佐野元春「胸打たれた」イーストウッド新作に共鳴、フォー・シーズンズの真実描く

「ジャージー・ボーイズ」のワンシーン(c) 2014 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC ENTERTAINMENT
ロックミュージシャンの佐野元春(58)が、クリント・イーストウッド最新作『ジャージー・ボーイズ』(9月27日公開)について「楽しかった。胸を打たれた」と発言していることがわかった。
同映画は、音楽界に不滅の伝説を打ち立てた米4人組ロックバンドのザ・フォー・シーズンズ(The Four Seasons)の真実の物語を描くヒューマンドラマ。
映画鑑賞した佐野は「楽しかった。胸を打たれた。こんな音楽映画が観たかった。フランキー・ヴァリ & ザ・フォー・シーズンズ、彼らの栄光と挫折の物語。ポップスよ、永遠なれ!」と太鼓判を押した。
■ザ・ビートルズ以前に席巻したバンド
ザ・ビートルズ以前に世界を席巻したザ・フォー・シーズンズは、代表曲「シェリー」の大ヒットを皮切りに3曲連続で「ビルボード」1位を独占し、現在までに全米チャートを賑わせた曲の数は71曲。これまでに売り上げたレコードの数は約1億7500万枚以上。1990年には「ロックの殿堂」入りという驚異的な記録を残す人気ポップグループ。
本作では、半世紀を経てなお世界中で愛され続ける彼らの名曲中の名曲と共に、彼らの友情と夢、栄光と挫折そして再生の実話を、同じ時代を生きてきたイーストウッド監督が描き出している。
彼らの代表曲「君の瞳に恋してる」は今までに、フランク・シナトラ、ボーイズ・タウン・ギャング、ペット・ショップ・ボーイズ、ローリン・ヒル、MUSEだけでなく、桜田淳子、椎名林檎、ZARD、MISIA、東京スカパラダイスオーケストラ、三代目J Soul Brothersなど日本のアーティストたちにまでカバーされ続ける、まさに不朽の名曲。
■名曲誕生に隠された切ない感動のドラマ
彼らザ・フォー・シーズンズの半生を描き、世界観客動員数2000万人を超え、演劇界の最高峰トニー賞受賞した大ヒットミュージカルを基にした本作は、明るいラブソングとして浸透するこの名曲誕生に隠された、切ない感動のドラマに迫るのも見どころの一つなのだ。
いち早く鑑賞したマスコミ関係者からも称賛を得ている。4人の若者がスターへの階段を駆け上がっていく姿と彼らの人間ドラマに共感のコメントが集まっているという。
ちなみにフランキー・ヴァリが代表曲「君の瞳に恋してる」を歌い上げるシーンに多くが涙していることから、最大の見せ場であるミュージック・クリップが世界で唯一日本だけに特別公開が許された。

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