ボイメンが気づいてしまったこととは?
INTERVIEW

BOYS AND MEN

ボイメンが気づいてしまったこととは?


記者:村上順一

撮影:

掲載:21年07月28日

読了時間:約10分

 2010年、東海エリア出身・在住のメンバーで結成されたエンターテイメント集団BOYS AND MEN(ボイメン)が7月28日に、New Single「ニューチャレンジャー」をリリース。表題曲の「ニューチャレンジャー」は、テレビアニメ『新幹線変形ロボ シンカリオンZ』主題歌で幅広い世代に元気を与えられる応援ソングとなっている。カップリングにはTHE BLUE HEARTSの「TRAIN-TRAIN 」をカバー。さらに3曲目には新たな一面を覗かせる「Do-Dah-Dah」とボイメンの魅力を凝縮した1枚となった。インタビューではシングル曲についてや、MVの見どころ、結成から11年で気付いてしまったことなど、多岐に亘り8人に話を聞いた。【取材=村上順一】

「紅白歌合戦」は今叶えたい夢

――「ニューチャレンジャー」の聴きどころや気に入っているフレーズをそれぞれ教えて下さい。

平松賢人 <進め!進め! >と低い声で歌うところがあるんですけど、田村から始まり吉原、そして全員が加わるというパートなのですが、ボイメン史上一番低いんじゃないかと思えるパートなんです。ここまではポップでライトで明るいイメージでしたが、ここからイメージが変わります。僕はここに新幹線などの重厚感を感じていて、楽曲の深みが出ているなと思いました。

本田剛文 出だしの<ワックワクが幕開けて >ワックワクの部分は音源ももちろん良いんですけど、ライブでのワクワク感がすごいんです。「ニューチャレンジャー」という曲が幕開けした感じがすごく出ていてお気に入りです。是非ライブで体感して欲しいです。僕なんか後ろで踊っていてその“ワックワク”を受け取って“ニッコニコ”ですから。

水野勝 僕は<踏み出してゆけ >の“ゆけ”です。ライブでこの部分のニュアンスを少しずつ変えていこうかなと思っていて。その時のテンションで表現できたらいいかなと思っているので注目してほしいです。

本田剛文 ライブでこの曲は既に披露していて、もう既にいくつか観測されています(笑)。音源だとクールな感じなんですけど、ライブだと熱々な感じで来ることがあって。

水野勝 この曲は本気で踊るとすごく大変で、気合入れないと乗り切れないぞという時に自分自身はもちろん、メンバーを鼓舞する意味も含めて熱量高めでやらせてもらっています。

吉原雅斗 <全速前進 いざ進め>というみんなでの掛け声パートがあるんですけど、その中にメロディラインを担当しているメンバーがいて、それが後半になってくると演歌のような節回しになっていきます。敢えて引っ掛かりをつけているのかなと感じていて、すごく癖になるパートだなと思いました。そういったところにも皆さんに注目してもらえたら嬉しいです。

田村侑久 <CHANCE!CHANCE!CHANCE! ニューチャレンジャー! >の<ニューチャレンジャー! >と歌っている吉原がすごく好きです。ライブ中でもそのをフレーズを聴くとすごく心地よくて大好きなんです。

辻本達規 聴き惚れているのかもしれないけど、毎回そこで振り付け間違えてるよね(笑)。そこは吉原に集中して見てもらいたいのに、間違えることで田村に注目が行ってしまうので、困ったなと。

田村侑久 なので、耳で吉原の歌に注目してもらって、目では僕の振り付けを確認してもらうのがいいと思います(笑)。

小林豊 歌詞に<いつかじゃなくて 今叶えたい>というフレーズです。ボイメンはデビューして10年間『紅白歌合戦』に出たいと話しているんですけど、その気持ちとすごくリンクしているなと思い、その気持ちを込めて歌いました。もういつかではなく、今叶えたい夢なんです。

勇翔 僕のソロパートなんですけど、<Ready GO !>です。これまでも掛け声を担当する事が多かったので、自分を発揮できる場所でもあり、僕単体での声が聴けるパートでもあるので、注目してもらえたら嬉しいです。

辻本達規 僕は<ウォウ ウォウ>という掛け声が好きで、自分のパートというわけではないんですけど、勝手に歌っています。歌える人がいたら歌ってもいいところなんですけど、今は僕と吉原で歌っていて良いハーモニーになっていると思うので、ライブでも注目してもらえたら嬉しいです。

“豚風船”の謎

――ミュージックビデオ(MV)もダイナミックに仕上がっていますね。

水野勝 今回、みんなで出し合った意見を吉原が代表して、監督さんやスタッフさんとの間に入ってもらいました。それもあって僕らの意見も多く反映されたMVになっています。例えば子どもたちも観てもらえることを想定して歌詞にルビをふったり、CDで『新幹線変形ロボ シンカリオンZ』のはやぶさを登場させたのも、僕らからのアイデアでした。あとこれは叶わなかったんですけど、肩に新幹線の先端をモチーフにしたものを取り入れた学ランを着たいというのもありました。

――吉原さんが間に入ることになったのはなぜですか。

水野勝 吉原はMVとか観るのが好きで、そういった感性がすごく良いんです。

――間に入り製作に携わってみて大変だったところは?

