韓国6人組ガールズグループ、Rocket Punch(ロケットパンチ)がミニアルバム『Bubble Up!』で日本デビューした。新たな始まりに胸がワクワク弾けるような、夏を感じさせる表題曲や、同じWoollimエンターテインメントに所属する元IZ*ONEのリーダー、クォン・ウンビが作曲に参加した「Let’s Dance」など6曲が収録される。
Rocket Punchはジュリ(元AKB48高橋朱里)、ヨンヒ、スユン、ユンギョン、ソヒ、ダヒョンの6人で構成。グループ名には「退屈な日常に飛ばす新鮮な一発のパンチ」という意味が込められ、音楽とパフォーマンスで「日常に明るいエネルギーを届けることができるように」と願いがある。
長い練習期間を経て培った完成度の高いステージパフォーマンスと歌唱力、そしてビジュアルと「オールラウンダー」の魅力を放つ。韓国でもメジャーデビュー前から注目され、待望の日本デビューとなる。そんな彼女たちに話を聞いた。【取材=村上順一】
嬉しかった日本デビュー
――自己紹介を兼ねてデビューの心境を。
ソヒ 笑った時の口角が私の魅力だと思います! 日本デビューが決まった時、私以上に両親が喜んでくれましたので嬉しかったです。ずっと日本に興味がありましたので、韓国デビューした時から日本でもデビューしたいと思っていました。
ダヒョン カリスマ度は高いと思います(笑)かわいいところをたくさん見せていきたいので、みなさん期待していて下さい! でも私、背が小さくて。ここからまだ成長できると思っていて、背を伸ばすために頑張りたいです。そのために牛乳を沢山飲んでいます! でも実は牛乳は苦手なんです…。最大限の努力はしています(笑)。それと、ずっと日本デビューしたかったので、ワクワクとドキドキの気持ちでいました。
ユンギョン ファンのみんなは私が笑っているところがいいと言ってくれているので、そういう明るいところが魅力なのなかって思います! 日本デビューが決まり、日本のファンの皆さんに「おめでとう!」と言ってもらえて嬉しかったです。デビューまでの間、責任感をもって準備してきました。
ヨンヒ 明るく愛嬌のあるところがチャームポイントです! きっとみんなも幸せになれると思う! 練習生の時から日本語をずっと勉強してきたので、家族が日本デビューを喜んでくれました。常に心は新人の気持ちで一生懸命に頑張っていきたいです!
ジュリ 私はステージ上でカメラに映った時の表情がエネルギーあると思います。韓国デビューするまで大変なこともあり5年分は過ごしたような濃密な時間でした。この2年でチームワークも絆もできたので、日本の皆さんに楽しんでいただきたいです。私はAKB48として一度デビューして日本でのデビューは2度目になります。楽しみですし、新鮮な気持ちでいます。成長した姿を見せたいです。デビューが決まった時は家族が喜んでくれました。AKB48時代のファンの皆さんも応援してくれて嬉しいです。
スユン 私はダンスも歌もできるオールラウンダーを目指しています。日本の皆さんに会えることがすごく嬉しくて、もっと頑張りたいです。日本デビューが決まった時は家族も喜んでくれました。ビデオ通話を使ったサイン会を韓国でした時に、日本のファンの方も「嬉しい、楽しみにしている」と言ってくれて。エネルギーをもらい幸せです。
――日本での活動でしたいことは?
