<第73回NHK紅白歌合戦>◇12月31日◇NHKホール

 大トリとして登場した福山雅治は、「桜坂」を歌唱した。

 「桜坂」は、自身作詞作曲の2000年リリースのシングルで、デビュー10周年を迎えた年に発表された福山の代表曲のひとつ。

 歌唱を前に福山は、「桜というのは日本人にとってとても身近で当たり前のように咲いて散っていくんですけど、その当たり前にあるような身近な人、物、事、それは自分も今日ここにいて生きていることも含めて、そのことに感謝しながら歌わせて頂きたいと思っております」と、真摯な表情でコメント。

 桜色の鮮やかな色彩のスーツに身を纏った福山はアコースティックギターを構え、ゆったりと歌い始める。ストリングスアンサンブルに包まれ、丁寧に、叙情感溢れる歌声を優しく広げる。

 会場の照明とステンドグラスから希望の光を集め、桜の花びらが舞う雅な雰囲気が新年への轍を示す。コーラスのバースを挟み、福山は時折目を閉じ、表情豊かに歌の世界観を広げ、温かいバリトンボイスを深く響かせた。

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