THE BEAT GARDEN「何かできると信じて歩んできた」結成10年グループの変化
INTERVIEW

THE BEAT GARDEN

「何かできると信じて歩んできた」結成10年グループの変化


記者:村上順一

撮影:村上順一

掲載:22年09月23日

読了時間:約8分

 THE BEAT GARDENが、9月23日に放送されるテレビ朝日系音楽番組『ミュージックステーション 4時間スペシャル』(18時〜)に出演する。THE BEAT GARDENは、U、REI、MASATOの3人で、2012年に結成され2016年にシングル「Never End」でメジャーデビューを果たし、2020年には新木場 STUDIO COASTでのワンマンも開催し成功を収めた。結成10周年を迎え、着実にステップアップしている。8月4日に配信リリースしたテレビ朝日系木曜ドラマ『六本木クラス』の挿入歌の「Start Over」が、配信チャート22冠を獲得。同曲のミュージック・ビデオも300万再生を超え注目を集めている。いま3人はどのような思いで音楽活動を続けているのか、10年前と今の心境の変化など、多岐に亘り話を聞いた。【取材・撮影=村上順一】

憧れだった『ミュージックステーション』に出演が決定

――『ミュージックステーション 4時間スペシャル』(以下、『Mステ』)出演が決まった時の心境は?

U ドラマ『六本木クラス』の挿入歌に決まった時に、ここから色々動きはあるなと思っていました。マネージャーから『Mステ』出演の件を聞いたんですけど、「本当に?」「マジで?」とあんなに聞き直したの初めてでした。

村上順一

U

MASATO 憧れのステージに出れることが信じられないくらい嬉しいです。実感に変わったのは友達から連絡が来たときでした。当時一緒にいた仲間だったので、彼らから連絡をもらって、自分はあの『Mステ』に出るんだなと。

REI 僕はこの話を聞いた時に、結成当時を思い出しました。「この3人でいつか『Mステ』に出たいね」という話をしていた時期があったんです。それが10年を経て叶うという、何事も続けていると夢は叶うんだなというのがありました。

――皆さん、『Mステ』で印象的だったアーティストは?

U 僕はB'zさんとORANGE RANGEさんです。ORANGE RANGEさんはお客さんを入れてのライブステージで、いい意味ですごく力が抜けたパフォーマンスだったのが印象的でした。本当のライブみたいなパフォーマンスでした。

 B'zさんは『ミュージックステーションスペシャル スーパーライブ』の時のパフォーマンスなんですけど、錚々たるメンツの中でも空気が変わるのが、画面越しからでも伝わってきました。

――REIさんは?

REI King Gnuさんの「Slumberland」です。これは演出がすごく独特で記憶に残っています。こんな演出ありなんだ!と驚きました。

村上順一

REI

MASATO 清木場俊介さんがEXILE脱退前ラスト出演の回です。お客さんを入れてのライブのようなパフォーマンスで感動しました。『Mステ』と聞くと色んなことがありますけど、一番にそれを思い出します。

――ライブとTVでは、心構えは違う?

U 違います。それぞれあるとは思うんですけど、ライブはそこの空気感がスピーカーを通して僕らの歌が聴こえる。どちらかというと圧を意識してパフォーマンスしていて、TVは音声をラインで届けるので、曲を届けるということの比率がライブとは異なるのかなと思っています。

REI ライブは目の前に聴いてくれる人がいるので、その差は大きいと感じています。だから、僕は初めてTVで歌う時に、どこに向けて歌ったらいいんだろうと悩みました。でも、今はカメラの向こう側で聴いてくれている人をイメージして歌っています。TVでもライブ感といいますか、ライブと同じような熱量を届けたいと思っています。

MASATO 僕はけっこう路上ライブは照れくさいと感じてしまうタイプなんです。ライブハウスやホールでやった時のような熱量のある空間というのは、僕らも皆さんからもらっているものは沢山あるんだなと思っています。TVはお客さんもいなければ、スタッフさんも盛り上がることは難しいじゃないですか、その空気感に最初は戸惑ったりもしていたんですけど、画面越しに観てくださる皆さんの冷静さって、現場にいるスタッフさんとかに近いのかなとも感じていて。逆に自分たちが視聴者側だったらというのもイメージして、温度感やバランスというのを考えながら歌っています。

村上順一

MASATO

結成10年、THE BEAT GARDENの変化

――さて、結成10周年を迎えましたが、それぞれが変化したなと感じている部分は?

