志田彩良

 志田彩良、井浦新、鈴鹿央士、中井友望、菊池亜希子、今泉力哉監督が27日、都内で行われた映画『かそけきサンカヨウ』(10月15日公開)完成報告会に出席した。

 人気作家・窪美澄の同名短編小説を映画化。家庭環境によって早く大人にならざるを得なかった高校生・陽の葛藤と成長を、同級生・陸との“恋まではたどり着かないような淡い恋愛感情”を交えて描く。

 陽を演じる志田は原作を読み「強さや弱さ全てが愛おしく思えました。どんな事にも逃げずに前を進んでいく姿が魅力的だと思いました」とそのキャラクターの印象を明かした。

 今泉監督作は本作で3作目。前々作『パンとバスと2度目のハツコイ』の時に監督から「いつか志田さん主演で撮りたい」と言われ、「こんなにも早く叶えて頂けるとは思ってもいなくてとても嬉しかったです」と喜んだ。

 この日は物語にちなんで一番古い思い出あるいは印象に残る家族との思い出を明かすことになった。幼少期はよく家族でキャンプに出かけていたという志田は、その時のハプニングを紹介した。

 買い出しのため母と一緒にスーパーに来ていた志田だったが、「神隠しにあったかのように突然、私がいなくなって…」。迷子になった志田を母は必死に探していたが見つからない。そんな時、カートの下から「ママ、ニンジン見つかった?」とひょっこり顔を出したのが志田。「母は(探すために)すごいスピードでカートを押していたので振り落とされないように必死にしがみついていた」と懐かしんだ。

 その志田は「小さい頃は迷子の常習犯」だったようだ。「いまだに結構な方向音痴で場所も10回行かないと覚えられなくて、それは小さい頃から変わらないなと家族と話しています」と笑った。

 改めて、本作について「人のぬくもりや優しさは他の何ものにも代え難いと実感。この作品を通して自分よがりではない相手を思いやる大切さを伝えられたらと思います」とメッセージを送った。

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