LDH新ガールズユニットiScream(読み:アイスクリーム)が23日、1stEP『Maybe...YES EP』でメジャーデビュー。iScreamは2018年開催の『LDH Presents THE GIRLS AUDITION』でエントリー総数約1万人の中からグランプリを獲得したRUIと、ファイナリストのYUNA、HINATAによる3人で2019年に結成。16〜17歳ながら、圧倒的な歌唱力と高いダンス力を兼ね備えた実力派ユニットだ。インタビューではメンバーそれぞれの人柄から、デビューへの意気込み、これから挑戦したいことなど、個性豊かな3人の素顔に迫った。【取材=村上順一】
大きくなっていく過程を見せていけたら
――23日にデビューされますが、今どんな心境ですか。
RUI きっとこのデビューが私たちのターニングポイントの一つになると思うので、そこに今立てているというのがすごく嬉しいです。ここで一つの目標が達成出来る、という気持ちです。先日、デビュー曲「Maybe...YES」のMVが公開されて、それを観てくれた友達や地元の先生たちが連絡を下さって、こんなにもたくさんの人に支えてもらっていたんだなと改めて感じました。自分の活躍する姿を沢山の人に見てもらいたい、頑張りたいと思いました。
YUNA ずっと夢だったデビューが叶うのですごく嬉しいです。RUIと同じようにたくさんの方から連絡をいただいて、自分だけの夢ではなかったんだなと思いました。プレッシャーももちろんありますが、負けないように頑張りたいです。
HINATA デビューが決まってすごく嬉しいです。実感がまだまだ湧いていないところもあるんですけど、これから私たちの存在を皆さんに知ってもらって、大きくなっていく姿を見せていけたらと思っています。私たちは結成から2年なんですけど、コロナ禍で思ったような活動も出来ませんでした。なので、その期間を自分たちのスキルを上げることに費やしたので、皆さんの期待に応えられるように、ここまでの成果を存分に出せるように頑張りたいです。
――iScreamというグループ名を聞いた時、どう思いましたか。
HINATA 最初は「これ、どういう意味なんだろう?」と思いました(笑)。名前の意味を知って、私たちはガツガツ踊るユニットだと思っていたので、カッコいい名前が来るのかな、と予想していたのですが、可愛い名前だったので驚きました。
RUI 私も可愛いなと思いましたし、覚えてもらいやすい名前だと感じました。
――食べ物のアイスクリームはお好きですか。
RUI 大好きです! 板チョコアイスが特に好きです。
HINATA 私はピスタチオマカロンアイスが大好きで、すごく美味しくてハマってます。
YUNA 私はトロトロした蜜が入っているアイスが好きで、爽やかなアイスよりも濃厚系が好きなんです(笑)。
――ところで皆さん、それぞれにどんな印象を持っていますか。
YUNA RUIはすごく優しくて周りのことを常に考えてくれる存在です。一見クールに見えると思うんですけど、実は甘えん坊な一面もあります。私とRUIは同い年で付き合いも長いので、お互いそんなに甘えることはそんなにないんですけど、RUIとHINATAはいつもベッタリですね(笑)。
――同い年だとライバル心とか出ないですか。
YUNA 出会ったのが中学1年生だったんですけど、当時一番負けたくないのがRUIでした。RUIも私には負けたくないと思っていたみたいで。でも、ライバル心がありながらも同じグループで一緒にやりたいと思っていたので、こうやって一緒に活動出来て嬉しいです。
――HINATAさんはどんな方ですか。
RUI HINATAは私の中でつけたキャッチコピーがあるんですけど、カリスマ的才能とつけました。キャッチコピーの由来はファッションやインテリアのセンスがすごくあって、歌に関しても曲の雰囲気を掴むのがすごく早いので、カリスマ的な才能だなと思いました。性格は明るくて、スーパーポジティブです。彼女がいるとその場の空気がよくなるので、すごく安心感があります。困った時はHINATAに助けを求めてしまうんです。
――名は体を表してますね。YUNAさんはどんな方ですか。
HINATA YUNAはすごくストイックで真面目で、私たちを引っ張ってくれる存在です。練習の時でも的確にアドバイスをしてくれてでも、プライベートではちょっと抜けていて天然な部分もあるのが特徴です(笑)。そこが私たちを癒してくれるマスコット的な存在でもあります。
――天然だなと思った瞬間は?
