吉田美月喜、映画『カムイのうた』で主演 アイヌ文化伝承者・知里幸恵さんがモデル
吉田美月喜(19)が、アイヌ文化伝承者、知里幸恵さんをモデルにした映画『カムイのうた』で主演を務めることが決まった。19日、北海道東川町で行われた製作発表会で吉田は「強い熱い思いをしっかりと背負い撮影に挑んでいきたい」と意気込みを語った。
発表会には、菅原浩志監督、松岡市郎東川町長、旭川アイヌ協議会の川村久恵さんが同席した。1903年に生まれ、19歳の若さで亡くなったアイヌ文化伝承者、知里幸恵(ちり・ゆきえ)さんをモデルに、アイヌ民族の生き様や伝統・文化を、北海道の自然の中に描き出す。
主人公・テルを演じる吉田は、Netflixオリジナルドラマ『今際の国のアリス』に出演、映画『Petto』で主演を務めたほか、NTV『ネメシス』、TBS日曜洋画劇場『ドラゴン桜』に出演。今年は自身初の舞台『エゴ・サーチ』にも挑戦。メインの役どころで圧巻の芝居を見せるなど更なる注目を集めている。
モデルとなった知里幸恵さんは北海道登別市出身のアイヌの女性。19年という短い生涯の中で、言語学者金田一京助の協力のもと「アイヌ神謡集」を完成させ、口語伝承のアイヌ伝統文化を後世に残した。
吉田は「最近私自身19歳になりました。知里幸恵さんが同じ19歳の時に『アイヌ神謡集』を書かれたということを知り、とても大人で、素敵な考え方をもった女性だったんだなと感じています。そんな知里幸恵さんがどういう気持ちでこの本を書き上げて生きていったのかを、映画を通してみなさまに伝えていけたらよいなと思っています」と思いを語った。
吉田美月喜:コメント
この映画の話を聞くまで、アイヌ文化やアイヌの方々の知識はあまりありませんでしたが、この映画のためにアイヌ文化を学び、例えば「もの一つひとつに神様が宿っている」という考え方や、「大切な自然の中で共に生かされている」というアイヌ民族の考え方が、今私たちが現代を生きていく中でとても大切な考え方なんじゃないかな、ということを感じています。
また、最近私自身19歳になりました。知里幸恵さんが同じ19歳の時に『アイヌ神謡集』を書かれたということを知り、とても大人で、素敵な考え方をもった女性だったんだなと感じています。そんな知里幸恵さんがどういう気持ちでこの本を書き上げて生きていったのかを、映画を通してみなさまに伝えていけたらよいなと思っています。
監督をはじめ、この映画の制作に関わる方々の強い熱い思いを感じているので、しっかりと背負って撮影に挑んでいきたいと思っています。