吉原雅斗 ちょっとイメージしていたものから逸れていってしまった瞬間もあったので、それだと僕が間に入った意味がないなと感じたので、軌道修正したり大変な部分もありました。でも、その結果みんなが納得いくMVが出来たので良かったです。

水野勝 軌道修正するというのは吉原もすごく言いづらいことですし、スタッフさんの気持ちもわかるので、そういう風にできたというのは良かったなと思いました。

――MVの見どころは?

平松賢人 <トンネルをさぁ越えたら 誰もが ニューチャレンジャー >の部分で、吉原が豚の風船を鷲掴みにして歌っているところです。その“豚風船”がなんなのかというと、ゲーム好きの小林がUFOキャッチャーでゲットした景品なんです。あの豚の尖り方、フォルムがちょうどいいんです(笑)。ひょうきんな感じもあるけど、ふざけすぎてもいないという不思議な感じのシーンで見どころの一つです。

――勇翔さんはいかがですか。

勇翔 <やったろー! >のところです。ここまではE5系「はやぶさ」しか出てこなかったんですけど、E7系「かがやき」がそこだけ登場するというのは見どころです。僕はシンカリオンのファンなので理想を言えるならE6系「こまち」も出したかったんですけど、「かがやき」が登場するのは見どころなので、注目してもらえたら嬉しいです。

ボイメンが気づいてしまったこととは?

――電車つながりといえばTHE BLUE HEARTSの「TRAIN-TRAIN 」をカバーされていますね。

本田剛文 マーシー(真島昌利)さんからオッケーが出まして。

水野勝 僕は学生時代からTHE BLUE HEARTSさんが大好きで、もうカラオケに行ったらTHE BLUE HEARTSさんの曲しか歌っていなかったぐらいで。周りからもそれしか歌えないのかと言われるほどでした。ここでやっとその思いが報われる時が来ました。

――そんな水野さんが思うこの曲のポイントは?

水野勝 僕は尖っている事がカッコいいと思いながら、周りに発散するイメージでずっとTHE BLUE HEARTSさんの曲を歌っていたんですけど、自分に向かって歌うとすごくエモくなることに気づきました。それはレコーディングで「自分に向かって歌って欲しい」とリクエストがあったからなんです。僕は今までそういう歌い方をした事がなかったので、レコーディングを通して新しい自分に出会えました。

――小林さんはこの楽曲の思い出はありますか。

小林豊 中学生の頃にゲームセンターで聴いたのが初めてでした。ドラムマニアというゲームの楽曲に「TRAIN-TRAIN 」があって、そこで初めて聴きました。その時にプレイしていた曲を今こうやって歌えると言うのは不思議な感覚です。

――田村さんはいかがですか。

田村侑久 僕は家でこの曲が流れていたのを覚えていて、懐かしかったです。この曲はCMでも流れていたりすごく有名な曲で知らない人ってそんなにいないと思うんです。きっとフェスとかで歌ったらすごく盛り上がるだろうなと思いましたし、ライブでも早く披露したいです。

――盛り上がりそうですよね。もう一曲の「Do-Dah-Dah」はどんな曲になっていますか。

本田剛文 ニュージャックスウィングを感じさせる楽曲で、今までボイメンがやってこなかったオシャレですごくカッコいいグルーヴに満ちた曲です。やった事がない曲調だったので、レコーディングも大変でしたが、この曲が僕らのレパートリーに加わる事で、皆さんから「ボイメン引き出しがあるね!」と思ってもらえる曲になったと感じています。

水野勝 大人になると守りたいものとか出てくると思います。そこに立ち向かって行く時に折れそうになってしまう気持ちみたいなものがこの曲の歌詞とリンクしました。ポジティブな僕らでも折れそうになることはありますけど、チームで励まし合いながら進んでいっているんです。

――辻本さんはこの曲を聴いてどんなことが思い浮かびましたか。

辻本達規 <いくつ歳を重ねても 安定なんてモンに惹かれはしないみたいだ>という歌詞を見て、グッときました。こういう歌詞を僕らも歌えるようになったんだなと。そして、<だから1から10まで自分のままでいい>というところは100%自分の気持ちを込めて歌う事が出来たと思っているで、注目して欲しいポイントです。

