あゆ、妖艶な舞で「a-nation」締め括り シンガポールで大トリ飾る
セクシーな衣装でシンガポールファンを魅了したあゆ
歌手の浜崎あゆみ(36)が18日、シンガポールで音楽イベント『a-nation』を締め括った。エイベックスグループが主催する野外音楽イベント。今年は日本、台湾、シンガポールで延べ60万5000人を動員した。最後を飾る舞台となったシンガポールの会場「マスターカードシアターマリーナベイサンズ」では、日本人アーティストによる一大音楽イベントは今回が初めて。歴史的イベントのなかで、あゆがそのトリを務め、幕を閉じた。
オープニングアクトは、シンガポールの新人歌手であるステラ・シア。「a-nationに出られて光栄!」と喜びを見せ3曲を披露。オープニングアクトとしてのパフォーマンスの中、伸びのある歌声で観客にアピールした。
和楽器バンド
トップバッターは和楽器バンド。着物をベースに無国籍風にアレンジした衣裳で登場した8人。前奏が始まりボーカルの鈴華ゆう子の力強い歌声が流れると、そこからは彼らの世界。和楽器の枠を越えた東西が融合した素晴らしいステージ。「千本桜」「天樂」のあとのMCも流暢な中国語と英語で行い観客を沸かせた。
2組目は台湾のAARON。俳優としてもソロアーティストとしても活躍中。ダンサブルナンバーを2曲、さらにドラマ主題歌「這不是我」などを2曲を披露した。途中「ご飯食べましたか?」と日本語のMCを挟み、更に得意の英語でも話し、場を盛り上げた。
ソナーポケット
3組目はソナーポケット。3人が登場すると立ち上がる観客たち。ko-daiの耳に残る声とeyeronのラップが印象的。「Everyone make some noise!」(声を出せー)、「Welcome to a-nation!大家好!」とeyeron、Matty、ko-daiの全員が英語、中国語混じりで挨拶していた。
「ソナポケ☆DISCO」にいく前には観客とムーヴの練習、「練習で一回、僕たちの動きを見て」と中国語で。そしてあっという間に会場はDISCOと化していた。次は「好きだよ。~100回の後悔~」。曲が終わっても、観客がメンバーを呼ぶ声が響いた。
GENERATIONS from EXILE TRIBE
そしてGENERATIONS from EXILE TRIBEが登場した。
ライトの中に照らされた7人。パワー溢れるボーカルとパフォーマーの作り出すステージは、バックスクリーンに映る炎と相まって熱気を感じる。違う魅力のあるツインボーカル、パフォーマーのキレのあるダンス、各人の個性を生かしつつ、きっちりとシンクロしていた。「HOT SHOT~ANIMAL」「LOVE YOU MORE」(英語バージョン)、さらにMCも英語で行うなど、彼らの海外に向けた熱を感じた。
そして次はラストソングというと、悲鳴があがった。最後にふさわしく観客を巻き込む。「We love you Singapore!」「say yeah, say yeah! a-nation, a-nation!」 と会場中に叫んだ。「Thank you everybody!」と言い残し、彼らはステージから下がった。全編英語のMCに英語曲。彼らにはシンガポールを席巻できる魅力がある。
m-flo
5組目はm-flo。「gET oN!」で幕が開くと、そこはm-floの世界。「楽しんでますか、パーティーの準備はできてますか!」と日英のMCが入る。歌い、話ながら常に観客を引き付け、一気に観客をm-floワールドに引っ張り込む。☆TakuのDJとVERBALのパフォーマンス、そしてステージいっぱいに繰り広げられる演出。違う空間に飛び込んだような不思議な世界だ。
「この曲は皆のもの、Put your hands, m-flo, future is wow!」「Singapore a-nation,Yeah,Yeah」と叫ぶVERBAL。そしてVERBALにささやく☆Taku。ゲストボーカルのminamiを加えた「AllI want Is you」では更にヒートアップ。10曲はあっという間に終わった。
浜崎あゆみ
そしてラスト。2014年、60万5000人の観客を集めたa-nationの大トリ、浜崎あゆみの登場だ。
MTVアワードから12年ぶり、ついにあゆがシンガポールに、マリーナベイサンズに降臨した!皆が見つめる中、黒い騎士団の輿がステージに登場。中央に鎮座すると、バックスクリーンに流れるのは、デビュー以来のヒット曲のミュージックビデオ。あゆのあまりある可憐さに、会場からため息が漏れる。
1曲目「STEP you」が流れる中、騎士団の中心が割れると、そこにはセクシーな黒いボンデージタイツを来たあゆが現れる。2曲目「XOXO」では移動式ポールに乗り、舞台を動き、観客を見つめる。そして盛り上がったなかで衣裳替えに。
その間もダンサーやパフォーマーたちが観客を飽きさせない、素晴らしいパフォーマンスを披露。そして現れたのはエレガントでありながら、素肌が透けるようなドレス姿のあゆ。ハリウッド女優のようなゴージャスな魅力に溢れている。ドレスにふさわしい、しっとりとしたあゆの真骨頂であるバラードを歌った。
「A song for XX」,「Memorial address」「Love song」、途中のアカペラも観客を魅了していた。伸びのあるボイスはあゆの魅力のひとつだ。次の衣裳は黒の輝くパンツに白いあゆTシャツ。「Lelio」など3曲で会場を明るい渦に巻き込んだ。
MCでは「Thank you for coming a-nation singapore. I am glad to see you all of you here !」と綺麗な英語でメッセージ。感極まり涙ぐむ場面も。「あなたたちは皆、美しい。自分が思っているより、ずっと」と英語で語り、だから「how beautiful you are」を選んだと伝えた。
感動的なラストソングだったが、もちろん観客からのアンコールが。そして「Boys & Girls」を歌唱し、シンガポールの観客を最後までエキサイトさせた。会場を出るときに聞いた「楽しかった、高校生に戻ったみたいだった!」「まだ信じられない、夢みたいだった、最高だった!」という声は、まさに会場にいた全員の声だった。
日本国内はもとより、大成功に終わったa-nation初の海外公演。なお、a-nationの次はAAAが2015年4月に台湾とシンガポール公演の開催を発表している。