THE BEAT GARDEN「会えることを信じて動いている」未来への希望
INTERVIEW

THE BEAT GARDEN

THE BEAT GARDEN「会えることを信じて動いている」未来への希望


記者:村上順一

撮影:

掲載:20年12月17日

読了時間:約12分

 大阪で結成された3Vo+1DJのボーカルグループTHE BEAT GARDENが7日、デジタルシングル「マリッジソング」をリリースした。現在MBSほかでオンエア中の板垣瑞生×松井愛莉ダブル主演ドラマ『社内マリッジハニー』のエンディングテーマとして書き下ろした楽曲で、ドラマや原作に寄り添った1曲に仕上がった。インタビューでは11月28日に行われた生配信ライブ『The Beat Garden on line live―Roots―』の裏話、「マリッジソング」の制作エピソードなど多岐にわたり4人に話を聞いた。【取材=村上順一】

お互いの楽しませ方というのを見つけられた

――11月28日に行われた配信ライブの手応えはどのように感じていますか。

U 前回、morph-tokyoから配信ライブをやった時は、画面の前というのを感じさせたくないと思っていたんですけど、今回は画面の前というのを自分たちも認めた上で、会えるようになってからも生で観たい!と思ってもらえるようなライブというのを心掛けてました。

 『Roots』はアップナンバーが多かったんですけど、生のライブだとみんなも一緒に盛り上がってしまうから冷静に観ることがあまりなかったみたいで、MVを観ているかのような楽しさがあったと感想を持ってくれていた人もいました。お互いの楽しませ方というのを見つけられたのは良かったなと思います。

MASATO 準備期間がたくさんあったんですけど、その中でやりたい事がどんどん増えていって、ライブの前日まで詰めていました。観てくれているBeemerのみんなにそれをしっかり伝えたいというプレッシャーもあったんですけど、その中で全力を尽くすことが出来たと思っています。昔から応援してくれているBeemerのみんなは懐かしんでくれたり、新しくBeemerになった方には今とは違う僕らを見せられた、2面性を感じてもらえるライブになったと思います。

REI この2カ月間くらい『Roots』と向き合っていました。これまではライブと楽曲制作が並行していたこともあり、ライブだけに向き合う事はなかなか出来なかったんです。ライブは今までの良さにプラスして、楽しさを与えられたらと思いました。アップテンポの曲が多いので、アレンジは試行錯誤出来るんじゃないかなとメンバーとセットリストも含め時間を費やしました。反響もあって今だからこそ出来る、心に残るライブになりました。

SATORU ライブをやる機会が少なくなってきていたので、ライブが出来るということだけでシンプルに嬉しくて、実際にやっている最中もめちゃくちゃ楽しかったんです。そして、終わった後に焼肉を食べに行ったところまで含めて最高でした!

――MCとラストで焼肉と言ってましたよね(笑)。

U 誰も焼肉に行く約束なんてしてなかったんですけどね。SATORUは家がみんなより遠いのであまり打ち上げ的なものには参加しないんですけど、今回は自分で言ったのもありちゃんと来ましたね(笑)。

――SATORUさんのMCもパンチがあって。

MASATO 話している内容は違うんですけど、リハーサルで感じた空気感、そのままでした(笑)。

U お客さんがいてこそのSATORUのMCだと思うんです。僕も救い切れてはいなかったので(笑)。SATORUだけではなくMCはお客さんあってのもので、この4人のフワッとしたところはBeemerのみんなに助けられているんだなと実感しましたから。

――REIさんの自己紹介の時、Uさんからまさかのリテイクが入りましたよね(笑)。

U これは事前にREIには伝えていたんです。「真面目に言ったら、もう一回やらせるから」と。というのもあのタイミングでしかREIの可愛いキャラを出すタイミングがなかったんです。この後に「Just like strange rain」でキーボードを弾くことがわかっていたので、そことのギャップを見せたいと思っていて。

――なるほど。あと、アンコールはMASATOさんがプロデュースしていたみたいな雰囲気でしたが、プランが2つあったとお聞きしているのですが、もう一つはどんなものだったのでしょうか。

U 最初「BET」という曲をやろうと思っていたんですけど、ちょっとそれだとロックで攻め過ぎなんじゃないかと「Re,story」になったんです。

MASATO それで頭サビで僕がアンコールだということを歌で伝えたいとなって、ああいう形になりました。

U MASATOから「みんなそのテンションに乗っかってきてください」と言われてたんですけど、ちょっと嫌だったので乗らなくて(笑)。

MASATO そうなんです。でも後ろを振り向いたらSATORUだけ盛り上がってくれていて、ちょっと嬉しかったです(笑)。

U 「Re,story」の中盤でSATORUが歌ったんですけど、そこは実際はMASATOが歌っていて、今回は僕が歌う予定だったんです。でも、それだと面白くないなと思い、SATORUに「歌っちゃえよ」と言って、スタッフさんにもその旨を伝えて、サプライズ的にやりました。すごく気持ち良さそうに歌っていたので良かったなと。