――さて、結成から11年が経ちますが、この期間で気づいたことはありますか。

水野勝 辻本が取材になると「すぅ」と息を吸い込むクセがある事に気付きました(笑)。前からあったと思うんですけど、最近すごく多くなってきたなと。同じような意味の言葉、同義語を連発した時にもよく吸い込んでるよね。

本田剛文 ライブのMCだと吸わないんですけど。このインタビュー記事でも吸い込んでるところを「すぅ」って書いて欲しいくらい頻繁に吸ってます(笑)。

辻本達規 ふざけている時に出ちゃうんですよ。

勇翔 真面目な時でも出てるよ(笑)。もうずっと気になってるから。

――(笑)。平松さんは気付いたことはありますか。

平松賢人 僕は自分のことなんですけど、24年間ぐらいずっと髪の毛が長かったんです。美容室に行って似合う髪型にして下さいとお願いすると顔が面長なので「サイドを跳ねさせたりするとよく見えますよ」とそう言ってもらえていたので、ずっとそういう髪型にしていました。

――短くなった経緯に何があったんですか。

平松賢人 約1年半ほど前にタイに行った時に、そこの美容室にお任せで切ってもらったらこれまでとは全然違う髪型になりました。いきなりバリカンで刈られて、もみあげも四角になって…。それで初めて髪が短くなったんですけど、意外と短いのも似合っているなと。そこからずっと刈り上げているんですけど、長さが6ミリだと伸びてくるのが早いので、試しに4ミリにしてみたんですけど、4ミリは切りすぎだということも気付きました(笑)。

本田剛文 そもそも異国の地に行ってお任せで髪を切れることがすごいよね。

――確かにすごいです。小林さんは?

小林豊 自分を大切にした方が良いことに気付きました。お金や時間を自分のために使うことも大切だなと。自分に還元できなければ、人のために使うことも出来ないことに気付きました。

――周りを良くするためにまずは自分が幸せにならなければいけないと。本田さんの気づきは?

本田剛文 ダンスの稽古をしている時とか、タムタム(田村)がウエストに効きそうなエクササイズをよくやっているんですけど、全然痩せている気配がないので、僕らの前でしかそのエクササイズをやっていないんじゃないかということに気付きました。もし家でもやっていたら謝らなければいけないんですけど(笑)。

水野勝 絶対やってないと思いますよ。この10年で10キロも体重が増えたみたいですから。

――田村さん、疑惑がかかっていますがいかがですか。

田村侑久 すみません、家ではやってないです...。急激に増えてきたのはダーツにハマってからだから、ここ5年ぐらいです。お酒も飲むようになってしまったので、それが原因かも…。ただ、この10年でビールの美味しさに気付きました!

――勇翔さんの気づきは?

勇翔 僕は免許を取るまで、自転車(ロードバイク)が好きで自動車にはそれほど興味はなかったんですけど、ここ何年かでスピードが速いものが好き、乗り物にスピードを求めているということに気付きました。サーキットとかぐねぐねしたところを速く走りたいんです。

辻本達規 僕はお芝居の楽しさに気付きました。これまでは色んなものをやってみても自分には向いていないと思っていたんですけど、最近お芝居をやっていて楽しいと感じることが多くて。なのでここからお芝居も頑張っていきたいなと思っていて、最終目標はNHKさんの朝ドラに出れたらいいなと思っています。

吉原雅斗 いま気づいてしまったんですけど、辻本が芝居の話をしている時、僕が辻本を少し馬鹿にして聞いていることに気付きました。こいつは何を言っているんだと(笑)。

辻本達規 おい!

一同 (笑)。

――他のメンバーが話していてもそうならない?

吉原雅斗 ならないです。辻本の過去を知っているだけに、何を言っているんだ感があるんですよ。特に僕に芝居論を語ってくる事が多い気がしていて。それが面白いんですけど。

辻本達規 自分の考えが合っているか確認したくて、つい芝居論を語ってしまいまして。僕もそれを見返して行けるような活動をしていかないといけないですね。

――辻本さんが朝ドラに出るのが先か、ボイメンとして紅白に出演するのが先か楽しみですね。

辻本達規 それは僕の演技を相当過大評価してますよ(笑)。

――(笑)。最後に今のボイメンを一言で表すとしたらどんな言葉が合いますか。

水野勝 10年以上活動してきて、いろいろ難しいことがわかってきて、軽はずみには20周年に向けて頑張りますとは言えないんです。なので、1年の積み重ねが結果として次の10年に繋がれば良いなと思っています。それに向けてボイメンが一致団結出来ていると感じていて、凄く良い状態なので「一致団結」が今の僕らに相応しい言葉だと思います! 1年1年を大切に活動していきたいと思っていますので、みなさん応援よろしくお願いします。

(おわり)

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