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 ステージでは素顔を見せない“顔なきポップスター”として、世界的注目を集めるシンガーソングライター・Sia(シーア)。彼女が初の映画監督にして原案・脚本・製作まで手掛けた、オリジナル楽曲でカラフルに彩る新体感ポップ・ミュージック・ムービー『ライフ・ウィズ・ミュージック』が2月25日に全国公開される。

 本作は、孤独で生きる希望を失っていたひとりの女性が、家族の存在や周りの人々の助けによって“愛する”ことを知り、居場所を見つける物語。

 孤独に生きる主人公ズーを、代表作『あの頃ペニー・レインと』を筆頭に数々の話題作に出演する名女優ケイト・ハドソンが演じ、ズーに優しく寄り添う隣人エボ役を、大ヒットブロードウェイミュージカル『ハミルトン』でトニー賞最優秀ミュージカル俳優賞に輝いたレスリー・オドム・Jr.が好演。

 そして、Siaの楽曲「シャンデリア」のMVで圧巻のダンスパフォーマンスを披露し話題を呼んだマディ・ジーグラーが、ズーにとって“救い”となる、イマジネーション豊かな自閉症の妹・ミュージックを熱演した。

 ズーの苦悩を描いたドラマと、キャラクターの心情を表した音楽シーンで構成されている本作。オリジナル楽曲でカラフルに彩る独創的な音楽世界で魅せる、キャスト陣のエモーショナルな歌とダンスは、これまでにない“特別な音楽映画”として際立たせる。

 特に、今作でもっとも期待できる見どころは、“女優”としての新境地を切り開いたマディ・ジーグラーの存在。Siaの“ミューズ”として数々のMVに出演し、圧倒的なダンスパフォーマンスで衝撃をあたえ、“天才少女ダンサー”と世に名を知らしめたマディ。今作では磨き尽くしたダンスはもちろん、表現豊かな演技力、そして自ら挿入曲の歌まで披露しており、彼女がもつ高いポテンシャルを存分に引き出している。

 今回は、ダンサーとしての原点から、マディを一躍スターに見出したSiaとの出会いと次々と話題を呼び起こした数々のMV。そして、“女優”として挑んだ新作映画で、“ダンサーの目線で語った”こだわりのシーン“まで、マディが本作にたどり着くまで培ってきた歴代の“凄腕パフォーマンス”に着目する。

愛される“チームの末っ子ダンサー”

 2002年生まれで現在20歳のマディが、ダンスに興味を持ち始めたのは2歳の時。妹と地元のダンススタジオに通い始めたが、のちに、アメリカで大ヒットを記録したリアリティ・ショーシリーズ「Dance Moms」の出演をきっかけにその名を広く知らせることに。本シリーズは、当時7歳〜11歳の子供たちで構成されたエリートダンスのチームメンバーたちが、熱血ダンス講師と共にダンスのコンペテーションを行う番組。チームの末っ子で愛されキャラだったマディは、エースとして数々のミッションにおいて1位を獲得し、シーズン6までレギュラーメンバーとして出演していた。

▽マディがリアリティ・ショーシリーズ「Dance Moms」で初めて出演していたMV
「It's a girl party」

世界の歌姫Siaの“ミューズ”

 そんな「Dance Moms」での活躍が、番組の大ファンだったSiaの目に留まったのはマディが11歳の時。“天才の風格がある”と直感し、必ず有名になると考えたSiaが、自らマディのMV出演を熱望し直接オファーしたという。その、初となるコラボレーションは世界を驚愕させたあの「シャンデリア」だった。

▽世界の歌姫Siaとマディの初コラボMV
「シャンデリア」

 マディは当時のことを、「今となっては笑い話ですが、はじめは“シャンデリア”のMV出演にそれほど期待していなくて、『このアーティストのミュージックビデオのバックダンサーの一人をやるんだな』くらいに思っていました」と明かす。しかし、完成したMVに映されていたのは、金髪ウィッグとレオタード姿のマディたった1人。いざ、公開されるや否や、1日で1億回以上の驚異的な再生回数を記録して話題に。「唖然としました。若い時期にあの美しいアート作品に出演できて感謝しかないですね。人生であれほどインパクトを受けたことはまだありません。“シャンデリア”はいろんな意味で私の人生を変えてくれました。本当に光栄です」と、人生を変えるきっかけになったSiaへの想いを添えた。

