THE JAZZ AVENGERS「サックス4管の魅力を生かした活動を」女性トップジャズミュージシャンバンドに迫る
INTERVIEW

THE JAZZ AVENGERS

「サックス4管の魅力を十分に生かした活動を」女性トップジャズミュージシャンバンドに迫る


記者:村上順一

撮影:

掲載:23年04月28日

読了時間:約16分

 世界で活躍中のドラマー川口千里を中心とした女性トップジャズミュージシャンバンドTHE JAZZ AVENGERSが26日、1st Album 『THE JAZZ AVENGERS』をリリースした。メンバーは川口千里(Dr)、瀬川千鶴(Gt)、竹田麻里絵(Key)、芹田珠奈(Ba)、米澤美玖(T.Sax)、寺地美穂(A. Sax)、WaKaNa(A. Sax)中園亜美(S.Sax)の8人組。1st Albumはメンバーそれぞれが作曲を担当した10曲を収録。メンバーそれぞれのルーツであるジャズ・フュージョン、ファンク、プログレを踏襲し、JAZZファン以外も楽しめる作品に仕上がっている。MusicVoiceではメールインタビューを実施。8人に楽曲の解説から、それぞれが思うジャズの魅力、いま追求していることまで回答してもらった。【村上順一】

バンド名には「皆でこのバンドをリードしていきたい!」という気持ちを込めた

――『ワン・ヤング・ワールド2021』閉会式のために特別に結成された「Senri’s Seven」が原型となっているTHE JAZZ AVENGERSですが、バンド結成の経緯を具体的に教えてください。

川口千里 「Senri’s Seven」は、質問にも書いていただいた通り、『ワン・ヤング・ワールド』が次回日本で開催予定ということで、「川口千里がリーダーとなり、日本人女性若手ミュージシャンでバンドを結成してほしい」というお話を頂いたことがきっかけに集結しました。企画サイドから「こんなメンバーはどうだ?」と何人かご提案いただきつつ、私からも「女性ミュージシャンならこの人となら、バンドとして一緒に演奏したい」というメンバーも提案させていただいて、私を含め8人のメンバーに決まりました。

――バンド名にはどのような想いを込めていますか。

川口千里 「Senri’s Seven」から「THE JAZZ AVENGERS」に改名したかについては、単純にバンド名に私の名前が入っていたのが照れ臭かったからです(笑)。私が一応リーダーではあるのですが、メンバーそれぞれソロ・アーティストとして、リーダーシップを発揮できる方しかいらっしゃらないので、「皆でこのバンドをリードしていきたい!」という気持ちも込めました。

――Sax4管というバンド編成がユニークだと感じました。この編成でどのような可能性を感じていますか。

川口千里 確かに所謂ブラスセクションというと、トランペットとトロンボーン、そしてサックスという編成が一般的だと思います。サックスは歌声のようなニュアンスを華やかにサウンドさせる楽器で、女性サックスプレイヤーもとても多いですよね。サックス4管だからこそ、時には煌びやかな、時にはしっとりと歌うようなセクション、メロディー、ソロを其々堪能して頂けるのではないかなと思っております。後々、子供達や学生の皆さんがサックスという楽器に興味を持ってもらえるきっかけになれるようなバンドになれるといいですよね!

――メンバーそれぞれが作曲に携わっていますが、その曲のテーマ、こだわったところ、聴きどころ、楽曲から感じ取ってほしいことなど教えてください。

川口千里 「Top Me Up!」

 曲を書き始める前に、私が参加できなかった、バンドメンバーでの打ち合わせがあったのですが、そこでそっと「リーダーは変拍子担当!」と役割分担が決められていまして(笑)、変拍子の曲を書かせていただきました。ラテンをフュージョンした楽曲も無かったので、そういった要素も入れつつ、「Senri’s Seven」で演奏した「See You Much Later」に代わるような、「これがTHE JAZZ AVENGERSの始まりだ!」という楽曲になればいいなと思いながら、構成やメロディーを考えていきました。ただ、この気持ちは敢えてメンバーには伝えておらず、またタイトルもあまりオープニング感が強い言葉を使うと、アルバム内で一曲目しか置き場がない、となることが嫌だったので、このタイトルに落ち着きました。結果、皆で曲順を決めた時に、この楽曲を一曲目に選んでもらえたので、実は心の中で、相当喜んでいました(笑)。

