MISIA「Candle Night」今年も開催、キャンドルの灯に美声を吹き込む
河口湖で行われたCandle Night。幻想的な空間のなかでMISIAの美声が響き渡る(撮影・田中雅也)
キャンドルが幻想的に灯る―。歌手のMISIA(36)が2012年から行っている一夜限りのライブ『Misia Candle Night』。愛と平和への祈りをこめた柔らかなキャンドルの灯のもと河口湖で始まった。今年は公演数を増やし各地で灯しているが、9月6日・7日には原点でもある河口湖で行われた。
ステージ一面に敷き詰められたキャンドルの幻想的な雰囲気とMISIAの優しい歌声が好評を博し、昨年は河口湖と神戸の2カ所で開催。さらに今年は8月23日に、MISIA初の札幌単独野外公演を皮切りに全国4カ所5公演(過去最大)とその規模は年々拡がっている。
9月6日・7日。会場となった河口湖ステラシアターの入口までの道なりには色とりどりのキャンドルが飾られ、夕暮れ時と相まって、神聖な世界への入口を演出。観客へは入場時に、一人一人に手持ちのキャンドル(全7色)が配られ、ライブ前から会場全体が既にライブへの期待感で満ち溢れた。
そして日が落ちるタイミングでライヴがスタート。無数のキャンドルで彩られたステージを、ぐるりと取りまく客席で揺らぐ観客のキャンドル、そして、そこに響き渡るMISIAの力強い歌声と、会場は幻想的な世界へと一変した。
セットリストは、昨年から今年にかけてシングルとしてリリースされた話題の楽曲「幸せをフォーエバー」「僕はペガサス 君はポラリス」などを含む、アルバム『NEW MORNING』の楽曲を中心にしつつ、カバー楽曲をまじえて構成されており、キャンドルナイトライブならではのモノになっている。
さらに『Misia Candle Night』特設サイト上で事前に実施されていた、MISIAに歌ってほしい楽曲リクエスト企画の結果もセットリストに反映されており、ファンにとっては自分が投票した楽曲が歌唱されるという嬉しいサプライズとなった。
吹き消す時に願いが叶うと言われているキャンドルの灯をMISIAと共に、観客一人一人の大切なものへの想いをのせ、会場全体で一斉にキャンドルを吹き消すパフォーマンスでライブは幕を閉じた。MISIAの卓越したボーカルパフォーマンスがヒトの五感を刺激し、最高の空間で最幸の体感が出来る、スペシャルな一夜となった。
今年の『Misia Candle Night』は、残すところ9月13日・さぬき市野外音楽広場テアトロン(香川)の1公演のみ。チケットは発売中である。