ジェームズ・キャメロンが13年間心血を注いだ『アバター』の最新作『アバター:ウェイオブ・ウォーター』(12月16日公開)のプロデューサー、ジョン・ランドーが4日、都内で行われた来日上映プレゼンテーションに出席。前作よりも進化を遂げた没入感溢れる映像の秘密や、キャメロン監督と共に作品へ込めた思いなど本作の見どころを語った。

 映画史を塗り替える世界的な大ヒットから13年、再びパンドラの世界を舞台にした物語を紡ぐ。ランドーは「パンドラの世界を再び日本の皆様にお届けすることができ、心から嬉しく思うとともに、とてもワクワクしています」と期待感。

 現在は12月の公開に向けて製作の真っ只中という。「これは絶対に大スクリーンで観るべき作品です。パンドラの世界、そして神秘的な海中世界に入り込んだかのような体験をすることができ、現実世界から逃避することができます。そして、僕らがこれまで学んだことの全てを本作に詰め込みました」と自信。

 特に3D表現は目を見張るものがあるようだ。「2つのハイディフィニションカメラを使い、より美しくパンドラの世界を表現し、リアルさを感じることができます。特に若い世代には3D体験がいかに素晴らしいものかを体験してもらいたいと思っています。それは、スマートフォンなどでの鑑賞とは全く違うからです。登場人物をティーンエイジャーにしたのは、これから初めてアバターを観る若い世代に、“共感”をしてもらいたから。彼らはこの作品を観ることで、自分の人生で何を成しえることができるのか、を考えることができると思います」

 海の世界が舞台となる本作で、水中の表現はこれまでの映像表現を凌駕している。しかし、水中での3D撮影は大きなチャレンジだった。「皆様に本物のパフォーマンスをお届けするために、キャスト一人一人に2カ月間フリーダイビングのコーチをつけました。全員がダイバーの資格を取り、パフォーマンス能力の向上に努めました。パンドラの世界に近い経験をしてもらうために、実際にハワイの海へ行き、水中にもぐり、海洋生物に触れることまでしました」と驚異の撮影裏の秘話を明かした。

ジョン・ランドー(C) 2022 20th Century Studios. All Rights Reserved.

 更に、ランドーは―驚きの発言をする。「この映画に登場する子供たちは、続く、3作目、4作目にも登場するのですが、その中のキリという14歳の少女は、シガーニー・ウィーバーが演じています。彼女は14歳の心を持って演じてくれました。それはとても素晴らしパフォーマンスでした」と前作にも登場し、今年73歳になるシガーニー・ウィーバーが、14歳の少女を演じていることを明かした。

 これまで数々の作品でキャメロン監督とタッグを組み、絶大な信頼関係を築いてきたランドー。「ジェームズは決してスーパーヒーローではありません。だからこそ、とても共感性の高い作品を創り上げることができる。そして彼は監督でありながら、脚本家でもある。特に物語を紡ぐ脚本家であることが他の監督とは一線を画すところ。そして、常に今までやってきたことに満足せず、毎回極限に挑むのです。それが今回の水中での3D撮影ですね」とキャメロン監督の魅力を語った。

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