HINATA 沢山あるんですけど、一生懸命勉強しているかと思ったらペンを持ったまま寝ていたのはビックリしました。電気を付けたまま寝るのは日常茶飯事なんです。
RUI テレビを立ったまま1時間くらい観ていたときもあったよね。
YUNA はは(笑)。私はテレビが大好きでよく観ているんですけど、まさか1時間も経っているとは気づかなくて。集中すると時間を忘れてしまうんです。
――すごい集中力ですよね。さて、皆さんがダンスや歌に興味を持ったきっかけはどんなものでしたか。
YUNA 私は4歳の頃からダンスを習っていたんですけど、始めたきっかけは友達が踊っているダンスビデオを観たのが始まりでした。あまり覚えてはいないんですけど、それを観て「ダンスをやりたい」と母に話したみたいなんです。歌は小学5年生の時に通っていたスクールの校長先生が「歌も歌ってみたら?」と勧めていただいて。歌うことも好きだったのでその言葉をきっかけに本格的に歌うようになりました。
RUI 私も4歳の頃にダンスを始めて、気づいたら日常がダンスでいっぱいになってました。もう生活の一部になっていて、ずっとバックダンサーになりたいという夢があったんですけど、小学3年生の時に安室奈美恵さんのライブを観に行く機会があって、そこで観た安室さんがすごくキラキラしていて、私もステージの真ん中で素敵な衣装を着て踊りたいと思ったんです。
HINATA ダンスを始めたの5歳の時でした。今ダンス&ボーカルグループとして活動していますけど、昔はすごく音痴で...。それを心配した母が「まずはリズム感をつけたほうが良い」とダンスを習うようになりました。ヒップホップダンスをずっとやっていたんですけど、小学4年生の時に先生からバックダンサーを勧めていただいてやってみたんですけど、だんだん自分が前に出てアーティストとしてやってみたいと思いました。当時Little Glee Monsterさんがすごく好きで、よく歌っていたんですけど、歌ももっと歌えないとアーティストにはなれないと思い、EXPGに入校して歌を習い始めて、今こうやって活動しています。
赤色の服を着てレコーディングした「Maybe...YES」
――さて、デビューEPがリリースされますが、表題曲「Maybe...YES」を聴いてどのような気持ちになりましたか。
YUNA キュンキュンしました。この曲の歌詞には誰もが経験したことがあるような歌詞が書かれているので、感情移入しやすくて、等身大の自分たちを表現できる曲だなと思いました。
――歌詞で重なった部分とは?
YUNA <窓は閉まってるのに 風が吹いているような感じがするの>のところなんですけど、中学の時に同じ経験があって、窓が閉まっているのに風が吹いてきたんです。それは、エアコンの風だったんですけど(笑)。
――はは(笑)。RUIさんはどのように感じました?
RUI 私もすごくキュンキュンしました。恋をしている女の子の心情がドラマのように描かれていたので、それを想像するのも楽しかったですし、YUNAが話していたように等身大の自分たちを出せる曲だなと思いました。
HINATA 自分が物語の主人公になったような感覚になれて、歌詞も高校生らしい恋愛ソングだなと感じました。それを自分達が歌うことによって、いま恋をしている人、これから恋をしたい人にも届く曲なんじゃないかなと思いました。
――等身大、経験と重なる部分があるのは、皆さんも歌詞に何かアイデアを出したところも?
HINATA 直接関係があるかはわからないんですけど、スタッフさんを交えてどんな恋愛をしてみたいかとか、好きな映画のシーンとかお話ししたことがあって、もしかしたらその時の情報を汲んでくれたのかなと思いました。
――レコーディングはいかがでした?
YUNA ハートがキーポイントだと思ったので、ハートのイメージが赤というのもあって、みんなで赤色の服を着てレコーディングに臨みました。それは、楽曲の世界に入り込んで歌いたいと思ったからなんです。そうしたらこの曲の主人公のような気持ちになれました。
RUI 自分達のスキルを、このゆったりとした曲調の中で一番出せるかというのもポイントでした。
HINATA この可愛らしい恋心をどう表現しようかすごく考えながら、私たちの良さを出す為に練習を重ねてレコーディングに臨みました。
――振り付けの注目ポイントは?
