イベントに登壇した道枝駿佑、井ノ原快彦、渡辺俊美・登生親子

 井ノ原快彦(V6)、道枝駿佑(なにわ男子)が28日、都内で行われた映画『461個のおべんとう』(11月6日公開、兼重淳監督)親子試写会イベントに登壇した。弁当で繋いだ親子の物語。作品の原作者でモデルとなったTOKYO No.1 SOUL SETの渡辺俊美・登生親子も駆け付け、作品への想いを語った。

 TOKYO No.1 SOUL SETの渡辺俊美による弁当エッセイ『461個の弁当は、親父と息子の男の約束。』(マガジンハウス刊)が原作。主人公、ミュージシャンでありながら息子のためにお弁当を作り続けることを決意する、シングルファザーの鈴本一樹を演じるのは井ノ原快彦。一樹の息子、虹輝を道枝駿佑(なにわ男子)が演じる。

 俊美とは1年前に出会いギターを教わっていた井ノ原は、俊美のモデル・一樹の演じるにあたり、「温かい方なので福島のイントネーションなどは真似ました。でも自分に寄せなくていいからねと言われたので気持ちは楽でした」

 一方、虹輝のモデルとなった登生と会う機会がなかったという道枝は想像して役を作り込み「試行錯誤しました」。井ノ原も「原作が小説ではなくレシピとエッセイ。想像がかき立てられて、現場で作っていったような感じだった」と振り返った。

 この日は、渡辺親子も駆け付けた。試行錯誤したという道枝の演技を登生は「僕よりも20センチ背が高くて、違う転生輪廻した自分を見ている感じ」と照れ笑い。道枝は恐縮しながらも「嬉しい」と喜んだ。

 また、試写会で涙を流したという俊美は「夢のよう」と感無量。親子を演じた井ノ原と道枝に向けては「私たちの親子の記録を本にして、それが物語になって。撮影期間もそれほど長いわけではないけど、仲良くて、ずっと親子みたいな感覚だった」と称えた。

 本当の親子のような2人と絶賛された井ノ原と道枝。道枝は役のままにこの日も敬語は使わず、井ノ原を「パパ」と呼ぶ場面もあった。

 そんな道枝は、井ノ原とのエピソードを紹介。7月25日が誕生日だが、撮影はその2カ月後の10月。本人はすっかり忘れていたが、井ノ原からは撮影期間中にスニーカーのプレゼントされたという。「欲しいと言っていてちょうど良い物があったので」と説明する“父”井ノ原を「毎日お昼ご飯を食べてくれたし、僕の誕生日を覚えていてくれて嬉しかった」

 一方の井ノ原は、“息子”道枝を「ちょうど成長期で身長も伸びて。足のサイズも大きくなっている。それでもこの前履いてきてくれて、つま先がパンパンだった」と喜ぶと、道枝はきょうもそのスニーカーを履いてきたことを明かした。

 そんな“親”思いの道枝に満面の笑みを見せながら「(道枝は)こっちに気を使わせない。良い意味で無理をしていなくて。僕が座ったら普通ならお茶飲みますか? と気を遣うと思うけど、彼は隣に座っている。きょうも取材があって僕が疲れたかなと思ったら、横に座って。距離を縮めてくれたから安心した」と人懐っこさがあったと紹介した。

 この日は、来場者やSNSから募った質問にも回答した4人。改めて俊美は「すごく幸せです。弁当を作ったのは息子を守りたかったから。ぜひ楽しみにして下さい」

 井ノ原は「やっとここまで来ました。みんなと力を合わせて作った作品。この作品を観て自分の時はどうだったんだろうとか、改めて親に感謝しようと思ってもらえたら。こういう時代だからこそ感じられなかったことが感じられる時代だと思います」と挨拶した。

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