WaKaNa 「Unite」

 Uniteとは”団結する”の意味。ジャズアベは8人8様の個性的なメンバーが集まっておりますが、バンドの団結力が高まっていることを昨年のツアーで実感して、これは何か曲を作りたいなと思いました。サックス4人のユニゾン、ハーモニー、1人1人のメロディーライン、リズム隊の1人1人の音色の輝きを聴いてください。各SNSはもちろんのこと、TikTokアカウントも開設して簡単な振り付けを投稿しているのでぜひライブで盛り上がってもらいたいです。

瀬川千鶴 「One by One」

 メンバーの実力を見せられるようなかっこいい楽曲が作りたいと思って作りました。タイトルは、一人一人が主役という意味を込めています。

芹田珠奈 「Pain or Pleasure 」

 暗いけどどこか明るいような、そんな雰囲気を目指しました。痛いのか気持ち良いのか、幸せなのか不幸なのか、嫌いなのか好きなのか、ちょっとした小さな出来事で人の気持ちは簡単に変わってしまうのでそういった感情は常に隣り合わせだと思っています。苦しんでいるのに抜け出す術も知らない、結局戻ってきてしまう、そんなジレンマを最後のサビの2小節のみの転調部分で表現してみました。私は土踏まずのこむら返りが好きです。

寺地美穂 「Buena Vista」

 Buena Vistaはスペイン語で「絶景」という意味です。THE JAZZ AVENGERSのメンバーで日本を超えて世界中のステージという絶景を観たい、お客さまにも観ていただきたいという想いを込めました。

竹田麻里絵 「Michel Tokyo」

 今までやってきたようなジャズアベらしい曲ではなく、シンプルな曲を作りたいと思っていました。ピアノがメロディなので、George DukeやJeff Loberの様な雰囲気に仕上がっているのも気に入っています。シンプルだからこそ表現できるみんなの絶妙な楽器のニュアンス感や、息遣い、空気感を聴いて頂きたいです!

瀬川千鶴 「Mima Mounds」

 「Mima Mounds」はシアトルに行った時、友達が連れて行ってくれたすごく綺麗な丘です。感動した気持ちを残したくてその日に曲を作りました。

米澤美玖 「Raise Your Flag」

 「Raise Your Flag」は「民衆を導く自由の女神」にインスピレーションを受けて作りました。メンバー皆が持っている強さや優しさを織り交ぜたような曲を書きたかったのと、どうしてもフロント(サックス)のバトルが多くなるので、違う一面も見せたいと思いギターとシンセの掛け合いもあります。前回のツアー中にバッキングを作ったりメンバーのアイディアも盛り込まれています。あまりタイトルに捉われず自由な気持ちで聴いて頂けると嬉しいです。

中園亜美 「All The Way」

 リーダーの千里ちゃんが、たしか一つ前のツアーの時に「おばあちゃんになってもみんなで続けていきたいバンドだ」と言ってくれて、それまでふんわりしていたみんなのバンドへの気持ちが確信に変わった時でした。そのエピソードから何十年後、バンドとしてのデビュー日を回想する時に聴きたい曲になればいいなと思って書きました。聴きどころはなんといってもいつもとは違う千里ちゃんのドラムアプローチとジャズアベらしさを敢えて封印したところです。全員が一体となって気持ちを込めてお届けできるアレンジに仕上げたので、みんなも大切な思い出と共に聴いていただけたら嬉しいです。

100%以上のパフォーマンスを残せた

――レコーディングでの印象的だったエピソードがあれば教えてください。

川口千里 基本的に、私たちが集まると、どこでも女子会やお家パーティーになってしまうので(笑)、今まで経験したことないくらい、明るい雰囲気でレコーディングは進んでいきました。特に、「Unite」や「Buena Vista」を録っている時は、コントロールルームでノリノリで飛び跳ねているメンバーの様子がよく見えてました(笑)。それと同時に、根は真面目なメンバーが揃っているので、着実に素晴らしいテイクを録ることができ、ほとんど予定通りに全てのレコーディングを終えることができたと思っています。

 サウンドプロデューサーの安部(潤)さんは基本的にメンバーの思うようにやらせてくれて、ここぞという時に的確なアドバイスを出してくださいました。ポテンシャルの高いメンバーだからこそ、「もっといいテイクが出るはず!」と、千本ノックみたいになっていた場面もありましたが、その甲斐もあり皆の100%以上のパフォーマンスを残せたのではないかなと思います。

――「Unite」MusicVideoが公開されています。撮影はいかがでしたか?

