平均年齢18.5歳WENDY「皆さんの居場所になれたら」SHIBUYA CLUB QUATTROでワンマン開催
WENDY(撮影=SHUN ITABA)
WENDYが25日、SHIBUYA CLUB QUATTROでメジャー1stアルバム『Don't waste my YOUTH』を引っ提げたワンマンライブ【Don’t waste my YOUTH】を開催した。
「SUMMER SONIC 2022」や「METROCK2023」などの大型フェスにも出演し、さらに9月には韓国の対バンライブへ出演、そしてSpotifyではアメリカやイギリスなど、海外のプレイリストに30個近くもプレイリストINするなど、日本のみならず海外リスナーも急増中のティーンエイジバンドWENDY(ウェンディ)。
そんなWENDYが、本日メジャー1stアルバム「Don't waste my YOUTH」を引っ提げたワンマンライブ【Don’t waste my YOUTH】をSHIBUYA CLUB QUATTROにて開催した。
酷暑の1日、SHIBUYA CLUB QUATTROで初めてのワンマン公演。リハーサルでは実に緻密で細かい確認をしながら進めるその音に本番が待ち遠しくなる。リハの最後にSkye McKenzie(Vo.G)は “メジャーデビューしてから初めてのクアトロライブ、気合入れて来ています。よろしくお願いします!”と挨拶、スタッフ一同のあたたかい拍手に包まれ本番の音が鳴るのを待った。
開場するや、WENDYタオルを首に巻いたWENDYメンバーと同世代の若年層から往年のロックを愛してきた大人まで、またその両世代の親子まで実に幅広い客層が開演を待ち受ける。スタート時にはフロアがかなり埋め尽くされる中、スタートのSEと共にまずそれぞれの愛機・レスポールを持ったPaul(G.)&リッケンバッカーを持ったJohnny Vincent(B.)が肩を組みステージに現れ、Sena(Dr.)もスタンバイ。そして、“渋谷!everybody!”とSkyeが陽気にまず一声、幕開けは「SCREAM」。続く「Rock n Roll is Back」はサビでお客さんも大合唱。初クアトロの緊張などはどこへやら、「Can't stop being BAD」ではコーラスもとるSenaにも余裕を感じるし、Skyeが羽織っていた上着を脱ぎ白のタンクトップ姿になった時には歓声が上がる、Skyeには今まで感じられなかった色気が出てきた。
スタートから4曲続けてきたところでの楽器隊3人でインストでは、今までの彼らにはなかった余裕と、新しい一面が見ることができ、 “What's up 渋谷!楽しんでますか!”そんな最初のMCですぐにメンバー紹介へ。
“最高すぎ!興奮しすぎてヤバイ!”とPaulが言えば、クールなJohnnyもスタートして初めての笑顔を見せPaul、Skye、Johnnyと3人を紹介したところでMCを締めようとするSkyeに“おいおいおーい!俺は誰だー!”とSenaが割って入りお客さんから“Sena!!!”の大声援。Skye曰く“台本通りだね(笑)“と、会場全体で笑ったところで「Devil's Kiss」へ。トークから自然に演奏に流れるライブを見せられるようになったのもこれまでのライブを一本一本積み重ねてきた成果だ。
中盤パートでは楽器隊のソロパートをそれぞれ入れていたのがとても斬新だった。Paulのギターソロでは、こんなにギターを自分のものにして弾けているのかと驚かされた。Johnnyは淡々とベーシストとしての役割をこなすタイプだが、この日のソロを通して改めてその役割が分かったし、“ドラムを始めた頃は家で茶碗を叩いたりして”練習したりしていたというSenaのリズムの安定ぶりとパワフルさには目を奪われた。一言で言うならばこれほどまでの演奏レベルの上達っぷりは、彼らが本当に音楽に夢中だからこその証と言えよう。“1st アルバムに入っていない曲も披露します“とSkyeがMCで言っていたがその1曲が「Loosen up」で、彼らなりの音楽での自由を見た感じがして実に清々しい。
瞬く間に終盤に差し掛かり、Skyeは“バンドを結成してもうすぐ3年、このバンドをやるまでちょっとヤンチャなガキだった。コロナもあって自分たちの居場所を無くして、溜まっていたエネルギーを変なことに使っていた。でも、4人共通して好きなものが音楽で、この4人でバンドを組もうって。家族や今日こうして集まってくれている皆さんが僕らの居場所を作ってくれているし、WENDYが皆さんの居場所になれたら。これからもWENDYのライブに来てください!”、と「HOME」をしっかりと聴かせる。
“アルバムを出すのが夢で、夢が叶いました。これからも応援してください”とSkyeがお客さんの顔をしっかり見ながら伝えて披露するラストナンバーは「Runaway」。曲の中盤で聴かせるツインギターはSkyeとPaulが背中合わせで、ミュージックビデオで見せている時以上の良い顔で響かせる。Skyeもギターソロを聴かせ、演奏が終わると4人全員が肩を組み“ありがとう!”とステージを去った。
アンコールの拍手に促され“あと1曲だけ盛り上がっちゃいましょう!”と未発表曲の「Pull me in」を披露。ステージを所狭しと皆が動き回りながらのアンコールに応え、ステージを降りた。この日のライブで感じたのは4人のメンバー全員が音を出すということを心から楽しんでいることで、顔を見合わせ笑顔を見せながら演奏をする機会も断然に増えたこと。それはまさにファーストアルバムをプロデュースをしてくれたマーク・ウィットモアとの作業の賜物でもあるだろう。彼らのアルバムはまさにライブの如くスタジオで4人が“せーの”で録っている作品なのだから。この日のライブをマークが見ていたらマークはきっとこう言って大絶賛してくれたに違いない。 “最高だよ!彼らはやっぱり、音楽を分かっている!”と。
初めてのクアトロとは言えどこの日はあくまで通過点、そしてその通過点はこれまでの彼らの中で一番の盛り上がりと最高な景色で幕を下ろした。
そして、9月5日(火)には、韓国・ソウルにあるライブハウスRollinghallにて、次世代K-POPバンド”W24”(よみ:ダブリュートゥエンティフォー)との対バンイベントに出演するなど、世界を視野に入れたライブ活動も予定されているので、ここから世界を目指していくことを目標に掲げるWENDYの今後の活躍にご期待いただきたい。(文:高橋ちえ)
セットリスト
Don’t waste my YOUTH
2023.8.25 SHIBUYA CLUB QUATTRO
01.SCREAM
02.Rock n Roll is Back
03.Can't stop being BAD
04.Addicted
05.instrumental
06.2 beautiful 4 luv
07.Devil’s Kiss
08.Johnny Solo (with Sena)
09.Pretty in pink
10.Hollywood
11.Rock my heart
12.Sena solo
13.Loosen up
14.Paul solo (with Sena & Johnny)
15.Chasing a song
16.HOME
17.When U Played Me
18.Runaway
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EN.Pull me in
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