真»武藤彩未「A.Y.M.ROCKS」[3]
写真»武藤彩未「A.Y.M.ROCKS」[4]

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