et-アンド-、4人が追求していることとは
INTERVIEW

et-アンド-

4人が追求していることとは


記者:村上順一

撮影:村上順一

掲載:22年12月02日

読了時間:約9分

 新世代女性ボーカルグループet-アンド-が、春夏秋冬連続配信リリース第3弾となる楽曲「宵宵」(ヨイヨイ)を配信リリースした。et-アンド-は、元SKE48の野島樺乃を中心に栗本優音、モラレスきあら、山崎カノンの4人組。タイトルの「宵宵」とは、「毎晩毎夜」という意味。 幸せそうな元恋人に対する未練や、なかなか想いを断ち切れない自分に対して、「どうして?」と夜な夜なマイナス 思考に陥ってしまう女の子の気持ちを歌った秋の失恋ソングで、YTV・NTV系全国ネット『情報ライブ ミヤネ屋』エンディングテーマとしてOA中。インタビューでは、「宵宵」の制作背景から、出会ってから約2年で変化したメンバーの印象、それぞれがいま追求していることなど、4人に話を聞いた。

4人の印象の変化

――ツアーで印象的だったことは?(取材日は10月下旬)

野島樺乃 9月からツアーを回っていて、名古屋と大阪が終わりました。ライブハウスなのでお客さんとの距離が近くて、生で音楽を伝えられる喜びがありました。ファンの皆さんからも「良かったよ」と感想いただいて嬉しかったです。それもあって、名古屋以上に大阪も盛り上げたいとメンバーと話して、大阪公演は最後の2曲をスタンディングにしたら、会場全体が熱くなったのを感じました。コロナ禍で忘れていた感覚でした。

村上順一

野島樺乃

モラレスきあら ライブももちろん楽しいのですが、ツアーはその場所に向かう道中も楽しかったです。私たちは車で移動するのですが、カノンが移動中
ずっと歌っているんです。それもツアーならではの良い思い出です。

村上順一

モラレスきあら

――ライブ前なのにすごいですね。

山崎カノン 車でかける音楽は私が自由に決めていいことになっていて、権限をもっています(笑)。移動中から楽しんじゃってます。

――そんな山崎さんの思い出は?

山崎カノン 大阪の会場となったLIVE SQUARE 2nd LINEが高架下にあったのですが、ライブ中も電車の音が聞こえてくるんです。今までとは違った環境でのステージだったので、印象に残っています。

村上順一

山崎カノン

――栗本さんは印象的だったことは?

栗本優音 「#tokyo」(ハッシュタグトウキョウ)という曲で、落ちサビに高音パートがあるのですが、元々の音程よりもさらに高いキーで出してみようという試みがありました。その試みで、もっと高みを目指したいと思ったんです。緊張もしましたし、プレッシャーもあったんですけど、成功したことが印象に残っています。

村上順一

栗本優音

――チャレンジがあったんですね。さて、グループ結成からどんな変化がありましたか。

野島樺乃 お披露目をしたのが約2年前で、デビューしてから1年半が経ちましたが、性格もバラバラで、歌い方も違う、個性が強いグループというのが自分たちの強みだというのがわかってきました。あと、楽屋でも話が絶えないくらい仲も良いんです。今すごくバランスが取れているグループだなと感じています。そして、パフォーマンスとMCのギャップがあるグループとして広まったら嬉しいです。

――メンバーの印象が変わった部分も?

野島樺乃 それは全員ですね(笑)。

モラレスきあら その中でもカノンの妄想力はすごいなと思いました。

野島樺乃 カノンは出会った時すごい人見知りでした。趣味や好きなことを聞いても照れちゃって話が膨らまなくて(笑)。でも、今では恋愛の妄想をするのがすごく好きで、et-アンド-の中でも一番喋っていますけど、それは心を開いてくれたからなのかなと思っています。

山崎カノン リーダーの樺乃ちゃんは大人っぽい印象がありました。しっかり者なんですけど、一緒にいて抜けてるところもあるなと思ったり(笑)。話を聞いていないところがあって、聞いてるふりをしているんですよ。

野島樺乃 頷きながら話を聞いてるふりをして、とぼけることを覚えました(笑)。

栗本優音 最初と比べて印象が変わったのはきあらです。きあらは「今日、好きになりました。」(AbemaTV )という恋愛バラエティに出演していたんですけど、リーダー気質で、みんなを引っ張りながらも明るくてワイワイやってるイメージがありました。でも、et-アンド-の打ち合わせでは一切そういう感じはなくて、すごく真面目なんです。私とカノンは聞き役に回ってしまうので、的確に意見を言うきあらを見て、「おおっ!」と思っています。

――いろんな側面が出てきますよね。さて、10月28日に「宵宵」がリリースされましたが、et-アンド-初の失恋ソングなんですよね。みなさんで作詞を担当されていますが、どんなやり方で制作されたのでしょうか。

野島樺乃 まず「宵宵」のオケをいただいて、曲に合う歌詞を書いていくのですが、プロデューサーの菊池(一仁) さんから「病み曲」というテーマをいただき、各々がそのテーマを念頭に制作していきました。それぞれ書いたものを菊池さん達がまとめてくださるんです。メンバーで話し合ったりしなかったので、完成したものを見て、初めてみんなが考えていたことがわかりました。

――それぞれどんなスタイルで書かれました?

