新木優子

 活動のモチベーションに繋がる音楽を聞く連載「私のモチベ曲」。今回は、Amazon Original 映画『不都合な記憶』(Prime Videoで配信中)に出演中の新木優子。科学技術が進歩し人類の宇宙移住が進んだ近未来を舞台に、愛するあまりに完璧な妻を求めエスカレートした行動をとるナオキと、そんな夫に復讐を企てるマユミの“夫婦の物語”が描かれる。日本アカデミー賞最多8冠を獲得した石川慶氏が監督と脚本を務めるサイコパスサスペンス・ロマンス映画だ。新木は、その妻で夫に“不都合な記憶”を消されアンドロイドとなったマユミを演じる。そんな新木は、大のハロプロファンで知られるが、モチベ曲に選んだのは、こぶしファクトリーの1stアルバム『辛夷其ノ壱』収録曲の「辛夷の花」。“自分にも何かできることはある”と頑張る力を与えてくれる1曲という。

――新木さんの転機、ご自身の状況が変わっていくときに支えられた曲はありますか。

 私はアイドルが好きで、いまは解散してしまったのですが、ハロー!プロジェクトのグループ、こぶしファクトリーの「辛夷の花」です。こぶしファクトリーの曲は心に響くものがとても多いので、転機や悩んだときに支えになった曲はたくさんあります。その中で特に「辛夷の花」は意味のないもの、意味のない人なんていない、というメッセージを持つ曲で、一人では生きていけない、人との関わりで自分が成り立っていると感じさせてくれます。そして、自分にも何かできることはあるし、頑張ろうって気持ちにさせてくれる1曲なので、とても思い入れがあります。

――ハロー!プロジェクトが好きになったきっかけは?

 私が小学生の頃、音楽番組にモーニング娘。さんが出演されていてそこでハマりました。中学生になってからは、いろいろなアーティストの曲を聴くようになったので、ちょっと離れていた時期もあったのですが、私が大学生の頃にモーニング娘。さんを久しぶりに見たら、ダンスパフォーマンスに力を入れた新体制で活動されていて、「こんなかっこいいグループになってるんだ!」と衝撃を受け、改めてハマりました。

――グループの変化に驚かれた?

 そうなんです。新しいメンバーが加入と卒業を繰り返して進化していく様子が見られるのが魅力だと思っています。自分がグループにとってどんな存在で、どんな影響があるのか、ファンに対して何を伝えたいのか、どんな自分でいるのがいいのか、グループにいる意味みたいなものにたどり着くまで、すごく模索していると思います。自分の役割、強みを見つけたメンバーがどんどん輝いていくのが観ていてわかるんです。「あ、この子は絶対その瞬間が訪れたんだろうな」って。研修生を経てデビューしたりする瞬間を見て、親のような感覚になっています(笑)。これはアイドルを好きでないとわからなかった感情なので、“推し活”はとても楽しいです。

――新木さんも俳優業の中で、そういうところを観てもらいたいという思いもありますか。

 はい。アイドルと俳優とでは職業は違いますが、応援してくれる人がいるというのは同じだと思います。応援してくださる方の気持ちがわかるというのは、すごく大切なんだと、アイドルを推している中で学んだことでした。

作品情報

Amazon Original『不都合な記憶』作品概要

タイトル:Amazon Original『不都合な記憶』
配信日:2024 年 9 月27日より Prime Video で世界独占配信中
キャスト:伊藤英明 新木優子 水間ロン ジアッブ=ララナー コーントラニンほか
監督:石川慶
脚本:石川慶 ブラッド・ライト
撮影監督:ピオトル・ニエミイスキ
クレジット:©2024 Amazon Content Services LLC or its Affiliates

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