SATORU めちゃくちゃ気持ち良かったです。カラオケでミスチル(Mr.Children)さんを歌ってきたのが役に立ちました。

ドラマのエンディングとしてハマるものにしたかった

――さて、ライブでも披露された新曲「マリッジソング」はドラマ『社内マリッジハニー』のタイアップ曲とのことですが、ご自身やファンの方と重ねた部分もあったのでしょうか。

U 今回は敢えて自分たちのことは重ねずに、ドラマに寄せました。本当に面白い原作なので、このドラマのエンディングとしてハマるものにしたかったのと、日常のカップルや夫婦、結婚に憧れている女性などにリンクさせられるラブソング、ウェディングソングにしたかったんです。

 これまでも「Promise you」や「横顔」という曲でもウェディングソングは書いているんですけど、今回のようなキラキラした「好きだ」という気持ちを全面に押し出したのは初めてで。

SATORU この曲を聴いて僕は、「ついにこのレベルまできたか」と思いました。もう出だしの<Oh マリッジ>が頭から離れなくて。

――カラオケで歌う時、出だしが難しそうだなと思いました。

U カウントが入っていてくれれば大丈夫なんですけど、なかったら確かに難しいですね。あと、カウントは5つだとすごく入りやすいんです。

――MASATOさん、今作も作曲に携わっていますがどのような制作だったんですか。

MASATO 今回はUさんが事前にAメロとサビを作ってくれていて、「これのBメロ考えてみてくれない」と僕にメロディーをくれたんです。ドラマがありがちな結婚生活ではないので、順当の結婚までの道のりというよりはしっかりと幸せに向かっていくような、Bメロができたらいいなという感覚で制作しました。 たぶんサビだけではこのBメロは生まれなかった、Aメロの流れもあって出来たメロディだと感じています。

U こういったJPop、歌謡曲っぽい曲を書くときはMASATOとのコンビネーションはすごく良い感じになっています。逆にREIとはダンサブルな曲とか、ジャンルによって棲み分けが出来てきたと感じています。

――レコーディングの時はまだタイトルは未定とのことでしたが「マリッジソング」に着地した経緯は?

U タイトルは本当にいつも悩むんです。この曲の出だしは最初<あなた>だったんですけど、ドラマのタイアップをいただいたので、原作ファンの方やドラマのスタッフさんにも喜んでもらえたらと思って、<Oh マリッジ>に変えました。それでタイトルも「マリッジ」を入れて、ウェディングソングとしてこの曲を流して欲しい、という気持ちも込めたタイトルになっています。

――ストレートなタイトルになりましたよね。さて、レコーディングの時に欠かせないジンクスやルーティンなどやっていることは皆さんありますか。

U 僕は3〜4年前からライブとレコーディングの時に、パンツと靴下に塩を必ずふって清めています。身につけているものにパワーを宿らせたいというか、衣装とかも自分で手洗いをするんですけど、ゲン担ぎとしてやっています。

――始めたきっかけはなんだったのでしょうか。

U 花粉の影響で声が出なくなってしまった時があって、それがきっかけなんです。それで神頼みじゃないですけど、何かしないとと思ってライブの前日に試しに塩をふってみたらそのライブが成功したので、そこからずっとやっているんです。

MASATO 僕はいつからか忘れてしまったんですけど、ライブでもレコーディングでもそのストーリー性にあったものをスクショしています。レコーディング中は譜面台にそのスマホを置いて自分なりのイメージを意識して臨みますし、ライブではふと思い出すようにしたりして、常にイメージを持ちながら臨むようにしています。

――REIさんはメイキング映像で半袖短パンでレコーディングに臨むとお話ししていましたね。

REI  家で練習してる時も半袖短パン裸足でレコーディングしているんです。 その環境をスタジオでもやっていて、一番落ち着いてレコーディングできるんです。

U REIはライブ前に1分くらい姿を消すよね。「いってきます」と言って。

REI 1人の時間を1分間ぐらい作るようにしています。コンセントレーションを高めたくて。

――それぞれいろいろあるんですね。SATORUさんは?

SATORU 僕はPasmoをちゃんと持っていくことです。これがないとスタジオにいけないので(笑)。

U それはいつもでしょ(笑)。

メンバーの理想の結婚生活は?