川口千里 レコーディングと同じように、基本はパーティー状態でしたね(笑)。それに「Unite」はWaKaNaさん作曲なのですが、とてもキャッチーで演奏していてもハッピーな気持ちになれる楽曲で、最後まで飽きることなく楽しくMV撮影ができました。予想通り、いや予想以上のクオリティの華やかなMVになって嬉しく思っています。ピンクの衣装を揃えてくれた麻里絵さんには、改めて感謝の言葉をお伝えしたいです!

芹田珠奈 メンバーそれぞれがとても輝いていてどこに目を向ければいいかわからず困りました! みぽりんの背中はすべすべでとっても気持ち良いということを知りました。

瀬川千鶴 とにかく楽しかった記憶しかありません!(笑)いつも通りの感じを撮って頂きたかったので、カメラを意識せずに本当にいつも通りの感じで演奏していました。MVはジャズアベらしさが出た最高の出来となっています!

寺地美穂 THE JAZZ AVENGERSのメロディーメイカーWaKaNa先生の楽曲です。私たち厳選された食材を使って、さらに私たち1人ひとりが料理人になることにより、彼女の最高なレシピでお客さまにどんなフルコースのおもてなしができるか。それに尽きましたね。

中園亜美 「初めてのみんなでのMV撮影でしたが、いつものライブパフォーマンス通りに自然な感じでできたと思います。いつも通りでも常にみんな楽しそうで笑顔なのでそれに衣装のピンクが相まって可愛いMVができたんじゃないかなと思います。

竹田麻里絵 私はみんなのライブ衣装スタイリングを担当しているのですが、今回のMV撮影も担当させて頂きました。春のリリースだったのでピンクで可愛らしい雰囲気で新たなジャズアベにしてみました!みんな可愛くてテンション上がりました(笑)。

WaKaNa 1日がかりの撮影でしたが、あっという間に時間が過ぎました。メンバーがみんなポジティブバイブスを持っているので、フォローし合ったり、アドバイスし合ったりまさにユナイトしてるなと感じましたね。みんな根が真面目なので(笑)空き時間にアルバムの曲順を決めたり、撮影自体もスムーズでしたが、他の事柄も時間を無駄にすることなく、有意義な時間を過ごしました!みんな女優級の映り映えで、改めてみんなへ尊敬の念を抱きました。

米澤美玖 素直に楽しい気持ちのまま撮影していました。最後に集合して演奏しているシーンは、実は予定には無く、撮影してるうちに、「やっぱり集まりたいよね」という皆の自然な気持ちから出来た映像なので、かっこいい映像なんですけど、いつものわちゃわちゃ感も楽しめるかと思います笑!

メンバーが思うジャズの魅力とは?

――現在、映画『BLUE GIANT』の公開もありジャズに注目が集まっていると感じています。皆様が思うジャズの魅力はどんなところにあると思いますか。

川口千里 やはり「自由さ」ではないでしょうか。もちろん、暗黙の了解みたいな要素はあるんですが、ベーシックを抑えつつも、自分の思うプレイを、自分らしさを存分に曝け出すことができるところが魅力です。またそこを楽しんでくれるファンの皆さんがいて、その皆さんのリアクションを見て、ポテンシャルを超えた、100%以上のパフォーマンスをできる時があるのが堪らなく好きなところです。私と、バンドメンバーと、集まってくれたファンの皆さんで、お互いを感じ取りながら音楽を作り上げていくことができる、素敵なジャンルだと思っています。

芹田珠奈 いつも新しい発見があることです。

瀬川千鶴 ソロ等、即興で繰り広げられるところに魅力を感じています。同じ曲も毎回違う演奏になる、同じ演奏をする事は一回もない(できない)というところが面白くて、魅力的なところだと思います。

