長渕剛プロデュースのもとで初の自叙伝を発売する冨永愛

 愛なんて大っ嫌い―、このタイトルが意味するものは――。世界を闊歩してきた日本初のスーパーモデルである冨永愛(32)が自身初の自著・自叙伝を10月29日に発売することが分かった。その名も『Ai 愛なんて大っ嫌い』だ。

【写真】何とも言えぬ表情…冨永愛自叙伝カバー

 この本は、冨永が2014年に師弟関係を結んだ音楽家・長渕剛(58)がプロデュースを手掛けている。また、自叙伝のカバー写真には冨永の顔を撮影した写真が使われているが、何とも言えぬ表情にこれまでの人生の重みがひしひしと伝わってくる。

 そして、10月22日には、その自叙伝の出版を記念して、自身初となる独り舞台を開催する。この一夜限りのプレミアムイベントを総合プロデュースするのも、長渕だ。自身のコンサートでは演者としてのみならず照明や特効など総合的な演出を手掛ける長渕だが、音楽以外のエンターテインメントを演出するのは初めての試み。

 舞台の公演名も自叙伝の名をそのまま踏襲し『Ai 愛なんて 大っ嫌い』。10月22日に東京・ラフォーレミュージアム六本木で開催される。チケットは書籍付で前売り消費税込みの4800円だ。

 音楽界とファッション界のトップアーティスト同士が手を組んで、ファッション業界に一石を投じる。なお、公演チケットは書籍とのセットで特別販売される。

冨永の人生を一冊に

 今回発売される自叙伝では、幼児期のたったひとつの父親の思い出から、奔放な母親に翻弄された幼少期、身長がゆえにいじめられた思春期、荒れた反抗期のなかで見つけたモデルへの道。アジア人への偏見の中、怒りだけをバネにのし上がっていった二十代。恋愛、結婚、出産、離婚。引退宣言と母としての葛藤を描いている。

 Aiとは、LOVEの愛であり、冨永愛のAiであり、英語のI=「わたし」のAi。すなわちこれは、2000年代、世界のランウェイを闊歩したトップモデル、冨永がはじめて語る、愛と自分自身を探し続けた半生の物語であると同時に、すべての女性に共通する、「わたし」を探し、居場所を求める、心の叫びの記録でもある。

 32歳の今、衣装を脱ぎ、鎧を脱ぎ、メイクを脱ぎ、家族の絆を取り戻し、自分自身を取り戻し、彼女が出会った「本当のわたし」とは―。書籍を通じて彼女とともに「わたし」に出会い、「愛」に気づき、そして、「再生」していく自身を感じさせられる、そのような一冊とも言える。

Photos
【写真】冨永愛が長渕剛支援のもと初の初自叙伝を発売1(2014年10月2日)
【写真】冨永愛が長渕剛支援のもと初の初自叙伝を発売2(2014年10月2日)

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