大泉洋、堤真一との立ち回り「大変でしたけど幸せでした」
映画『室町無頼』製作発表会見
大泉洋、長尾謙杜(なにわ男子)、松本若菜、北村一輝、柄本明、堤真一、入江悠監督が11日、都内で行われた映画『室町無頼』(2025年1月17日公開)製作発表会見に登壇した。
【動画】共演シーンを振り返る大泉洋×堤真一×北村一輝×柄本明
自らの力で時代を切り拓いた「無頼」たちを描いた垣根涼介氏による同名小説が原作。歴史に残された史料は少ないが、「無頼」たちは確かに実在し、腐りきった政治と世の中を叩き直そうと、命がけの戦いに挑んだ男たちの姿を描く。
大泉洋が演じるのは、己の腕と才覚だけで混沌の世を泳ぎ、密かに倒幕と世直しの野望を抱く無頼漢で剣の達人・蓮田兵衛(はすだ・ひょうえ)。堤真一が演じるのは、幕府から京の治安維持と取り締まりを任される悪党一味の首領で兵衛とは腐れ縁でもある骨川道賢(ほねかわ・どうけん)。
大泉は「蓮田兵衛という人物は史実でも1行だけ名前が出てくる男ではございますが、この蓮田兵衛を中心に時代を変えていこうと思った人々の熱い物語でございます。素晴らしい映画が完成して、これから観ていただくのが楽しみです」と挨拶。
堤は「骨川道賢も実際に存在した人物ですが、記録にはあまり残されていないです。伏見稲荷を拠点に活動をしていた人物だったので、伏見稲荷に行ったんですけど、何も残ってはいなかったんですよ。実在した方を演じることには責任がありますよね。想像力をかき立てて、楽しく洋ちゃんと頑張りました」と語った。
巨大なスケールで描かれる。大泉は「すごい数の京都の俳優さんが現場には来ていて、一揆の話ですから。『うわ~!』って一揆を起こすわけですよね。本当にあの当時と同じくらいの人を呼んだのかっていうくらい大規模で、とんでもない広さのオープンセットで撮影していくわけなんですけど、要は監督の『カット!』の声が聞こえないんですよ」と笑って振り返った。
堤も「洋ちゃんも言っているようにかなり叫びましたね。叫んでるけど聞こえない。飢饉で埃っぽさを出すために巨大な扇風機で、はったい粉を飛ばすんだけど、口の中がじゃりじゃりになるんですよ。ほとんど隣の人の声も聞こえないくらいの扇風機でしたね」と笑った。
アクションや殺陣にも挑んだ。堤は「僕、台本上ではあまりなかったんですよ。洋ちゃんは撮影前から練習していて、僕は撮影所に入ってから洋ちゃんと一騎打ちで、馬から降りて戦えとなってしまって。僕、今年還暦ですよ。腰が痛くて痛くて。撮影日以外は接骨院行くかマッサージ行ってましよ。やっても一手、二手かなと思っていたら全然違いましたね」と振り返った。
共演危険のある大泉と堤。印象的なシーンを堤は「二人で酒を酌み交わすシーンは楽しかったですね。じっくり芝居できたので緊張もしたけど、すごく印象深いシーンになりましたね」と明かした。
大泉も「もともとの腐れ縁で、男くさい悪友同士っていう役ができる日が来るとは思ってなかったですね。酒を酌み交わすシーンも印象的だったけど、監督の思いつきで追加された立ち回りのシーンですね。大変でしたけど幸せでした。堤真一と戦っているよ!って。母に連絡したかったですね『堤真一と戦っているよ!』って」と表情を緩めた。