RUI <ハート>という言葉が何度か歌詞で登場するんですけど、その時に私たちがハートを作る振り付けがあるのでそこに注目してもらえたら嬉しいです。他にも歌詞とリンクする振り付けがあるので、そこにも注目して見つけていただくのも楽しいんじゃないかなと思います。
HINATA 私の注目ポイントはサビ前で3人が一列になって手を差し出すところです。<ハートの形のバルーンを撃ち抜いた>という歌詞とリンクしていて、弓矢を表現しています。歌唱パフォーマンスをさせていただいた時にその振付を見ていただきたいですね。
みんなに少しでも元気を与えたい
――さて、この曲はMVも撮影されていますが、誰もいない渋谷の街でも撮られていますが、どうやってるんですか。
HINATA これは早朝に撮影していて、人が少ない時間で撮影をしました。たくさんのスタッフさんに協力していただいて撮影したので、本当に感謝しています。
――お気に入りのシーンはありますか。
HINATA 3人が空から落ちるシーンです。これはマットを敷いて高さのある台から背中から落ちるんですけど、実際にやってみるとけっこうこれが難しくて。
YUNA HINATAが一番上手かったよね。
RUI 後ろ向きでジャンプして落ちるので、すごく怖くて変になっちゃうんです。でも、苦労の甲斐もあって、「あのシーンが一番好き」と言って下さっている方もいて嬉しかったです。
――MVにはコメントも沢山投稿されていましたが、皆さんは印象的なコメントはありました?
YUNA 皆さんのコメントを見て、私たちを応援してくれているのが伝わって来てすごく嬉しかったです。
RUI 私たちの踊っている姿を見て、踊るiScreamも観れて良かった、と言ってくださる方もいて嬉しかったです。
HINATA このMVを見るのを楽しみに今日、学校を頑張ったとか、仕事を頑張ったというコメントも頂いて、皆さんに少しでも元気を与えられたらと願いながらレコーディングも撮影も頑張ったので、そのコメントを見て本当に嬉しかったです。
世界にScreamしていけるような存在に
――さて、カップリングに収録されている「Scream Out」はグループ名も掛かっている曲ですね。
YUNA 「Scream Out」は私たちがデビュー前からずっと練習していた曲で、私たちに自信をくれる曲なんです。歌詞の内容も恋に強気な女の子が登場して、タイトルのようにScream=叫ぶことをイメージして歌った曲なので、聴いていただけたら皆さんも強い気持ちになれるんじゃないかなと思います。
――「Sugar Bomb」はすごくポップですね。
HINATA 「Sugar Bomb」は今回収録された中で一番ポップな曲で、可愛くなりたい、自分に磨きをかけたいと思っている女の子の日常を描いた曲になりました。おすすめシチュエーションは登校時間や出勤時間に聴いていただけたら、すごくルンルンな気分になれる、どんなに疲れていてもこの曲を聴くと「頑張ろう!」と思える曲になっていると思います。振り付けもキャッチーなので、ライブなどで皆さんと一緒に踊れたら嬉しいです。
――「Pendulum」はどんな曲になりましたか。
RUI 「Pendulum」は今回収録された中でも一番大人っぽい曲で、セクシーな声質、音色だったり表現が魅力的な曲だと思っています。歌詞は恋のゲーム、駆け引きを楽しむような女の子が描かれていて、メイク時のBGMとかにこの曲を流してもらえたら、テンションが上がるんじゃないかと思います。
――どの曲も、3人のようにそれぞれの魅力がありますよね。さて、今の皆さんの武器、強みはどこにあると思いますか。
YUNA 私たちは性格もそうなんですけど、パフォーマンス面でもそれぞれ武器が違うので、その3人が集まったというところが武器だと思っています。楽曲もそうなんですけど、表現の幅広さもその一つだと思っていて、そこが強みだと感じています。
HINATA 全員が踊って、歌えることが武器だなと思っています。これから色んなiScreamをお見せ出来たらと思っています。
――デビューして挑戦したいことは?
HINATA まず沢山の方にiScreamを知っていただけるように、私たちのパフォーマンスを届けていけるように頑張りたいです! そして将来的には、世界で活躍したいという大きな夢があります。そのために英語も3人で勉強していて、ここから世界に楽曲やパフォーマンスを届けることにチャレンジしていきたいです。
YUNA 私たちの名前にちなんだ、愛を叫ぶをテーマに、日本中、世界中に“Scream”していけるような存在になりたいです!
(おわり)