中園亜美 自由!だけど奥深い! 追求しても追求しても辿りつかないところが魅力なんじゃないかな。あと生物。その日その時しか起こらないハプニングの虜になります。そして、人となりがすごく表現されるので、人生がそのまま音楽に反映されてるように感じます。なので私生活も常に意識しています。

寺地美穂 ジャズを演奏するのに必要なことはお客さまに媚びることではなく、私たちの生き様をお客さまに共感していただくことこそが大切だと感じております。

竹田麻里絵 ジャズはその人そのものが現れる音楽だなと思います。どうやって日々過ごしているのか、どんなことに感動したり喜んだり悲しむのか、どんな音が好きなのか等、その人そのものの感性が直でその人の音で表現されて、それがとっても魅力的で面白いです。

WaKaNa ルールもある程度あると思いますが、キャンバスに絵を描く様に自由に演奏ができるところだと思います。その時々でインプロの内容が変わるので、その時にしか聴けない醍醐味があると思います。また、世界共通なのでスタンダード曲を知っていれば、世界中のミュージシャンとセッションできる。共通言語みたいな、そんな魅力もあると思います。

米澤美玖 ジャズといえば即興演奏が1番わかりやすいかなとは思うのですが、単にアドリブソロの事だけでは無く、互いの意図や熱量が掛け合わさって生まれる、曲全体の彩りだったり深みだったりを感じられる所が魅力の1つだと思ってます。

――「THE JAZZ AVEVGERS 1st アルバムリリースツアー 2023」が5月8日からスタートします。どんなことをこのライブで届けたいと思っていますか。

川口千里 記念すべき1stアルバムのリリースツアーなので、「THE JAZZ AVENGERSはこんなバンド、こんなサウンドだ!」と皆さんに伝えられるようなツアーになると嬉しいですね! 実力派が集まったバンドだからこそ、ライブになるとまた更にパフォーマンスが磨かれ、”団結力”の増したステージを作り上げていくことができると自負しておりますので、CDとは違った熱い演奏を堪能して頂けるのではないかなと思っております!

芹田珠奈 何も考えずに自分を解放したい。

瀬川千鶴 ジャズアベはとにかくポジティブな集団なので、そのエネルギーと勢いを皆さまにお届けしたいです! 衣装にも注目してみてください!!

中園亜美 とにかく私はメンバーみんなのこと音楽の技術と人間性どちらも尊敬しているのでそんな魅力的なメンバー8人揃った時のパワーがもの凄いんですが、それを感じて元気になってもらったり何か感じてまた明日から頑張ろうとか音楽っていいなって音楽を愛してもらえたら嬉しいです。

寺地美穂 私の大好きで尊敬しているメンバーで奏でる音楽を、まず私たちで本気で楽しんで演奏して、それをお客様に共感していただけたら嬉しいです。

竹田麻里絵 みんなのオリジナル曲も出来て、さらにパワーアップしたそれぞれが主役のジャズアベの魅力をお届けできたらと思います!

WaKaNa “ジャズ"の中にも色々なジャンルがあり、表現方法があると思うので、今の私たちが表現できるジャズアベスタイルを観て聴いて、感じていただきたいです。ただ単純に楽しんでいただけたら嬉しいです。

米澤美玖 色々なタイプの曲を演奏するので、メンバー全員の様々な面がこのツアーで新しく見られるんじゃないかなと思います。届けたいのは皆の迫力…ですかね(笑)。

――アルバム収録曲で、ライブでの再現が一番難しいと思う曲は? 

川口千里 もしかすると、私の曲「Top Me Up!」かもしれませんね(笑)。変拍子は慣れていかないとなかなか攻略が難しいので。その過程を経て、変拍子でも自由自在にパフォーマンスできるようになってくると、それはもうとてつもなく楽しくなってくるんですよ! 癖になる、スルメ的な感じですね(笑)。

――それぞれがいま音楽で追求していることは?