ソヒ 東京ドームでライブをやりたいです! TWICE先輩がやった東京ドームでのライブを観たことがあるんですけど、日本のファンの方々のリアクションが凄かったです。それを見て私もやってみたいと思いました。
ダヒョン 私はコスメが好きで、韓国デビューしてからメイクさんにメイクをしてもらうようになってもっと興味が沸いたので、いつかコスメやお菓子のCM撮影をやってみたいです。
ユンギョン バラエティや歌番組など沢山のテレビ番組に出たいです。そして、私たちを知ってもらえたら嬉しいです。NHKのニュースや音楽は韓国でも観たことがあります。なので、有名な番組に出てみたいです。
スユン 私もバラエティ番組に出てみたいです。『体を動かすような番組に出てみたいです。
ジュリ たくさんの日本の皆さんに知ってもらえたら嬉しいので、日本の歌番組に出演するのが一つの目標です。
ヨンヒ 日本のファンの皆さんと会える機会があまりなかったので、ファンミーティングがしたいです。何かサプライズを仕掛けたいです!
エナジーと魅力が詰まった『Bubble Up!』
――アルバムの魅力と、特に気に入っている曲は?
ソヒ エナジーが溢れていて私たちの魅力が詰まっています。幸せな気分になれると思います。なかでも「SUMMER DAYS」がお気に入りです。爽やかで歌詞から元気ももらえます。
ダヒョン 私も「SUMMER DAYS」です。韓国でリリースしたアルバムに「SUMMER PUNCH!」という曲があるんですけど、それに近い感じがします。「SUMMER PUNCH!」は私たちの魅力やエナジーを投影した曲なので、「SUMMER DAYS」も最初に聴いた時から気に入っています!
ユンギョン 韓国でデビューするときも「私たちのエナジーをお見せしたい」とお話ししたんですけど、今作で新しい6人の強いエナジーがお見せできると思います。韓国で出した4枚の作品は私たちの色んな色を魅せるというコンセプトがありました。『Bubble Up!』はぴょんぴょんと跳ねるようなイメージがあり、ダンスにもその要素が含まれているので、そういった魅力を見せていきたい、という気持ちが含まれているアルバムです。全曲好きなんですが、日本デビューに向けて初めてレコーディングした曲の「JOLLY JOLLY」は改めて日本デビューが出来るんだと感じさせてくれた曲でとても気に入っています。
ソヒ これまでは大人っぽいコンセプトが多かったんです。今作に収録されているような可愛い曲はやったことがなかったので、日本語の発音だったり、可愛く見せられるように頑張りました。そこに注目してもらえたら嬉しいです。
ヨンヒ 「SUMMER DAYS」です。サマーソングなのですごく楽しいです。<叫ぼう Life is cool>のところが特にお気に入りのパートです。『Bubble Up!』では<君がいるだけで頑張れるんだ>という歌詞が好きです。それは私たちがファンの皆さんに言いたいことなんです!
ジュリ 『Bubble Up!』は、聴いてくださる方と一緒に盛り上がれる曲なので、コロナ禍で直接お見せできないのが悔しいんですけど、オンラインでも伝わるくらいの、この2年間で培った絆やチームワークが日本での活動でのキーポイントになると思うので、自信を持って届けていきたいです。『Bubble Up!』ではサビの<EO 始まりの鐘 EO 響き渡らせて>の部分が日本デビューを感じさせる歌詞になっています。振り付けも簡単なので一緒に盛り上がれるので、楽しんで欲しいです。
――お気に入りも「Bubble Up!」?
ジュリ そうです! 歌詞も私たちのデビューを響かせる感じもありますし、この曲がデビュー曲で良かったなと思います。コロナ禍でもあるのでこういった元気のある曲で私たちらしさを出して、元気を伝えることができる曲なので、私の中で一番推したい曲です。最初このタイトルを聴いた時にシャボン玉を連想して、かわいい曲なのかなと思いました。でもノリノリで盛り上がる曲だったので表現しやすかったです。というのも私たちはコンセプトに合わせて、その度にビジュアルも変化しますし、歌もダンスも変わるんですけど、この曲では私たちそのままの力とか若さや魅力、性格そのものを出せる、明るいエネルギーを伝えられる曲だと思いました。また違った新しいRocket Punchを見せられる曲なので、韓国のファンの皆さんにも観ていただきたいです。
スユン 「Bubble Up!」といったらシャボン玉が弾けるイメージがあるんですけど、そのイメージを持って、私たちの魅力をシャボン玉に包んで弾けたいです! それとヨンヒの<ふわふわ 両手>のフレーズが好きです! 今作では「SUMMER DAYS」も「Bubble Up!」も大好きなんですけど、私は「Let's Dance」が特にお気に入りなんです。初めて聴いた時にすごく気持ちよかったですし、日本の皆さんも聴いていただけたらきっと気持ち良くなってもらえると思います。
強みと叶えたい夢
――結成から今に至るまでで思い出に残っているエピソードは?
