マッサンの歌が被災地の架け橋に、クミコが神戸・宮城の合唱団と希望を届ける
復興コンサートで神戸・宮城の合唱団とともに「広い河の岸辺」を歌うクミコ
歌手のクミコ(60)が8日、宮城・仙台市民会館で震災復興コンサートを開催、NHK朝の連続ドラマ小説「マッサン」で話題になっている「広い河の岸辺~The Water Is Wide~」を歌い、震災の被害にあった宮城と神戸の架け橋を繋いだ。
阪神淡路大震災から20年、東日本大震災から4年となる今年、互いに支援し合ってきた被災地の神戸と宮城の両生協スタッフが手を取り合って音楽イベント「つなごう音楽の心 震災復興コンサート~クミコとともに~」を開催。
阪神淡路大震災直後、みやぎ生協は50人という大部隊で被災地へ駆けつけ、物資提供や事業支援を実施。逆に、コープこうべは、東日本大震災直後、復興に取り組むみやぎ生協を支援するため「音楽活動支援募金」を実施した。
今回はその募金を使っての共同コンサート企画。クミコ自身も4年前に石巻で震災に遭遇し、その後、積極的に被災地の支援活動を行なってきたことから、招へいされたもの。
クミコはこの日、エメラルドグリーンと紫のドレスで登場。「今日は本当に私にとっても意味深いコンサートにお招きいただきまして本当にありがたいことでございます」と挨拶。
3月発売予定の新曲「先生のオルガン」や「からたち日記」など10曲を歌唱。ステージの最後では、神戸・宮城両生協の合唱団総勢94人がクミコとともにNHK朝の連続ドラマ小説「マッサン」で使用されたことで話題となった「広い河の岸辺」を歌唱。1300人の観客も共に歌い、会場全体での大合唱となった。
「広い河の岸辺」は、昨年7月に発売以来“希望の歌”として中高年の間で支持を得てきた。「千の風」のヒットのきっかけとなった新宿うたごえ喫茶の老舗「ともしび」では「千の風」同様に、月間リクストで1月・2月連続1位を獲得するなど、合唱ソングとして大きく広がり始めている。
クミコは「唄うことは手を取り合うこと。手と手を重ねることで生き合えること。私はこれまでコープこうべの皆様にも、大変良くしていただきました。そして、同じ災害を受けた神戸の皆様が、その手を宮城にも差し伸べてくださったことも知りました。 今日、こうして仙台の地で唄えて本当に感無量です。胸が熱くなりました。復興へ向けての力強い一歩をしっかりと確かめました」と語った。
日本を大きく揺るがした2つの大震災からの復興を願い、手を取り合う宮城と神戸。「広い河の岸辺」はその架け橋となる。
![[写真]マッサンの歌が被災地架け橋2](http://www.musicvoice.jp/wp-content/uploads/2015/03/photonews-150309-07-220x146.jpg)
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