©STU

 STU48が20日、東京ガーデンシアターで『STU48 8th Anniversary Concert THE STU SHOW〜Peerless〜supported by SHOWROOM』を開催。アンコール含め、「花は誰のもの?」、「地平線を見ているか?」、「ヘタレたちよ」など全26曲を披露。グループ最大規模となる会場で、生バンドによる演奏が随所に加わり、生音の躍動感の中、エネルギッシュなパフォーマンスで魅了した。キャプテンの岡田あずみは「9年目もSTU48の楽曲を大切に歌い、踊り、繋いでいきたい」と抱負を語った。

 【写真】『STU48 8th Anniversary Concert THE STU SHOW〜Peerless〜supported by SHOWROOM』の模様

 開演時刻が迫るなか、「8年間の集大成を見せられるように頑張ります!」と、影ナレで意気込みを伝えた岡田あずみと福田朱里。

 そこから間もなく開演。力強いオープニングから一転、ストリングス・カルテットの抒情的な音色が響き渡り、その音に誘われるかのようにメンバーがステージに登場。

©STU

 石田千穂がセンターを務める「独り言で語るくらいなら」で8周年ライブの幕は開けた。石田はスポットライトを浴び、情感を込め歌い上げる。続いて、中村舞のソロ歌唱がレアだった「花は誰のもの?」、そして、ブラスサウンドが光る「出航」「奇跡という名のストーリー」とSTU48の楽曲のすばらしさを、改めて感じさせるスタートとなった。

 MCでは濵田響が東京ガーデンシアターのステージに立っての感想として、「もうめちゃくちゃすごいです。初めて会場に入ったときに全部見まわしたのですが、えっ、どんだけ入るんや!と驚きがすごくて。そしてお客さんが入ると綺麗な景色も見れて、本当にガーデンシアターに立てたんだと、すごく嬉しいです」と興奮を伝えた。

 春夏秋冬それぞれの季節に沿った、STU48の楽曲の中でも、「恋」をテーマにした曲にスポットを当てたセクションへ。その恋の主人公を曽川咲葵がファンに向けて、楽曲を通して恋心を伝えていくストーリーテラーに初挑戦。「僕らの春夏秋冬」を皮切りに、曽川のお芝居を挟みながら、一足早い夏を連れてきた「サングラスデイズ」、アップテンポだが冬の切なさが漂う「真冬のプール」、春が待ち遠しくなる「風を待つ」と、四季を感じさせるコンセプチュアルなセクションで楽しませた。

 曽川が、「みんなの元に行っちゃうよ〜!」と元気よく投げかけ、「Sweaty Smell」へ。その言葉通りメンバーはステージを降り、観客の近くでパフォーマンス。大きな会場だが距離を感じさせない演出で大いに盛り上がった。

 ここでキャプテンの岡田が8周年について、グループの課題など語ったVTRが流れた。今のSTU48が目指す「一体感」についてやグループの未来の話に強い意志を感じた。観客も岡田の話に大きな拍手を送った。

 再び生バンドが加わり、そのサウンドをバックにクールなダンスで魅せたSTU48。「原点」、「愛の重さ」など、この8年間の想いを感じさせるパフォーマンスで、観客を惹きつける。

©STU

 MCでは、卒業を発表している1期生の峯吉愛梨沙の話題に。もともとこのライブに出演予定ではなかったが、1期生で焼肉を食べに行った際に、出演することにしたという。峯吉は8周年のお祝いでもあり、卒コンだと話した。この8年間で一番楽しかったことを聞かれると、「みんなと出会えたこと。みんな家族ですね」と語った。

 そして、ライブは後半戦へ。「私たちはこの曲から始まりました」と話し「暗闇」を披露。暗闇の先に見える光、希望を感じさせるようなパフォーマンスに感情を揺さぶられる。そして、3期生の曽川がセンターに大抜擢された最新曲「地平線を見ているか?」へ。昭和歌謡調の楽曲にのせて、夢を追いかける“僕”の挫折や葛藤を描いた楽曲で、STU48にとって新たな挑戦とも言えるナンバーだ。エンディングで曽川は感極まり、目を潤ませながらもしっかり正面を向いていたのも印象的だった。

 ライブもラストスパート。メンバーの生き生きとした表情や動きがグッと心を掴む「息をする心」、続いて福田朱里が、「これからも安心して私たちについてきてください!」と頼もしい言葉から本編ラストは「ヘタレたちよ」を披露。生バンドの疾走感に乗って、メンバーもエネルギッシュなパフォーマンスで魅せ、会場のボルテージも最高潮だ。観客に感謝を伝え、ステージを後にした。

 アンコールの声に応え、再びステージにメンバーが登場。岡田が「皆さんの全力の声を聞かせてください!」と呼びかけ、「夢力」、「STU48(瀬戸内ver.)」を届けた。快活なステージングに、会場の熱も一気に高まっていく。

 最後の曲に行く前に岡田は、STU48の強み、唯一無二なところを今日のコンサートでより実感することができたと話す。そして、「今日披露した楽曲、そして披露していない楽曲も含め、この楽曲たちはSTU48の8年の歴史です。8年の間にメンバーも変わり、今、新体制として新しくなっていく中で、これからを進んでいく私達が、先輩方がリリース時に大切にしていた曲への想いだったり、その曲を通して作られたファンの皆さんとの思い出を大切にしながら9年目もSTU48の楽曲を大切に歌い踊り繋いでいきたいと思っています」と想いを述べ、ラストは「鬼ごっこ」でライブを締めくくった。

©STU

 STU48は4月5日、6日に広島国際会議場 フェニックスホールでライブを開催。5日は『STU48 8th Anniversary Concert THE STU SHOW〜Empathy〜』、6日の公演は西日本に拠点を構えるNMB48、HKT48を対バンに迎え『STU48 8周年記念特別対バン No Border〜Synergy〜』を行う。

セットリスト

『STU48 8th Anniversary Concert THE STU SHOW〜Peerless〜supported by SHOWROOM』

3月20日@東京ガーデンシアター

01.独り言で語るくらいなら
02.花は誰のもの?
03.出航
04.奇跡という名のストーリー
05.僕らの春夏秋冬
06.片思いの入り口
07.一杯の水
08.サングラスデイズ
09.短日植物
10.月と僕と新しい自分
11.真冬のプール
12.風を待つ
13.Sweaty Smell
14.思い出せてよかった
15.ペダルと車輪と来た道と
16.原点
17.愛の重さ
18.僕たちはシンドバッドだ
19.制服の重さ
20.暗闇
21.地平線を見ているか?
22.息をする心
23.ヘタレたちよ

Encore

EN1.夢力
EN2.STU48(瀬戸内ver.)
EN3.鬼ごっこ

Photos

記事タグ