主人公・松田郷を演じる本郷奏多(C)フジテレビ

 本郷奏多が、4月11日スタートのドラマ『クライムファミリー』(フジテレビ、毎週火曜24時25分~)で主演を務める。犯罪一家に巻き込まれる詐欺師を演じる本郷は「ヤバそうな事情がどんどん出てくる、とても続きが気になる脚本」と太鼓判を押す。

 フジテレビドラマのヤングクリエイターたちが月替わりで送る『火曜 ACTION!』。『クライムファミリー』は、本郷演じる主人公が、金をだまし取るために家庭教師と偽りある一家に潜入するが、その一家はそれぞれ主人公以上の犯罪に手を染めるとんでもない“犯罪一家”だったと判明することから始まる。

 お互いの本当の顔を知らず“ウソの家族”を演じ続ける犯罪一家を、悪人である主人公が、皮肉にも“正しい家族”へと正していってしまうブラックコメディードラマが幕を開ける。

 主人公・松田郷(まつだ・ごう/本郷)は、天涯孤独にして一文無しの詐欺師。金に困った郷は、裕福で品行方正な佐々木家に狙いをつけ、経歴を詐称し一流家庭教師として潜入する。持ち前の口のうまさで佐々木家に取り入ることに成功したが、実はその家族はそれぞれ窃盗・詐欺・恐喝と郷以上の犯罪に手を染めるとんでもない“犯罪一家”だったことが明らかになる。しかし当の家族は犯罪者としての顔をお互いに隠し、幸せな家族として過ごしている。早々に詐欺師の正体がばれた郷は、家族一人一人に「協力しなければ正体をバラす」と脅され、それぞれの家族の犯罪の片棒を担ぐ二重生活を余儀なくされることに...。

 家族にも秘密にしている本当の姿を、他人である郷には見せる佐々木家。そんな彼らを目の当たりにし、悪人の郷が、それぞれの犯罪に巻き込まれながら、図らずも家族の再生を手伝っていくことになる。果たして郷とウソで塗り固められた崩壊寸前の犯罪一家の迎える結末は!?

 主人公・郷を演じる本郷は、映画『リターナー』(2002年)で俳優デビュー。そして、映画『HINOKIO』(2005年)では弱冠14歳で初主演を務め、その後も映画『テニスの王子様』(2006年)、ドラマ『アカギ』シリーズ(2015年~2018 年/BSスカパー!)、ドラマ『ラブホの上野さん』シリーズ(2017年/フジテレビ)など数々の作品で主演を飾った。他にも、『GANTZ』シリーズ(2011 年)、『進撃の巨人』シリーズ(2015年)、『鋼の錬金術師』シリーズ(2017 年、2022 年)、『キングダム』(2019 年)などの大人気原作の実写化映画や、大河ドラマ『麒麟がくる』(NHK/2020年)、連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』(NHK/2021年~2022年)などの話題作にも立て続けに出演。今年の12月に配信予定のドラマ『幽☆遊☆白書』(Netflix)では飛影役を演じることが昨年発表となり、大きな注目を集めている。さらに、2020 年に開設したYouTube ャンネル「本郷奏多の日常」では、ガンプラ作りやゲーム実況といった自身の趣味に関する動画が好評を博し、チャンネル登録者数60万人突破を目前に控えるなど、俳優業以外でも活躍の場を広げている。

 そんな実力と人気を兼ね備えた本郷が、本作で犯罪一家に巻き込まれる詐欺師を演じる。本郷は出演が決まった際の心境を「面白そうな企画だったので、“是非演じてみたい!”と思いました」と語り、本作の脚本について「ヤバそうな事情がどんどん出てくる、とても続きが気になる脚本」と太鼓判を押した。

 生活様式の変化や関係性の多様化から、新しい家族の形が増えている現代。果たして私たちは、目の前にいる家族に本当の自分をさらけ出せているのだろうか?現代の家族のあり方を問うブラックコメディードラマ『クライムファミリー』は4月11日・火曜日24時35分スタート。

本郷奏多:コメント

――本作の出演が決まった際の率直な感想

 面白そうな企画だったので、“是非演じてみたい!”と思いました。泥棒や詐欺などの犯罪をしている主人公がターゲットとして近づいた家族は、自分よりも悪いことをしている雰囲気が漂っている。新しくてユニークな内容だと思いました。

――台本をお読みになった感想

 話が進むにつれて家族それぞれにヤバそうな事情がどんどん出てきて、とても続きが気になる脚本でした。かなり個性的な作品かと思いきや純粋な家族愛もテーマとして描かれていたり、最終的には郷自身の成長もあるので絶妙なバランス感の作品だと思いました。

――主人公・松田郷を演じる上での役作り

 詐欺師として家族に近づきますが少し詰めが甘く、結果的に家族に振り回されてしまうのが郷です。根っからの悪人ではなくどこか心優しい一面も持ち合わせているので、愛されるキャラクターになるよう演じたいと思います。

――本作のストーリーにかけて、本郷さんの誰にも知られていない秘密を教えてください

 類いまれなる方向音痴です。特に建物内に弱く、控室からスタジオに向かった際なんかはまあまあな頻度で戻れなくなります。建物内は基本的に直角で構成されるため、右か左か直進かの選択を当て続けなければならない高難度のギャンブルです。

――見どころなど視聴者の方へメッセージ

 ハラハラする展開もあり、コミカルな要素もあり、気軽に楽しく見ていただけるドラマになっていると思います。是非ご覧ください!

プロデュース・江花松樹(フジテレビ ドラマ・映画制作部)

 “詐欺師がある家族に潜入したら、その家族はもっと悪い奴らだった”。一見、突拍子もない設定ですが、エッセンスは現代家族に当てはまる部分があるのではと思っています。犯罪一家に振り回され、情けないけどやる時はやる主人公・郷を演じるのは本郷奏多さん。好青年から悪役までこなす繊細なお芝居で、みんなから愛されるキャラクターに仕上げていただいています。松田郷という部外者が、“犯罪一家”の均衡を良くも悪くも崩していきます。図らずも家族の再生を担い、自身も“家族”を学んでいく。郷の成長も見どころです。皮肉と犯罪、最後に少し家族愛。そんなちょっとブラックなホームドラマを見ていただけるとうれしいです。

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