Netflix映画『ミッドナイト・スカイ』場面写真

 ジョージ・クルーニーが監督・製作・主演する映画『ミッドナイト・スカイ』(Netflixで12月23日から独占配信)。命尽きかける老人を繊細に演じる一方で、現場の士気を上げながらまとめる監督を担うという“真逆の二足の草鞋”に挑んだジョージが、経験豊富な彼をして「本当に難しかった」と言わしめるほどに困難な切り替えだったことが分かった。

 40年以上ものキャリアを持ち、俳優・監督の両面で豊富な経験と実績を誇るジョージが、滅びゆく地球と広大な宇宙を舞台に物語を描き、ある理由から北極に残る孤独な老科学者オーガスティンを演じる。

 『ゼロ・グラビティ』など数々の超大作に出演し、『シリアナ』でアカデミー賞助演男優賞を受賞、そして監督を務めた『グッドナイト&グッドラック』ではアカデミー賞監督賞ノミネート経験も誇るジョージは、オーガスティンというキャラクターの役作りについて、「行動に説得力を持たせるために、病気の末期状態を表現することに重点を置いたんだ。自分よりかなり年上の役だったから、老いて見えるような動きも工夫したよ」と、創意工夫の末挑んだ難役であったことを打ち明けた。

 オーガスティンは、滅亡へと向かう地球で、“ある理由”から最後の撤収便に乗らずに孤独な余生を過ごそうとする謎めいたキャラクターで、ジョージは普段の彼の姿とはかけ離れた人物像を繊細に弱々しく演じている。その一方、監督としてスタッフ・キャストの士気を保ちつつ、すべてのシーンをチェックし取り仕切る必要もあった。

 ジョージは、切り替えについて、「命が絶えそうな老人を演じたあとにすぐ、マイナス30度以上の極寒のアイスランドで猛吹雪が吹き荒れる中、監督としてみんなに指示を出さなきゃいけないんだ。両方のバランスを保つのが本当に難しかったよ」と、これまで俳優・監督として多くの経験をしてきた彼であっても至難の業だったことを告白。

 ジョージと20年以上共に歩んできた本作のプロデューサーのグラント・ヘスロヴは、ジョージの偉業について、「たくさんのことを同時進行でこなさなければならない中で、彼がどうやってやり遂げたのかわからないくらいすごいことだよ。俳優として役に入り込むときと、監督として現場を率いるときの両方が素晴らしかった」と大絶賛している。

 大ベテランのジョージでさえ苦労し、その末に見事完成させた本作に期待が高まる。

 滅亡の危機にある地球で、“ある理由”から最後の撤収便に乗らず、北極に残り続ける孤独な科学者オーガスティン(ジョージ・クルーニー)は、ある日、地球に残された謎の少女と出会い、不思議な共同生活を始めることになる。そんな中、オーガスティンは、長い探査任務を終えて地球へ戻ろうとする宇宙船の乗組員サリー(フェリシティ・ジョーンズ)らの存在を知り、交信を通じて地球の惨状を伝えるべく奔走。果たして、孤独な男は宇宙船の面々を救うことができるのか?そしてオーガスティンが地球に残ることを選択した衝撃の理由とは?

 Netflix映画『ミッドナイト・スカイ』は独占配信中。

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