U スタイルです。10年前に僕らが大阪から上陸したのが六本木でした。六本木morph-tokyoというライブハウスの店長の阿部さんが「今シーンのメインはダンスボーカルグループだよ」と教えてくれました。僕らもダンスは踊れないわけではなかったんですけど、そのシーンの中で同じようにやってしまうと目立たなくなるなと思いました。でも、踊らないとファンがつかない。そういうシーンの中でパフォーマンスをしていたので、どうしようかと考えました。

 REIはダンスが得意だったので、イントロでゴリゴリに踊って、僕はロックっぽい雰囲気だったり、その場でリズムをとっているMASATOがいたりと、THE BEAT GARDENのスタイルの片鱗が見えてきたのが10年前でした。

――そこから色々削ぎ落として、今のスタイルができたわけですね。

U そうです。ファンがつき始めて、曲を聴いてくれた人がそれぞれの解釈を持っていると知って、そんな伝わり方があるんだと思いました。伝えたいメッセージが増えてきた時に、気持ちよくお客さんを乗せたい、ということに加えて、届けたいという気持ちが強くなりました。

――REIさんはどのように変化を感じていますか。

REI より言葉やメッセージを伝えたいという気持ちが生まれて、メロディが強い楽曲が出来たというのは変化でした。逆にファンのみんなは根本的には変わっていない気がしています。それは毎回何があってもその都度自分たちの口から伝えてきていたので、変わらず自分たちについてきてくれている証拠なのかなと思います。

――こうやって取材していても、皆さんさらけ出してきますから。

U 僕らはあまり取り繕うのが好きじゃないんです。

――MASATOさんはこの10年をどう感じていますか。

MASATO 僕は意外と変わっていないことの方が多い気がしています。でも、変わってきた中で一周したような感覚もあるんです。昔は赤髪だったり、ロングヘアーだったり、ライブもついてきたい奴だけついてこいみたいな、尖った時代もありました。

――そんな時代があったんですね。

U ありましたね。パフォーマンス終了後も、お客さんに向かって一言も喋らず帰ってましたから。たぶん当時はボーイズグループ界隈の仲良くやっている雰囲気が、なんか違うなと思っていたんだと思います。対バンの対は対決だと思っていたんです。このままいたら抜け出せないと思って、それをお客さんにもぶつけてしまっていて。

MASATO 気持ちが変な方向に向いていたんですよ。最近はインディーズの頃のような感覚に戻る、という話もよく3人でするので、そういう時期なのかなと思ったり。

――そういう感覚になれるのも、10年前の自分達は間違ってなかった、というのもある?

U 他のやり方もあったと思うんです。今回の「『Mステ』」や「Start Over」もそうですけど、ドラマの主題歌だったり、色んなプレゼントをもらうんですよ。そうすることで過去を肯定できるようになる感じがします。それまでは迷いながら反省しながら、後悔はないですけど、恐る恐る扉を開けて、開けてしまったから中に入って走ろう、ということを繰り返しているだけなんです。「『Mステ』」はめちゃくちゃ嬉しいんですけど、それも一つの扉で、ゴールという感覚も全くなくて。ただ、ここまで支えてくれた人に向けて、気持ちを込めて歌うことは間違いないです。それを『CDTVライブ!ライブ!』に出演させていただいた時にも感じました。

“ドーム以上”に込められた想い

――メンバー間のコミュニケーションは、当時と比べるとどんな変化がありますか?

U 10年前は2人がどう思っているのかわかっても、そこにどう触れたらいいのかはわからなかったんです。でも今はその触れ方がわかるので、不安そうにしていたら、その対処法もあるんです。それこそ、TV収録とかは緊張するんですけど、その時に「緊張するね」みたいな言葉も言えなかった。そういう空気感だったんです。でも、リハとかでも緊張できるってありがたいよね、こんなドキドキできる毎日が送れて嬉しいね、みたいな会話もするようになって、弱いところも見せつつ、目標を一つ達成するためにはどうするべきかというのを、常に話しています。

MASATO 根本は何も変わっていないんです。10年も経つと忘れることも沢山ある中で、それを誰かが覚えていてくれたりするのも嬉しくて。僕らは恩人リストというのを作っていて、そこにはお世話になった方々の名前を記してあるんですけど、僕はなかなか名前を思い出せない時があって... 。それをREIが覚えていてくれたりして。ずっとそれぞれが足りないところを補えている感じがあります。結成当時からそれはあって、10年経った今もそれがあるので、この3人で本当に良かったなと思っています。

REI いい意味で自分ができないことはできない、と言えるようになりました。2人がそれを補ってくれているという感覚もすごくありますし、だから自分がやりたいことや、得意なことを伸ばしていきたい、という思いが芽生えてきました。ここから、自分の強みをさらに伸ばしていけると信じて、活動していきたいです。

―“ドーム以上”を目標に、邁進していくわけですね。

U 5〜6年くらい前から言い続けているんですけど、僕らの先輩がドームやアリーナでやっている姿を見て、じゃあ僕らはドーム以上を目指してやっていこうと思いました。“以上”という言葉をつけたのは、歌い続けたいという想いがあるからなんです。昔は曲も作れない、ダンスもめちゃくちゃ上手いわけでもない、楽器もそんなに弾けない、何もできていなかった3人が、何かできると信じてずっと歩んできています。とにかく歌うことが大好きな3人なので、その時間がずっと続けばいいなって。

――究極は歌い続けることなんですね。

U もちろんホールツアーとか定期的にできるようになりたいですけど、歌える場所があることが重要なんです。あるアーティストの公演がさいたまスーパーアリーナであったんですけど、そこに押しかけて事務所を決めるような3人なので、もっと大きくなっていきたいですし、少しずつ見える景色が変わっていく様をファンのみんなと共有したいということを考えると、ドーム以上という先が見えないところに行きたいなと思っています。

(おわり)

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