大沢たかお、４度目タッグの玉木宏に絶大な信頼「共演が楽しくて仕方なかった」

　Amazon Original ドラマ『沈黙の艦隊 シーズン1 ～東京湾大海戦～』が９日に１～６話、16日に７～８話と、２週にわたって240以上の国と地域で世界独占配信される。本作で暴走する海江田の行方を追う海上自衛隊の潜水艦＜たつなみ＞の艦長役を演じた玉木宏について、主演の大沢たかおは「玉木くんの演じる深町が自分の想像していた通りの人物になっていたので、玉木くんとこの作品で共演できて本当に嬉しく思いました」と、４度目となる共演への喜びを明かした。

　1988～96 年に「モーニング」（講談社）で連載された、累計発行部数3200万部（紙・電子）を突破する大ヒットコミック「沈黙の艦隊」（作・かわぐちかいじ）を原作とし、主演・大沢たかおで実写化された映画『沈黙の艦隊』。劇場版で描かれた“序章”とも言える物語に加え、その後東京湾に戦いの舞台を移し日本だけでなく世界を巻き込んでいく衝撃のクライマックスまでを描く全８話の“完全版”ドラマが誕生した。

　大沢と玉木はこれまで『ミッドナイト・イーグル』(07)、『キングダム 2 遥かなる大地へ』(22)、『キングダム 運命の炎』(23)で共演。長年に渡り間近で玉木の演技を見てきた大沢は、４作目となる本作での共演をとても楽しみにしていたそうで、「玉木くんは役をとても深く理解して、深く表現するのが上手な役者さんなので、僕は一切の不安も不満もなかったです。作中で実際に共演するシーンはとても少ないのですが、彼はとても緻密に計算して芝居してくれる方なので、共演するのが楽しくて仕方なかったですね」と、深町という重要なキャラクターを見事に好演した玉木を絶賛した。

　そんな二人が演じるのは、自身が思い描く“世界平和”実現のため原子力潜水艦を乗っ取って前代未聞の反乱逃亡を起こす海江田四郎と、海江田に並び海自で一・二を争う操艦技術を持つ、潜水艦＜たつなみ＞の艦長・深町洋。元は同じ潜水艦に乗る同僚であり“ライバル”のような存在だった海江田が繰り出す大胆不敵な戦略に翻弄されながらも、自身の信念を貫き海江田を追う深町の姿は見る者の胸を熱くする。

　常に冷静沈着で、必要とあらば過酷な決断すらも淡々と下す海江田と、情に厚く決して仲間を見捨てない熱さを持つ深町。物語の核となる二人の関係性について大沢は、「深町と海江田はある種“対”みたいなところがあって、どこか兄弟のような所もあるんですよね。僕が勝手に考えていることなんですが、僕が長男で彼が次男のような…。一番のライバルではありながらも海江田にとって深町はどうしても必要な存在で、深町の強さや熱さこそが、実は海江田が一番欲しているエネルギーなんだと思うんです」と語っている。

　過去への葛藤を抱えながら潜水艦と向き合う深町と海江田の複雑な関係性や、国家を守るべく知恵を絞って交渉する政治家たちの姿など、緊張感の走る迫力満点の潜水艦アクションと同時に“熱い人間ドラマ”が描かれる。