『線は、僕を描く』新ビジュアル(C)砥上裕將/講談社(C)2022 映画「線は、僕を描く」製作委員会

 横浜流星が主演する映画『線は、僕を描く』が10月21日に公開。16日に、予告動画が限定解禁。さらに、新ビジュアルと挿入歌「Lost」が公開された。

『線は、僕を描く』予告動画

 2020年「本屋大賞」3位、2019年TBS「王様のブランチ」BOOK大賞を受賞した青春芸術小説『線は、僕を描く』(砥上裕將著/講談社文庫)。全国の書店員から絶賛されている本作が実写映画化。

 『ちはやふる』を青春映画の金字塔に仕立て上げた小泉徳宏監督を筆頭にした製作チームが再結集。主演は『愛唄 −約束のナクヒト−』(19)、『いなくなれ、群青』(19)、『チア男子!!』(19)の3作品で『第43回アカデミー賞新人俳優賞』を受賞した若手トップクラスの実力を持つ横浜流星。

 とあるきっかけで水墨画と出会い、学ぶことでその世界に魅了されていく主人公、青山霜介役に臨みます。大学生の青山霜介はアルバイト先の絵画展設営現場で運命の出会いを果たす。白と黒だけで表現された水墨画が霜介の前に色鮮やかに拡がる。深い悲しみに包まれていた霜介の世界が、変わる。巨匠・篠田湖山(こざん)に声をかけられ水墨画を学び始める霜介。水墨画は筆先から生み出す「線」のみで描かれる芸術。描くのは「命」。霜介は初めての水墨画に戸惑いながらもその世界に魅了されていく。

 ヒロインに清原果耶を迎え、共演に細田佳央太、河合優実といったネクストブレイク必至な若手俳優が出演し、熱く泣ける新たな青春映画の金字塔と期待が高まる。この度、特報とは雰囲気をガラリと変えた涙と希望の本予告映像が解禁。

 すでに解禁済みの特報では水墨画を通した青春の煌めきや主題歌「くびったけ」によってリズミカルな疾走感が描かれ、新たな青春映画の誕生を予感させたが、今回解禁となった本予告映像では横浜流星演じる主人公・霜介が涙を拭い過去と葛藤するシーンを印象的に映し出す。そして、水墨画と出会ったことで自分自身やまわりの人と向き合っていく中で、環境や感情が少しずつ動き出していくようすを描いており、希望満ちた映像に仕上がっている。

 また、本作の魅力の一つである水墨画を描く姿もかくさまざまなキャラクターを変えて登場し、まるで墨の香りが漂ってきそうな心躍る“センボク”ならではの予告映像となっている。

yama

 挿入歌には主題歌と同様、yama、プロデュース・作詞・作曲・編曲は数々の名曲を生み続けている百田留衣が決定。挿入歌は横浜本人たっての希望で起用が決定したyamaが担当。プロデュース・作詞・作曲・編曲についてはYUKIやflumpoolの楽曲を多数手掛ける百田留衣。本作のキーとなるシーンに当て書きで作られた楽曲となっており、本作の繊細な世界観を見事に表現し、ストーリーの深みを演出している。本映像や挿入歌について横浜は「挿入歌『Lost』は、霜介の心情が丁寧に描かれていて、物語の深みを増してくれた素敵な楽曲です。個人的にyamaさんの魅力である繊細で美しくて、芯のある歌声を最大限に発揮されていると思いました。今も移動中に常に聴いているくらい、好きな歌の1つになりました」とコメント。

 yamaは「物語の重要なシーンで流れるというのもあり、主人公の霜介に寄り添えるように意識しました。喪失感の中にある悲しみや怒り、やるせない複雑な感情が伝われば嬉しいです。失われた美しい日々を過去として消化するのは難しいことですが、少しずつ現在に向き合っていく霜介に自分を重ねていました。この楽曲はまさにその変化の過程を表現しています。楽しんでいただけたら幸いです」と話す。

 百田は「yamaさんの歌声はとにかく儚くて切ない。レコーディングの最中、何度も鳥肌が立ちました。そして霜介が抱えてしまった「悔い」を、より深く表現出来ている楽曲になったと感じています。この作品に関われた事を大変光栄に思います」と本作への楽曲提供を喜んでいる。

 さらに、逞しさとエモーショナルな世界観が共存した新ビジュアルも初披露。「涙をぬぐい、心を描け」という力強いコピーと横浜と清原の水墨画に向き合う真剣な表情が印象的だが、あたたかい色合いによって青春映画ならではのワクワク感も感じる美しい1枚となっている。

 シリーズが進むにつれて爆発的ヒットとなった「ちはやふる」シリーズ監督の小泉徳宏をはじめとする製作チームが再集結し、白と黒のみで描かれる水墨画を色鮮やかな世界として瑞々しく描き出した。

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