INTERVIEW

佐野勇斗

目黒蓮はメンター「居心地がいいし頑張れる」 関係性は役柄にも:『トリリオンゲーム』


記者:木村武雄

写真:木村武雄

掲載:23年08月11日

読了時間:約5分

 佐野勇斗が、現在放送中のTBS系金曜ドラマ『トリリオンゲーム』(金曜よる10時~)で目黒蓮演じる主人公のハルの相棒・ガクを好演している。稲垣理一郎が原作、池上遼一が作画の同名漫画が原作。“世界一のワガママ男”のハルと、“気弱なパソコンオタク”のガクという正反対の2人が、ゼロから起業し、ハッタリと予測不能な作戦で1兆ドル(トリリオンダラー)を稼いで、この世のすべてを手に入れようと成り上がる物語。既に第4話までが放送され、ハルとガクが絶妙なコンビネーションを発揮して様々な課題をクリアする姿が「面白い!」と話題になっている。ガクを演じる佐野は現在、M!LKのメンバーとしても活動。目黒蓮もSnow Manの一員としてマルチな活躍を見せている。佐野の目標の一つに「M!LKとしてのドームツアー」がある。それを実現させているSnow Man、そして目黒の仕事に対する姿勢に刺激を受け、目黒を「メンター」と呼ぶほどこの出会いに感謝しているようだ。その関係性はハルとガクにも繋がっている。【取材・撮影=木村武雄】

佐野勇斗

オーバーリアクションにならないように

――演じるにあたって意識していることは?

 監督とも話して原作に寄せ過ぎないのは意識しています。ガクからしてみたらハルの考え、行動が驚きを超えた未知の世界なので、原作ではリアクションが大きめなんですけど、クランクイン前にそれをしてみたら「リアルとかけ離れている」と。これまで自分が考えたプランと異なることがほぼなかったんですが、今回はだいぶ変えないといけなくて、オーバーリアクションにならないように演じるという事も含めて役に落とし込むのは大変でした。

――原作を見る限り、ガクのビジュアル含めて佐野さんと似ていると思いました。オーバーリアクションにしないことも含めて、ガクらしさをどういうところで出していこうと思っていますか?

 挙動です。僕は人の事を観察するタイプで(笑)、人見知りの方って目を一定時間合わせられなかったりするのでそうした目の動きや、手の動きなど所作でガクらしさが出せるようにしています。そこに注目して欲しいです。

――現場に立った瞬間、役柄になれた感じはしましたか?

 調整した部分はありました。クランクイン前に目黒さんや僕の周りの方の芝居は見れていませんでしたし、現場に立って初めてリハーサルからどう修正してきたのか分かるので、始めはカチッとハマった感覚はなくて「大丈夫かな?」という気持ちでした。ガクの家のシーンで丸3日間ぐらいまとめて撮影した日があったんです。その時監督に「完全にガクになったね」と言ってもらえて。目黒さんからも「ガク、めっちゃ面白かったし、良かった!」と言ってくれて。それがクランクインしてから2週間くらい経った時だったと思います。その間ももちろんガクに近づけていたと思うんですけど、完全にカチっとハマったのはその時だったと思います。

佐野勇斗

佐野勇斗

――相棒のハルを演じる目黒蓮さんの印象は?

 撮影前に、ポスタービジュアルとリハーサルで会って、2人で「ハルとガクの2人が大事だから一緒に盛り上げよう」と話して。目黒さんは表に出さないけど、裏ではすごく努力されていると思います。普段からすごく喋るタイプではないけど、話しかけてくれてとてもうれしいです。この間、Snow Manさんのドームツアーを観に行かせて頂いて、やっぱり僕も刺激を受けました。ハルと一緒で普通の人なら無理なことを叶えられる。僕たちもドームツアーを叶えるつもりです。

――目黒さんが演じたハルを見てどう感じましたか?

 目黒さんは努力の人なので、めちゃくちゃ試行錯誤したんだな、さすがだなと思いました。目黒さんって一見クールな印象があると思うんですけど、仲の良い人とかに見せる姿はハルっぽいんです。きっとファンの方もそうだと感じていると思うんですけど、結構Sっぽい感じもあるんですよ。物静かな感じではあるんですけど、ハルの一面もあるので、そこを上手くお芝居に落とし込んでいきたいなと思っています。僕らの世代でハルを演じれるのは目黒さんしかいないんじゃないかなって思うほどです。自信がある感じとか、男くさい中にも可愛らしさがある感じとか、すごくぴったりだと思います。

佐野勇斗

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自分自身も「トリリオンゲーム」

――佐野さんは常々、M!LKとしてドームに立ちたいと話されていますが、先ほどSnow Manさんの東京ドームツアーを観に行って刺激になったと。やっぱり出会いは大きいと感じていますか。

 大きいです。尊敬してその人に近づきたいと思う人はたぶん誰しもいると思うんですけど、今僕は25歳で、この若い年齢でワンクールという期間を自分の目標を叶えているメンターの人と一緒に仕事できるというのは本当にこの上ない幸せだと思っています。自分の人生の中で大きな意味を成す期間だろうと思いますし、目黒さんは特に考え方が似ているというか、ド根性論みたいなところがあって。ハードな日とかでも「行けるっしょ!根性だ!」みたいなところが僕も一緒で。それもすごく居心地がいいし、自分が心折れそうな時でも、目黒さんがいるから頑張れるんです。こういう場だから言っているんじゃなくて、本当にそう思っています。この出会いは本当に嬉しいです。

佐野勇斗

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――目黒さんとの縁や素敵な作品と出会えたことで、ご自身の目標により近づいている実感はありますか?

 今はまだです。そういう機会を頂けているのはすごく嬉しいです。ただドラマも始まったばかりですし、僕自身がこのチャンスを活かせるかはこのワンクールが終わってから分かると思います。『トリリオンゲーム』が放送されている期間は、僕にとって人生を左右する勝負だと思っていて、それはメンバーにも伝えているんです。いつも真剣に頑張っていますが、より頑張らなきゃって。

――ご自身のトリリオンゲームですね。

 本当にそうです!物語と同じで今は試練の期間ですね!

――ガクの雰囲気やハルとのやりとりも含めて、すごくハマり役だと思っていますので、期待しています。

 ありがとうございます!ぜひ毎話楽しみにして下さい!

佐野勇斗

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(おわり)

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