撮影・木村武雄

 STU48のユニット「STU48瀬戸内PR部隊Season2」による全国ツアーのファイナル公演が22日、TOKYO DOME CITY HALLで行われた。

 ファン投票で選ばれた石田千穂・沖侑果・尾崎世里花・高雄さやか・中村舞・福田朱里・吉崎凜子の7人で構成。昨年10月から全国ツアーを行い、この日、ファイナルを迎えた。

 4階席まで埋まった場内。石田千穂が影ナレを務め、その数分後に「Overture」が流れた。ステージ後方のスクリーンに映し出される映像には「Team STU48」の文字。後に石田千穂は、メンバー、スタッフ、ファンが一丸となって「昨年を超えて行け!」という思いが込められていると明かした。この「Overture」は今年の公演で今後使われているという。

 いよいよ幕開け。高鳴る胸の鼓動。ツアーファイナルの最初に用意したのは前シーズンのオリジナル曲「僕はこの海を眺めている」。STU48瀬戸内PR部隊の狼煙は上がった。それを皮切りに「暗闇」や「風を待つ」「無謀な夢は覚めることがない」「ヘタレたちよ」とシングル表題曲がMCを挟みながら届けられた。「STU48、ここにあり」と言わんばかりだ。

 一息をつくようにここで石田千穂と福田朱里のトークコーナー。「瀬戸内博士決定戦」と題し、どちらが瀬戸内の事を知っているかを対決。出される問題にフリップに回答を書いていった。香川県出身の福田が「うどん」問題で間違える痛恨のミス。それでも最終的に勝利した。

 ここからはユニットセクション。中村舞がセトリとユニットメンバーを考えた。まずは尾崎と吉崎、高雄の2期生が「君のc/w」をキュートに披露。続けて沖と中村が「タブーの色」を妖艶に歌った。石田千穂と福田は「君について」。更に沖と尾崎が「狼とプライド」、石田千穂と中村、高雄が「ハート型ウイルス」、福田と吉崎が「トイプードルと君の物語」をパフォーマンスした。

 MCでは貴重なエピソードも飛び出した。

 沖舞はツアー中にケンカしていたことを明かし、目を合せないで踊っていたこともあったという。一方の沖愛が溢れる尾崎は、曲途中の掛け合いで、沖が「言い残したことない?」という質問に「チューして下さい」と言い、それを「事務所に確認します」という内容は、沖の提案だったと暴露。「フラれた感じになっているじゃないですか!」と詰め寄る尾崎。沖はこのツアーで段階を踏んできたとし、沖縄公演を楽しみにしてほしいと伝えた。

 また、吉崎の自由さも触れられた。福田が「開演の5分前にデカいリンゴ食べてた」と明かすと石田も「私たち衣装もばっちりして準備万端なのに、一人私服でリンゴを持ってきて。どこの祭りから来たのかなって」と笑った。

 その石田千穂と福田のペアによるユニットは自身も念願だったようで、石田千穂が「ずっとやりたいと思っていた。歌い分けを福ちゃんが考えてくれていて」と語れば「妄想していたら叶ったね」と喜んだ。

 トークが盛り上がりをみせるなかで、突如として高雄が「あっ!私行かなくちゃ!」とステージを後にした。ここからはツアー恒例の高雄が探偵に扮してメンバーの秘密を暴露するコーナーだが、実は逆ドッキリ。これまで仕掛けられてきたメンバーが高雄の秘密を暴露する展開に。何も知らずの高雄はステージに戻るなり驚いた表情。「話すときマイクが頬についている」「お腹がなっている」「お尻を触られた時に外国人のような声を発する」など次々と暴露されタジタジの高雄だった。

 和やかな雰囲気に包まれたなか、ここからは後半戦。「STU48」(瀬戸内ver)で盛り上げると「PR部隊推し」で更に熱気に包まれた。「君のことが好きだから」では2番の歌詞を広島弁に替えて歌った。

 そして、石田千穂が「平和を考える機会になれば」と昨年ロングヒットした「花は誰のもの?」、立て続けに「国境のない時代を」を歌い、ラストは「ペダルと車輪と来た道と」。大盛況のなか、本編を終えた。

 アンコールでは、「STU48瀬戸内PR部隊Season2」のオリジナル曲となる新曲「笑顔のチャンス」が新衣装と共に初披露された。

 ミュージックビデオも撮り終えたそうで、その日をこう振り返った。

 高雄「その日は寒くて風が強くて前髪横髪はぶあーってなったけど、それでもみんなで頑張った」

 中村「めっちゃ頑張りました」

 石田千穂「めっちゃ頑張りました!」

 福田「とにかく寒かった!」

 沖「普段着ないような服を着たり、楽しみにしてください!」

 吉崎「本当に寒くて。こんな寒い中で私とパセリ(尾崎)はアイス食べてました!」

 福田「ファンの愛が詰まったMVになっていること間違いなしです!

 そして石田千穂がマイクを取り「最後まで楽しんでいきましょう!」と「STUフェスティバル」を歌い、アンコールラストは「夢力」。エネルギー漲るパフォーマンス。大盛況のなかファイナル公演の幕は閉じた。

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