川口千里 課題は常日頃から色々ありまして、細かく言い出してしまうと本当にキリがなくなってしまうのですが、、、課題を総合的にまとめると、「このジャンルやサウンドが聞こえたら、このフレーズ、グルーヴでいきたい!」と迷いなく出力できるようにしたい、といった感じです。8ビートひとつにしても、どの曲でも同じように叩けばいいかと言われるとそういう訳でないので、その微妙な違いも、しっかり細分化してアウトプットしていけるように、日々努めていきたいと考えています。

芹田珠奈 少しだけ速く弾く練習をしてます。引き算は簡単ですが足し算は足す部分を持ち合わせてなければ成立しないからです。

瀬川千鶴 たくさんありすぎますが、一番は自分の感情を音にのせて弾けるようになりたいと思っています。どんなに難しい事をやったとしても、それを見て人は感動するかというと違うと思っていて、感情が伝わった時に感動するんじゃないのかなと思っているからです。

中園亜美 今はサックスそのものにすごく興味が湧いてます。小さい頃から当たり前にあったものなのでそんなに追求してこなかったのですが、リペアひとつにしても全然違うし、とにかく楽器そのもの自体に興味津々です(笑)。ずっと変えてなかったソプラノサックスのセッティングや音色にもこだわるようになりました。もっと私らしさが音で届くといいなと思います。

寺地美穂 音楽は私にとって女を磨く手段の一つでしかありません。音楽を追求することは、私自身が人間として成長するのに必要な過程なのです。

米澤美玖 細かく言うと沢山あるので書ききれませんが、フロント4人のサックスのアレンジをこの先もやってみて、ソプラノ、アルト、アルト、テナーという編成なので、この編成の良さを追求したいなという事はよく考えています。

――いま皆さんが注目されている音楽、もしくはアーティストはいますか?

川口千里 DOMi & JD BECKでしょうか。ドラムンベースで一つにまとめてしまっていいのか、ちょっと難しいのですが、今までこういったサウンドに挑戦したことがないので、いつか彼らのようなパフォーマンスが出来るようになりたいと思い、最近よく聴いています!

芹田珠奈 ジャズアベのメンバー。一人一人がそれぞれがいろんなところで大活躍しているのでいつも刺激をもらってます。あと、BLACKPINKは音楽が好きなのと、顔が可愛いです。

瀬川千鶴 去年観に行ったBruno Marsさんのライブが最高だったので、ずっと聴いています。腰の曲がったおばあちゃんまでノリノリで踊っていて、そうさせてしまうパワーって凄いなと思いました!ジャズアベでも、老若男女楽しめるライブを作っていきたいです。

中園亜美 大好きでよく聴くのはBraxton CookとJon Batisteです。あとはアメリカNYベースで活動しているアーティストの音楽は常に気になって聴いています。住んでいた頃の感覚が鈍らないように。

寺地美穂 あり過ぎて答えられません。私が憧れるアーティストの一人は、オランダ出身のサックスプレイヤーのCandy Dulferさんです。歳を重ねるごとに美しく女性を磨きつづけていらっしゃる、そんな素敵な大人の女性を目指したいですね。

竹田麻里絵 最近はElijah Foxさんという鍵盤奏者が好きで、彼のYouTubeや、feat.されている楽曲を沢山聴いています。私はブラックミュージックが大好きで、普段はHip HopやR&Bばかり聴いているのですが、最近はInstagramでお気に入りのアーティストを見つけることが多いです。

WaKaNa 1990~2000年代のR&B, HipHopです。わたしの大好きなSmooth Jazzというジャンルはここの音楽があって成り立っていると思うので今とても勉強しています。単純にビートとメロディーの感じがすごく好きです。

米澤美玖 新しい音楽も聴いていますが、ずっと聴いてるのはDexter Gordonです。中学生から変わってないので、回答になっていないですが…!

――THE JAZZ AVENGERSが目指す目標、成し遂げたいことはどんなものでしょうか。

川口千里 サックス4管という魅力を十分に生かした活動をしていきたいと思っています。上でも少しお答えしましたが、楽器、サックスに興味を持ってもらえるきっかけになれるようなバンドを目指していますので、より若い層の皆さんにもこのバンドを聴いていただける機会を多く作っていけたらいいな、と思っています。各地の吹奏楽部の皆さんと一緒に演奏するのも良いですよね!

 そしてインストバンドなので、世界にも広く発信したいです。ありがたいことに、このバンドは海外からもたくさん反応をいただいているので、ジャズフェスや各地のライブハウスで、より幅広くパフォーマンスをする機会を作れるように、メンバーと、スタッフと一緒に頑張っていきたいです!

(おわり)

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