「娘の帰省、家族の絆」篇

 宮沢りえが母を、南沙良が娘、大倉孝二が父を演じる、江崎グリコ『ポッキー』のWEBムービー「娘の帰省、家族の絆」篇が公開された。主題歌はB’zの「マジェスティック」が起用されている。「ポッキーと、とある家族の物語」シリーズ第10作目は、娘がひとり暮らし先から久々の帰省する内容。親子の絆を深める「ポッキー」片手に、娘の成長が見える。

 シリーズ10作目となる最新作は「キモチ重なる、キズナ深まる。」というテーマのもと、「ポッキー」を分かち合うことでお互いの胸の内を理解し、心を通わせ合う“家族の絆”がテーマの物語。

 ひとり暮らし先から久々に帰省した娘役の南は、母親役の宮沢と、実家の近所の公園で待ち合わせ。2人でゆっくり会話と言えば…そうポッキー!いつものように息ぴったりでポッキーを食べ進めるうちに心が通っていく。

 一番の見どころは、母親役の宮沢さんの本当の気持ちを見抜いた南が、プレゼントを渡すシーン。プレゼントは、母親役の宮沢の今の悩みに寄り添ったあるもので…。その気遣いと優しさに成長を感じた母親役の宮沢は、思わず、娘役の南を後ろから抱き締め、娘役の南も負けじと「おんぶ」でしっかり愛情表現。親子の絆が深まる。

 16歳から本シリーズに出演し、今年で19歳になった南。セッティング中、宮沢がふと思い出したようにスマホを取り出し、「これ、沙良ちゃんと同じぐらいの年齢の時の私…」と自身の写メを披露する場面があった。思わず「美しい…」と南がつぶやくと、「この頃はいろいろ変化があって大変なのに、沙良ちゃんはとても落ち着いていて、すごいよね」と、現在の南のたたずまいに関しての会話となり、「私も沙良ちゃんみたいな落ち着きがほしいな(笑)」とちゃめっ気たっぷりに話していた宮沢。同じ10 代の頃から役者として第一線で活躍している宮沢自身、10作にわたり親子役で共演してきた南の地に足のついた姿を、手放しで称賛していた。

宮沢りえ:インタビュー

――初めてひとり暮らしされた時、改めて家族の絆を感じたエピソードをお聞かせください。

 一緒に仕事をしていて、全く会わない時間というのが少なかったんですけど、ひとり暮らしを始めてからも、同じ都内に住んでいたので、しょっちゅう家に遊びに行っていました。母親は料理がとても上手で、たくさん人を呼んで食事を振る舞うということが大好きな人だったんですよ。もちろん自分でも料理をしますが、忙しくて外食が増えてくると、なんかちょっとカラカラしてきて、特に何も伝えてなくても、母親に「行くよ」と言うだけで、私が大好きなメニューを作ってくれました。やはり母親のご飯が食べられるという喜びが、私の中では一番大きかったですね。あとは、何気なくテレビを見ながら話すこととか。振り返ると、家族と過ごす日常、さりげない時間が、ひとり暮らしをした私にとってはイベントだったんだなと思います。仕事を一緒にしていた立場からも、母親としても常に的確なアドバイスをくれていたから、何げないことに感じ入っていました。

――2018年の夏から約3年間、10本のCM撮影で母親役を演じてきた宮沢さんが、娘役の南さんの成長を感じた部分がありましたらお聞かせください。

 もともと沙良ちゃんは初めて会った時からすごく大人で、ちゃんと芯のある考え方をする女性でした。そのぐらいの時期って、いろいろなことがガラガラと変わっていく時期だし、このお仕事をしながら、いろいろな経験を重ねて、ものすごく変化すると思うんですね。でも、沙良ちゃんのすごいところは、3年前と今日も変わらないところですね。そこが私にとっては、一番すごいところだなと思います。このお仕事をしながら、変わらずに自分のやることを続けているというのはとても大事なことだし、なかなか難しいことだと思いますが、それをとっても簡単に彼女はやっているので尊敬します。そのまま経験を重ねながらも、変わらずにいてほしいなと思います。

南沙良:インタビュー

――「これからは頼っていいんだよ」というセリフにちなんで、普段頼りにしている方や、頼りにしているモノがありましたらお聞かせください。

 目覚まし時計ですね。朝がすごく苦手で、目覚まし時計がないと起きられないので、毎朝3つぐらいかけています(笑)。

――頼りにしているという部分で、撮影中、宮沢さんに頼っているなと思うところはありますか?

 毎回私がやりやすいように、お芝居を作ってくださるので、ずっと昔からすごいなと思っています。

――本シリーズに初登場した16歳の夏から約3年の月日が流れましたが、南さん自身、仕事やプライベートで、ココは成長したなと感じるところがありましたらお聞かせください。

 考えてみたんですけど、全然なくって。3年間じゃなくて、つい最近のことでいうと、私は運動とか動くことが苦手で、ずっと引きこもっていましたが、撮影とかで体力も必要だなと改めて実感したので、ようやく筋トレを始めて、少しでも筋肉をつけられるように頑張っています。

――2021年も残りわずかとなりますが、今年中にやっておきたいことは?

 去年から油絵を始めて、去年はそれなりに描いたんですけど、今年はまだあんまり描けていないので、今年中に数枚描けたらいいなと思っています。

大倉孝二:インタビュー

――ご家族に対して、普段の大倉さんは黙ってドンと見守るタイプと、手取り足取り教えるタイプのどちらでしょうか?

 家族の話をするのは恥ずかしいですけど、妻と子供が喧嘩しているとき、そこに自分が入っていくと、両方に「黙ってて」「関係ないから、出てこないで」と言われます(笑)。何の威厳もないのかなと思うと、切ないですね(笑)。

――今回で10作品目となる赤井家シリーズで、印象に残っているシーンをお聞かせください。

 お母さんを驚かせる会でおどけた後に、泣くというのがすごく恥ずかしかったので、印象に残っています。今回は爽やかに微笑んで帰りました。

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