山崎カノン 私はカタチから入りました。「病み曲」と聞いて部屋を暗くして、スマホのライトで照らしながら、黙々と作詞していました。

野島樺乃 私は失恋をテーマにしようとは思っていなくて、「病み」というところに重きを置いて書いていきました。具体的にはSNSへの執着心というのをテーマに歌詞を書こうと思って、それが決まってから言葉がスムーズに出てきました。誹謗中傷、承認欲求など、みんなが共感することを書きたいと思い、色々調べたりしました。その中で刺さる言葉もあったので、それを書き出していったのですが、そうしたら私自身がだんだん病んできてしまって(笑)。

モラレスきあら 私もカタチから入るタイプなので、カノンと同じように部屋を暗くして作詞しました。私の場合は「病み=失恋」だったのですが、失恋についてずっと考えながら書いていたので、樺乃のように私も病みそうになってしまって(笑)。

栗本優音 私は普段から失恋曲や病み曲、バラード系をよく聴いています。作詞するにあたって失恋モードに入りたいと思い、改めていつも聴いている失恋ソングを聴いたり、TikTokで流れてくる失恋曲をBGMにしたりもしました。その動画には失恋体験が書いてあるのですが、そこから情報を得たり、友達同士で恋愛話をした時のことをメモしておいて書いたりしました。

――ちなみに皆さんが思う最高の失恋ソングは?

栗本優音 たくさんあるんですけど、まつりさんの「縋った恋に、サヨナラを。」、優里さんの「おにごっこ」、Saucy Dogさんの「紫苑」の3曲が特に好きな失恋ソングです。

野島樺乃 私は、iKONさんの「JUST GO -JP Ver.-」です。僕から離れたいなら、僕の気持ちが変わる前に早くサヨナラしてほしいという内容なんです。私は男性目線の曲をよく聴くんですけど、この曲を聴くとすごく切なくなります。

モラレスきあら 最近だと、あいみょんさんの「3636」はすごくいい歌だなと思いました。樺乃と同じように私も男性目線の曲を聴くのが好きなんですけど、男性もこういう気持ちになっているんだ、というのがわかると嬉しくなってしまうんです。この気持ちは女の子だけではないんだなって。

山崎カノン 私は特定の曲ということではないのですが、西野カナさんの失恋ソングです。私は失恋をしたことはまだないんですけど、西野カナさんの歌詞にすごく共感します。

メンバーが追求していることとは?

――ミュージック・ビデオも公開されていますが、皆さんの真剣な表情が印象的でした。どんなコンセプトがあったのでしょうか。

野島樺乃 カードゲームをしているような雰囲気なんですけど、ゲームをしているわけではなくて。私たちの手札にはハートのカードが1枚もないんです。ベタというお魚がいる水槽があり、ラストシーンではその中にハートのエースが現れるのですが、そのカードを探し求めてあの場所に集まっているというコンセプトになっています。

――撮影で印象的だったことは?

栗本優音 衣装でイヤリングをつけていたんですけど、撮影の途中で片方だけ落ちてしまったんです。なぜ落ちちゃうんだろうとよく見たら金具の部分が壊れてしまっていて… 。直してもらったんですけど、それでも落ちてしまうんです。その度につけ直して撮影を続けていたのですが、撮影が終わった瞬間にまた落ちてイヤリングが割れてしまいました。今後不吉なことが起きるんじゃないかとそわそわしています(笑)。

山崎カノン 熱帯魚のベタがいる水槽をみんなで囲んでいたんですけど、撮影前に水槽に手をかざしてベタの視線を誘導したりして遊んでいました。私以外のメンバーが手をかざしてもベタはついてこないのですが、なぜか私にだけついてきてくれたのが嬉しかったです。ベタに好かれちゃったのかなと思って(笑)。

野島樺乃 撮影場所は舞浜にあるホテルの結婚式などで使う部屋なんですけど、そこがすごく可愛かったので、メンバー同士で撮影しあったりしていました。オフショットが沢山あるので、SNSなどで公開していきたいなと思っています。

モラレスきあら 私はカノンからカードを引くのですが、カノンは抜かれたくないカードを勝手に決めていたみたいで、私はなぜかその引かれたくないカードをことごとく引いてしまうことがありました。カノンはすごく強くカードを持っていて、なかなかカードを引かせてくれなかったのが印象的でした(笑)。

山崎カノン 「きあらはなんでそのカードを引くんだろう?」と思ってました。心の中で「引くなよ」という感情が、カードを持つ手に出てしまいました(笑)。

――皆さんがいま追求されていることは?

野島樺乃 私は第一印象を追求していきたいと思っています。自立している強い女性になりたい、何事も自分で解決できるような人になりたいと思うことがあります。私は優柔不断で先ほどもお話に出たように、人の話を聞いていなくてフワフワしてしまう時もあるのですが、オンオフのスイッチをしっかり切り替えられるようになりたいです。今、キャリアウーマンのようなかっこいい女性が登場する洋画を観て勉強しています。

栗本優音 TikTokで演技系の動画を観ることにハマっているのですが、それは今後演技もやっていきたいという想いがあるからなんです。表情の練習はライブでも活きると思いますし、まだ自分でも見つけられていない表情というのもあると思うので、それを追求しています。

モラレスきあら 私はet-アンド-を始めてから、ラップをするようになったので、そのラップをもっと頑張りたい、追求していきたいと思っています。プライベートでは最近引っ越したばかりなんですけど、掃除を追求していきたいです! というのも猫を飼っていて、やっぱり毛がすごく付くので、部屋をきれいに保てるように頑張りたいです。

山崎カノン 私は恋愛です。失恋ソングを聴いて失恋したら女性はこういう気持ちになるんだとか、実体験として彼氏さんがいる友達に話を聞いたら、こんな風に女の子は思うんだとか、色々学んできた部分はあるんです。それをもっと追求していきたいと思っています。

――最後に、読者へ向けて一言お願いします。

野島樺乃 「宵宵」はデビュー1周年を迎えてのリリースということで、メンバー全員で作詞をしたり、熱量を込めて制作した1曲になっています。ぜひ、たくさんの方に聴いていただけたら嬉しいです。

(おわり)

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村上順一
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