[写真]中森明菜からXマスプレゼント

中森明菜

 昨年のNHK紅白歌合戦で2010年以来4年ぶりに姿を見せた中森明菜(49)のドキュメント番組『SONGSスペシャル「中森明菜 歌姫復活」』が9日夜、NHKで放送された。

 米国に渡った昨年秋から紅白出場までの舞台裏に迫った内容。過去の功績を振り返るとともに、明菜のルーツを辿っていき、彼女の特長の一つでもあるシンガーアクトレス(歌う女優)としての魅力を紐解いていった。

 海外でレコーディング中の中森。インタビューでは「海外は好きですね。日本が嫌だったわけではなくて日本ではゆっくりできないので。マスコミの方とか。どうしても人目があるので、外に出るのもままならない」と海外で仕事をする理由を明かした。

 更に、過去を振り返り「いつも必死だった。基本の考えが皆を喜ばせたい。飽きさせない。“またこんな感じ”というのが私は嫌だった。皆がいくら好きって言ってくれても。可能な限り自分を変えて、歌い方も変えて、まるで違う歌手が出てくるように、新しい中森明菜をみてもらおうという気持ちが一番でした。ただ、その代わりに今日の歌は失敗したなとか、違ったと思うと、皆がっかりしただろうな、良くなかったな、というのは…(気持ちの反動が)何倍もきましたけどね」。

 今のコンディションは「お蔭様で今は大丈夫です。仕事は結構ハードなので、これが終わったらドーンと来ちゃうかもしれないですけど」とも述べ、体調不良で活動休止していた期間中は「気持ちは体と一緒に動くので、いくら気持ちがそう急いていても体がついてきてくれないと無理なので。(復帰への)気持ちはずっとありましたから」と告白した。

 また、12年ぶりの紅白出演を終えた瞬間の映像も流れた。紅白では米国のレコーディングスタジオから新曲「Rojo -Tirra-」を歌い上げたが「もうガチガチ。やっぱりダメです。緊張しちゃって。手もカチカチになっちゃって。大丈夫だと思っていたんですけど、ダメでしたね。もうパニクっちゃって」と緊張している様子が映し出された。

 番組で中森は、感謝の気持ちも込めてと南佳孝の「スタンダードナンバー」やkiroro「長い間」のカバーも歌った。

 中森は体調不良を理由に2010年から活動休止している。昨年大みそかの紅白歌合戦で休止後初めて公の場に登場。今年1月発売の新曲「Rojo -Tirra-」での復帰も発表されている。今回のドキュメント番組でみせた中森の姿からは順調に回復し、心身ともに充実している様子がうかがえた。

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