 「シャンデリア」の大ヒットを受け、MVだけでなく数々のステージでもパフォーマンスを披露したマディは、素顔を隠したSiaの“顔”として世界中に知られることになる。そこから、「シャンデリア」と同じく金髪ウィッグの姿で映画『トランスフォーマー』シリーズの俳優・シャイア・ラブーフと共に檻の中で物語を作るようなパフォーマンスや、黒い空間で上半身と足だけの動きと表情だけで魅せるというパフォーマンスなど、Siaの“ミューズ”として確固たる存在となっていく。

▽檻の中で『トランスフォーマー』シリーズの俳優・シャイア・ラブーフと共演したMV
「Elastic Heart feat. Shia LaBeouf & Maddie Ziegler」

▽“表情だけで魅せる”というパフォーマンスを披露したMV
「big girls cry」

▽アップグレードされたウィッグと独創的なパフォーマンスが印象的なMV
「Cheap Thrills」

▽金髪ウィッグから黒髪ウィッグへ。アクロバティックなダンスと表現豊かなパフォーマンスが炸裂するMV
「The Greatest」

 マディは、「一緒に仕事するたびにお互いの理解が深まっていき、信頼しあえるようになりました。私が自分のビジョンを体現してくれると、Siaは信じてくれる。Siaが私を、自分の顔になれる素質があると認めてくれたのは、最高の賛辞です」と、Siaと共に築き上げたふたりの信頼関係を語る。そんな二人が新たにタッグを組み、映画『ライフ・ウィズ・ミュージック』が誕生する。

“ティーン世代の憧れダンサー”から、“女優”へ

 Instagramフォロワー1369万人、YouTubeチャンネル登録者368万人、Twitterフォロワー130万人(※2022年1月時点)といいう人気ぶりで、アメリカのティーン世代がその年に最も活躍したアーティストやセレブリティを表彰する<ティーン・チョイス・アワード(Teen Choice Awards)>では「チョイス・ダンサー」を二度も受賞したマディ。

 ティーン世代の“憧れのダンサー”でありながら、モデルやインフエンサーとしても活躍の場を広げていた彼女が次にチャレンジするのは、Sia
が初監督を務める映画『ライフ・ウィズ・ミュージック』の出演。過去、アニメ作品の吹き替えや“ダンサー”役で映画に関わったことはあるが、自閉症でコミュニケーションが苦手だが、頭の中にはいつもカラフルでポップな世界が広がっている“イマジネーション豊かなキャラクター”という前代未聞の役にチャレンジすることになったのは、“女優”としての一歩を踏み出した証。

 マディが演じる“ミュージック”は、Sia自身がそばに在るだけで救われたという“音楽”そのものを投影したキャラクター。これまでのSiaのMVで魅せたような表現豊かな彼女の演技力とダンスで確かな存在感を発揮する。今作で挑んだダンスについては「ミュージックビデオでも、ほかのダンスでも、Siaとやる時はいつもなにかしら発展があるんです。この映画のダンスはこれまでとは全く別物でしたが、“シャンデリア”からよく知っている振付監督の支えもあり、安心感がありました。もう金髪ウィッグとレオタード姿の少女じゃなく、れっきとした一人の人間を演じるとあって、リハーサルも面白く、挑戦しがいがありました。共演のケイトとレスリーは素晴らしいダンサーでもあって、彼らと一緒にリハーサルできたのはとても有意義でした」と語り、見応えのある彼女のパフォーマンスに期待が高まる。

▽“女優”マディが、新境地を切り開く!
映画『ライフ・ウィズ・ミュージック』予告

 マディを始め、キャスト達の全身で表現した音楽シーンが注目の、愛と希望と驚きに満ちた新体感ポップ・ミュージック・ムービー『ライフ・ウィズ・ミュージック』は、2月25日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開。

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