ダヒョン 『GirlsAward』に出演する為、メンバー全員で日本に行った時です。特に空港が印象に残っています。
ユンギョン デビューショーケースが一番印象に残っています。緊張もしていましたし、メンバーと「頑張ろう」と声をかけながらやった記憶があるので、印象に残っています。
ジュリ 韓国でのデビューショーケースが一番印象に残っています。練習生というのも初めての経験でしたし、ファンの人に会えない期間というのは初めてでした。その期間を経てデビューできたので、デビューショーケースのステージは言葉にできないくらい初めての感覚でした。
ヨンヒ ファンの呼称(「KETCHY (ケッチー)」)が決まった時です。アルバムを準備しながら決めていたので!
スユン ファンミーティングです。客席にはファンの方しかいないので応援も沢山もらえたし、その気持ちをまた感じたいと思ったことを覚えています。
――Rocket Punchの強みは?
ソヒ それぞれのエナジーが違うんですけど、そのエナジーが一つになった時により輝けるところが強みだと思います。
ダヒョン 多様性があるところです。それぞれの魅力があって、他のグループと比べても合わさった時のエナジーの大きさは負けていないと思います。
ユンギョン 一人だけが目立つということではなくて、それぞれの個性、魅力がステージで全て見えるところです。
――パフォーマンス力の高さで評価を受けていますが、心掛けていることは?
ヨンヒ 表情です。ステージに立った時に、自分が思っているような表情をカメラに撮ってもらえるように心掛けています。
ジュリ ワクワクすることを一番大事にしています。それはステージを見てくれている方に楽しんでもらいたいし、感動してもらって好きになってもらいたいからです。自分が楽しんでいることがステージに出ると思うので、ワクワク感を一番大切にしています。
スユン ステージを見てくれている人をキャッチしたいから、自分のパートじゃない時でもカメラをずっと見ていて、目力を見せています。
ソヒ お話をするみたいに歌うようにしています。全ての感情を歌詞に込めて集中して歌っています。
ダヒョン ダンスが揃うことが重要だと考えています。みんなで表現しようとする意識を合わせることや表情を大事にしています。
ユンギョン 楽しくステージに臨むことが大切だと思っています。私たちが楽しくパフォーマンスする事で見てくださる皆さんも幸せになれると思うので、大事にしています。
――グループとして叶えたい目標は?
ユンギョン 今はコロナ禍で皆さんの安全が第一なんですけど、ファンの方にお会いしたいです。さらにワールドツアーや海外での活動もしていきたいです。
ソヒ 音楽番組で1位を取りたいです! 応援してくれる方や助けてくれているスタッフの方々に私たちの気持ちを伝えたいですし、常に上位をキープできるようにしたいです。
ダヒョン 私たちはまだコンサートをした事がないので、コンサートをしてみたいです。
ヨンヒ 会えることが重要でまずコンサートをしたいです。コンサートはファンミーティングより時間が長くできることが多いので、ユニット曲などそれぞれの魅力を打ち出せるようなスペシャルなステージをしてみたいです。
ジュリ ランキングで1位を取ることで、見てわかってもらえるような結果を残したい。魅力を伝えていきたい。世界中のファンの皆さんと喜びを分かち合いたいです。
スユン 店内のBGMで曲が流れて、この曲を聴いたらすぐに私たちだとわかるようになりたいです。
(おわり)