「マリッジソング」ジャケ写

――前作「夏の終わり 友達の終わり」のレコーディングではけっこう時間が掛かっていましたが今回はいかがでした?

REI 今回、田中隼人さんにアレンジ、トラックをお願いしていて、隼人さんの中で正解が見えていたので、僕らも明確なゴールが見えていました。みんながそこに向かっていけた、同じ方向を向いて進めているという感覚があったのでやりやすかったです。 

――田中隼人さんとはお知り合いで?

U 事務所の先輩であるファンキー加藤さんのツアーで、MASATOがサポートメンバーとして参加していた時からの知り合いです。その時から食事に連れて行っていただいたりしていたんです。 過去に曲を一緒に作ろうとなったんですけど、その時はデモ制作までで表に発表することはなかったんです。今回「マリッジソング」の曲調がポップな感じだったので、隼人さんにお願いさせていただきました。 

――「マリッジソング」と掛けて皆さんの理想の結婚生活は?

REI 僕は結婚しても、いつまでもデートができるような関係でいたいなと思います。というのも「慣れてしまいたくない」というのがあるんです。ちゃんと一人の女性として自立しておいて欲しいですし、その関係性を保ちながら結婚生活をしたい、男性と女性として一緒に過ごしたいですね。

U REIっぽい! そういった考え方がすごく似合うと思います。

――ちなみにそういった話はメンバーではするんですか。

U 結構しますよ。車での移動中とかご夫婦を見つけては「ああいう関係っていいよね」と話したり。今回の曲を作る時にもそういう話はしていましたから。

――MASATOさんは?

MASATO 僕は楽しむ時は親友のように遊べて 、家では夫婦としてしっかり愛し合える関係がいいですね。

―― Uさんの理想は?

U 今作の歌詞を書いている時に、脚本だけではなく原作まで読むくらいすごくハマりました。その時に感じたことが「こんな奥さんがいたら毎日が楽しいだろうな」と思いました。 でも僕個人としては結婚願望というのがほとんどなくて、芽生えたことはないんです。自分がちゃんと夫、父親が出来るのかなと思っていて。なので、あまり理想のイメージが湧いていないというのが正直なところです。

――SATORUさんはいかがですか。

SATORU ご飯が食べたい時にご飯がちゃんと出てきて、お酒が飲みたい時にお酒が出てくる、そんな奥さんが欲しいです!

MASATO と言ってますけど、たぶん逆になるような気がしてます(笑)。

U SATORUはちょっと亭主関白なところがあるよね。でも子供には厳しくて、奥さんには優しそうな気がしています。きっと奥さんの尻に敷かれるんじゃないかなって。

思い出のドラマ

――今回、ドラマタイアップということで皆さんが観ていた思い出のドラマはありますか。

SATORU 木村拓哉さんが主演していた『プライド』です。シンプルにカッコいいなと思いました。めちゃくちゃハマって、その当時ずっと「maybe」って言ってましたから。

U 僕はドラマはそんなに多くは観ていないんですけど、全話欠かさずに観ていたのは『池袋ウエストゲートパーク』です。あのドラマからはとんでもなく影響を受けました。長瀬(智也)さんと窪塚(洋介)さんがめちゃくちゃカッコ良かったし、どこかリアルな感じもあって。

MASATO 僕は野球部だったこともありドラマ版の『H2〜君といた日々』です。もちろんコミックスも全部持っているくらい好きな作品でした。石原さとみさんがデビューして間もない頃で初々しい感じもあって。そのドラマを見てマネージャーに恋をすることへの憧れを感じたりしたドラマでした。

REI 僕は当時習い事をしていたこともあり、テレビをあまり見れていなかったので、思い出のドラマは思いつかないんです。でも、今回僕らの楽曲がドラマ『社内マリッジハニー』のエンディングになったのを機に観たんですけど、今すごくハマってしまい1話につき3回くらい観てます。

SATORU ドラマが放送された次の日に話を振ってくるよね。

――REIさんはここからドラマにハマりそうですね。では最後にBeemerの皆さんにメッセージをお願いします。

U 『Roots』が僕らにとってもBeemerのみんなにとってもすごく良い時間になったと感じているので、12月20日の『Emotional』は全く違う会場、そしてセットリストで見せたいと思っています。良い意味で『Roots』でハードルは上がったと思っているので、そのハードルをさらに飛び越える勢いで臨みます。

 すでに来年に向けても動いていて、その前に12月25日に有観客でトークショー『THE BEAT GARDEN クリスマスイベント 2020』を行うんですけど、それは来年に向けての一歩となるイベントなんです。僕らは来年皆さんに会えることを信じて動いているので、Beemerのみんなはそれまで、楽しく元気でいてもらえたらと思っています。

(おわり)

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