ドラマ『あんのリリック』で主演する広瀬すず

 広瀬すずが、来年2月放送のWOWOWドラマWスペシャル『あんのリリック-桜木杏、俳句はじめてみました-』で主演。リリック好きの芸大生が俳句の出会いで新たな自分を見つける青春物語。俳句とラップに挑戦する広瀬は「私自身も楽しみながら参加したいと思います」と意気込む。

 俳人・堀本裕樹氏の青春俳句小説『桜木杏、俳句はじめてみました』(幻冬舎文庫)を基に、芸大生リリックライター・桜木杏と、俳人でコピーライターの連城昴が織りなす“言葉”をめぐり、熱く魂がぶつかり合う青春ドラマ。

 今作の主人公・杏を女優・広瀬すずが演じる。弱冠、22歳にして、日本最高峰の映画の祭典と称される日本アカデミー賞で、第39回・新人俳優賞、第40回で優秀主演女優賞と優秀助演女優賞、第41回・最優秀助演女優賞を受賞するなど、今を時めく実力派若手女優の彼女がドラマW初登場にして初主演を務める。

 広瀬が演じる杏は芸術大学の学生。人との関わりを苦手とし、下宿の部屋で一人でラップのリリック(歌詞)を考えるのが至福の時間である。折しも、その才能に気づいた昴に声をかけられ、ラップと共通点のある俳句に興味を持ち始める。これまで触れたことのなかった俳句の世界を通じて、新しい自分と出会っていくという役柄だ。広瀬は俳句とラップに挑戦する。

 広瀬は「俳句、ラップと遠いようで近い新しい世界をまず自分に馴染ませながら、言葉を大事に、チーム一丸となって、優しい、愛らしい作品になるよう、私自身も楽しみながら参加したいと思います」とコメント。

 原作者の堀本氏は「僕の話に耳を傾けたり、自らの句について語る広瀬さんは真剣で、ユーモアがあって柔軟。その充分な器量で主人公・桜木杏を演じてくださるでしょう」と期待を寄せた。

 演出は、新進気鋭の監督・文晟豪(ムン・ソンホ)氏。脚本は、荒井修子氏が担当する。作品の世界を彩る音楽を手がけるのは、Akiyoshi Yasuda(★STAR GUiTAR)だ。

主演・広瀬すず コメント

 杏ちゃんのちょっと変わったピュアな女の子をどう演じようか、今までになかったお芝居をしたいな、と色々試行錯誤しております。俳句、ラップと遠いようで近い新しい世界をまず自分に馴染ませながら、言葉を大事に、チーム一丸となって、優しい、愛らしい作品になるよう、私自身も楽しみながら参加したいと思います。是非皆様にも、楽しみにして頂けたら嬉しいです!

原作・堀本裕樹 コメント

 物語を楽しみながら俳句や句会のことが伝えられたらという一心で書いた小説が、広瀬すずさん主演でドラマ化されるとは、今でも夢じゃないかと思っています。撮影に入る前に模擬句会を行ったときの広瀬さんの印象は、透明感のなかに凛とした意志のある方だなと感じました。僕の話に耳を傾けたり、自らの句について語る広瀬さんは真剣で、ユーモアがあって柔軟。その充分な器量で主人公・桜木杏を演じてくださるでしょう。原作にはないラップが加わり、俳句がいっぱい詰まった青春ドラマをぜひお楽しみください。

ドラマの原作『桜木杏、俳句はじめてみました』(幻冬舎文庫)

ストーリー

 芸大生の桜木杏(広瀬すず)は、友達がいない。日々のささやかな楽しみは、近所の掲示板に貼られている”言葉“を愛でることと、匿名でラップのリリック(歌詞)を作ることである。折しも、何気なく口ずさんだリリックをきっかけに、大手広告代理店勤務の連城昴に声をかけられる。俳人でもある昴は、上司の塔矢ローズゆりから、俳句とラップをテーマにしたプロジェクトチームに引き入られ、この突飛な企画に頭を悩ませていた。昴に丸め込まれた杏は、プロジェクトの手伝いをすることとなる。俳句は知らないし、人間関係も不安だった杏。だが、俳人・本宮鮎彦の句会で個性的な面々と出会い、俳句の世界に惹かれていく。そんな矢先、代理店での打ち合わせに参加した杏は、リリックを提供していた売れっ子ラッパーと鉢合わせてしまう。

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