他者を想う気持ち、山崎賢人の素が「役に出ている」三木監督
『夏への扉-キミのいる未来へ-』公開記念舞台挨拶
山崎賢人と三木孝浩監督が5日、都内で行われた、映画『夏への扉-キミのいる未来へ-』の公開記念舞台挨拶に登壇した。三木監督は山崎の人柄が演じた役に滲み出ていると明かした。
1956年にアメリカで発表されて以降、ハリウッド映画に大きな影響を与え続ける、ロバート・A・ハインライン著の小説『夏への扉』が原作。山崎は罠にはめられ、すべてを失いながらも、未来を変えるため30年の時を超える科学者・高倉宗一郎を演じる。
山崎が、三木監督作品に参加するのは、映画デビュー作『管制塔』(2011年)以来。山崎は当時は16歳だった。今年2月に行われた完成報告会でも三木監督はこのことに触れ「あれから色んな主演作を重ねて役者としてたくましさを持っているけど、ピュアさも持っていて良い意味で擦れていない感じがこの役にピッタリでした」と明かしてた。
この日の舞台挨拶でも三木監督は、「賢人くんの地から出てくる優しさ、素の部分が、主人公の苦境に立たされても諦めずに信じて道を進んでいくキャラクター像に活かされている、という話をよく聞く」とし、「大変な状況下にあっても他者を想う、メッセージを発せられる宗一郎の性格は賢人くんの素の部分が出ている」と語った。
これに、山崎は照れ笑いを浮かべつつ「僕しか宗一郎を演じていないので…僕の良いところと悪いところが出て宗一郎になっていると思います。宗一郎が頑張って助けてもらっている姿は、普通に生きていて共感できるところで、だから頑張ろうと思える」と明かした。
その山崎は「人間の真っすぐに前に進んでいく力、助け合う力が大事だと思える作品です。僕が生きてきた中でも共感ができるところがたくさんあります。ポジティブに真っすぐに生きていたら素敵なサプライズが起こると思います。楽しんで欲しい」とメッセージを送った。
※山崎賢人の「崎」は正しくは山へんに立に可。