房総から全国へ!いすみ鉄道公認アイドルBOSO娘が今熱い、県内出身6人娘の魅力
INTERVIEW

房総から全国へ!いすみ鉄道公認アイドルBOSO娘が今熱い、県内出身6人娘の魅力


記者:編集部

撮影:BOSO娘の魅力とは?県内出身6人娘(2014年8月19日)

掲載:14年08月19日

読了時間:約7分

BOSO娘の魅力とは?県内出身6人娘(2014年8月19日)

房総を拠点に活動するBOSO娘。左から藤咲、二宮、槻島、星野、川原、千葉

<シリーズ:ご当地アイドルを追う=千葉・房総編>
 千葉県の房総半島。海と山に囲まれ自然豊かな土地柄で農産物も豊富。菜の花畑を走る“菜の花鉄道”の名も全国区になっている。「房総」の名は、その昔にあった安房国、上総国、下総国の地名を取って呼ぶようになったという。ただ、「房総半島」の“位置”となると諸説様々。柏や松戸の東葛方面は含まない説や、県内を流れる利根川と江戸川で区切るという説もあり定義付けされていない。その「房総」という地名をグループ名に冠して活動するアイドルグループがいる。BOSO娘(ぼーそーむすめ)だ。

 千葉・房総のローカル鉄道、いすみ鉄道公認のもと、昨年10月に行われたオーディションで県内在住の星野くるみ、川原結衣、槻島もも、千葉あずさ、二宮羽菜、藤咲奈々花の6人がメンバーに選ばれ、その半年後の今年4月にCDデビューした。

 活動4カ月余りとまだまだ初々しさが残る彼女たちだが、この間に地域の観光大使に選ばれるなど評価は上々だ。地域密着の一方で、活動の幅を県外にも広げ千葉をアピールしている。地元ライブには老若男女が集まり、子供からの人気も高い。地元紙にも何度か取り上げられたこともあり、県内では今もっとも熱いアイドルグループとして認知度を上げている。

 ただ、大手レーベルに所属していないことから情報の露出は極めて少なく、未知の部分も多い。そこで8月初め、千葉市内の球場で行われたイベントに彼女たちも参加するという情報を聞きつけ取材を試みた。残念ながらこの日、星野は海外語学研修で不在だった。関係者曰く「メンバーのなかでも優等生」の星野については後日、改めて取材をしてみたい。

 ■県内在住の6人組

 メンバーは、四街道市の槻島もも(20)、鋸南町の二宮羽菜(19)、山武市の藤咲奈々花(18)、印西市の川原結衣(18)、四街道市の千葉あずさ(17)、長生村の星野くるみ(13)の6人で、記述の通り、いずれも県内在住だ。

 房総の南部に位置する大多喜町、いすみ市を走るローカル鉄道、いすみ鉄道の公認アイドルとして誕生した。所属事務所によれば、楽曲に高いクオリティを求め、老若男女から好かれるアイドル、安心して楽しめるアイドルを目指しているという。

 いわゆるご当地アイドルだが、その枠には珍しく楽曲は通信カラオケ(本人出演映像)に登録。また、いすみ鉄道をはじめ、大多喜町や鋸南町の観光大使にも任命されているなど、CDデビュー4カ月で、その“立ち位置”にしては大きな実績を残している。

 ■個性あふれるメンバー

 1年前までは素人だった。デビュー4カ月だが、人に見られることで、放つ輝きも変わってきた。この数か月間で心境に変化はあった?

 千葉あずさ「ファンの数が増えました。容姿が可愛くなったね、って褒めてもらう数も増えて、励みになります。メンバー間でも積極的に意見を言い合えるようになって、もっと良いものを目指そうという一体感が生まれています」。

 なぜアイドルを目指そうとしたのか。メンバーの中では最年長の槻島ももは俳優を目指していた。長身の藤咲奈々花はモデルを夢見ている。千葉あずさは大島優子に、二宮羽菜はaikoに憧れていた。そして、川原結衣は地下アイドルが好きだ。その思いの直線上にあったのがアイドル。動機はバラバラだが「千葉を盛り上げたい」という気持ちは一緒のようだ。

 ライブでは「とにかく元気な娘たち」という印象を持った。だが話を聞いてみると個性的なメンバーが揃っていることがわかる。槻島は俳優としての意識が強く生真面目でお姉さん肌。二宮はとにかく歌うことが好き、鋸南町の観光大使にもなっており、メンバー間では仲裁役とも。

 藤咲は長身で美人、愛嬌があるキャラクター。天然キャラとも言われ、そのギャップが良いとファンの間では評判だ。その一方で習字を得意とし達筆。グループの題字も手掛けた。そして、川原は根っからのアイドルオタク。運動が苦手のガリ勉屋で、机上での作業を好む。口で表現するよりも活字で伝えたいという少々変わった点がある。

 千葉は歌とダンスが好きで表現力を高めるため日夜練習。デビュー当時は田舎くささがあったがこの4カ月で随分と垢抜けた。星野は最年少の13歳。学校の成績に優れ、海外へ数週間の語学研修に行っていることを聞いても優良ぶりがうかがえる。

 そんな6人の目標は、2020年に迎える東京五輪のステージで歌うこと。「どんな環境でもどんな場所でも良い。そのチャンスが得られたなら多くの人々に笑顔と勇気を与えたい」(千葉)。「大きな目標ですがそれに向かって頑張りたい」(槻島)。

 無名ではあるものの関係者のなかには今後の飛躍を期待する声も聞かれる。まだまだ走り始めたばかりだが、何かのきっかけで表舞台に押し出される可能性もある。「老若男女に好かれるアイドル」をベースに、個性派揃いのメンバーが房総から全国での活躍を目指す。以下は、メンバー個々に取材してまとめたプロフィルと出身地の特長を語ってもらったもの。

 ■槻島もも

 メンバーの中では最年長の20歳。千葉市に隣接する四街道市出身だ。イメージカラーは紫。もともと俳優を目指し、養成学校にも通っていたという。アイドルで活動している今も夢を抱き続け、学校で学んだ話し方や表現方法を取り入れ、更に磨きをかけている。着付けも学んでいたことから「浴衣でライブをやることになったらメンバーの着付けをしたい」と語っている。そんな彼女は「ファンの支えて大きくなりたい」とし、6年後の東京五輪のどこかのステージに立ちたいと意欲を示した。四街道の魅力は?という問いには「都会という雰囲気も一部にはあるし、自然が多いの魅力」とアピールした。

 ■二宮羽菜

 鋸南町(きょなんまち)出身で、同町の観光大使に任命されている。イメージカラーは赤。とにかく歌うことが好きで、ももいろクローバーZ、aiko、演歌をこよなく聴いている。作曲はできないにしても、いずれは作詞を手掛けたいとも語り、自分のイメージにあった歌も歌いたいと話す。水泳スクールに10年間通っていた過去もあり、得意な泳種はバタフライ。筋力と肺活量の高さをうかがわせる。好きな食べ物は苺大福と甘党だ。メンバー個々の個性が光る、そんなグループ像も描いている。鋸南町の魅力は?「海に面し山があり自然に囲まれています。いわゆる田舎です。でも町の人は温かい。人口も少ないので皆が皆を知っている。だから困ったときは手助けしてくれる。良い環境です」。

 ■藤咲奈々花

 将来はモデルに―、と語るだけあって長身でスタイルも良い。グループのなかでも特質な空気感を漂わせている。モデルを目指していたこともあって加入当時は戸惑いもあった。なかなか表情に表すことができなかった。精一杯笑っていても他人からは「ぶっきらぼう」と言われていた。それでもデビュー4カ月で少しずつ改善している。メンバーでも美人という位置づけながらも天然キャラを発揮。そのギャップが良いとファンから好評も。そんな彼女は才色兼備の顔も持つ。習字を得意とし豪快な筆遣いでグループの題字も書いた。山武市の魅力は?「全国屈指の砂浜海岸である九十九里浜があり、名産物では苺も有名です。良い場所なので皆に来てほしい」。

 ■川原結衣

 運動は苦手、机上で勝負したい―。アイドルはアイドルでも地下アイドルが好きだ。特技はスマホの早打ち、そして文章。口にするより活字で伝えたい。これまでずっと勉強に勤しんできた。「勝負できるのは文章なんです」。いかに多くの人に読まれる文章を書くか、日夜研究している。体育会系よりも文系、それでも好きな食べ物は「牛丼」と肉食系だ。アイドルになろうとしたきっかけは中学生の時にみた新選組リアンのライブだった。「ショッピングモールだったんですけど、会場に多くのファンがいて大歓声に包まれていた。あの熱気をみて私も歌いたいと思った」。歌もダンスも苦手。だからこそ得意とする分野を掘り下げて他のメンバーとは異なる魅力を築きたい。将来の夢は、新選組リアンが立ったショッピングモールのステージだ。

 ■千葉あずさ

 過去に別のグループに所属していたことはあったが芽が出ることはなかった。昨年10月のメンバー決定から8カ月経過して最も垢抜けたのが千葉ではないか。中学生の頃から大島優子に憧れ歌にダンスに練習を重ねてきた。それを表現できる場ができた事は彼女にとってこの上のない幸せに違いない。「ファンの声援が何よりも嬉しくて。最近では“ここが良かったよ”や“こうした方が良いね”などアドバイスも頂ける。やりがいがある」。本人とって嬉しいのは「可愛くなったね」。「見た目も褒められるようになった。嬉しい」。更に磨きをかけようと好きな乳製品を多く取り入れて美容に心掛けている。その彼女が目指すものは「1人1人の個性が発揮されるグループ。そのために一生懸命に頑張りたい」。四街道市の魅力は?「お祭りが多いの特長。お祭りに向けて町が一体感になっているのが良い」。  【紀村了】

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