22/7、河瀬詩×帆風千春×宮瀬玲奈×白沢かなえ、新たな発見もあった「タトゥー・ラブ」
INTERVIEW

22/7

河瀬詩×帆風千春×宮瀬玲奈×白沢かなえ、新たな発見もあった「タトゥー・ラブ」


記者:木村武雄

撮影:

掲載:20年09月30日

読了時間:約12分

 デジタル声優アイドルの22/7(ナナブンノニジュウニ)が9月30日に6thシングル「風は吹いてるか?」をリリースする。表題曲は、100万DLを突破したリズムゲームアプリ『22/7 音楽の時間』の主題歌。カップリングには、初めて結成されたユニットによる楽曲が収められている。このうちセクシータイプに名を連ねた斎藤ニコル(河瀬詩)、佐藤麗華(帆風千春)、立川絢香(宮瀬玲奈)、丸山あかね(白沢かなえ)が新ユニット「蛍光灯再生計画」として「タトゥー・ラブ」を歌った。ちょっぴり大人な雰囲気の歌は自身にとっても挑戦だったという4人。新たな発見もあったという同曲への想い、そして新型コロナウイルスによる自粛期間中の取り組みを聞いた。【取材=木村武雄】

自粛期間での挑戦と再燃、河瀬は加入後間もなく

「風は吹いてるか?」通常盤ジャケ写

――外出自粛期間中はどのように過ごされていたのですか。

帆風千春 私はインドア派なので今までと変わらずゲームをやっていました(笑)。それと新しいことに挑戦しようと、楽器のベースを始めて。初心者向けにTAB譜で練習して、インスタにアップしていました。

宮瀬玲奈 私もゲームが好きなので、PS4の新しいソフトを買ってひたすら一人でやっていました。長い人生と比べたら少しの期間と割り切って、一人でできること、楽しめることを見出していました。それと将棋熱も再燃したんですよ! ジャグリングとかもやったりして、楽しんでました。

――そういえば髪をバッサリ切りましたよね。何かあった?

宮瀬玲奈 6thシングル「風は吹いてるか?」では新しい自分が見出せたらとは思いましたが、特に何もなく切ったんですよ。スッキリしました!(笑)

白沢かなえ 私は普段、朝ご飯は食べないんです。いつもギリギリまで寝てるから朝は食べられなくて。でも、自粛期間中は時間があったので規則正しい生活が送れて自然と朝6時に目が覚めました。なので朝ご飯作って、何度かエッグベネディクトを作ったんですよ! 料理は好きなので、オムライスを綺麗に作れたらと思ってタンポポオムライスにも挑戦して。1回だけ成功したんですよ! 真ん中を切ったらトロリって!

――河瀬さんは?

河瀬詩 私は『進撃の巨人』を読んでいました!

――河瀬さんは昨年12月に加入して、もう9カ月が経ちました。

河瀬詩 そうなんです! 加入して気がついたらもうそれぐらい経っていたので、その早さにびっくりしました。活動が慣れてきた頃に緊急事態宣言で自粛になって、初めてのライブも中止になりました。「これから!」という時にそうなったので残念な気持ちで一杯でしたが、こうした状況でも成長できると割り切っていました。

帆風千春 詩ちゃんは真面目で努力家なんですよ。ライブでお披露目するからって一人で全部振りを覚えてきて、皆で「すごい!」って言ってました。

河瀬詩 やっぱりすでに出来上がっているものを壊しちゃいけないという気持ちがありましたので、全曲の振付を覚えるのは大変でしたが、しっかりしないといけないと思いました。それと、何かを真似するということではなくて、プラスアルファなものを入れないといけないなと思っていました。

届いた実感が得られた最高位2位

「風は吹いてるか?」初回盤ジャケ写

――さて、前作の「ムズイ」はオリコンウイークリーランキングで自己最高位の2位となりました。その時の心境を教えて下さい。

帆風千春 私たちは、バラエティ番組『22/7計算中』やアニメ『22/7』にもなったりと、いろんなことをさせて頂いています。そうした影響もあって、明確に沢山の人に私たちの存在が知られた、届いているという実感が湧きました。

宮瀬玲奈 アニメでどれぐらい私たちのことを知ってくれたのかはわからなくて。でも結果的に2位という順位を頂けて。グループとして大きくなっていきたいという思いがあるので、本当に嬉しいです。

――宮瀬さんはこれまでのインタビューでは自分に自信がないという話もしていたけど、これで自信がついたのでは?

宮瀬玲奈 グループとしては自信がつきました。でも個人としてはまだついていなくて。私にとっては自信を持つことが課題です。

――白沢さんはどうですか?

白沢かなえ 私はCDを出すたびにもっと上に行きたいと思っていたので、順位は気になっていました。アニメもあったので、絶対にいい結果を出さないといけないという思いは今までよりも更に強くて。順位を知ったのは電車のなか。スマホで記事を確認して、それには順位だけじゃなく売上枚数も載っていて明らかに増えていたので嬉しくて。なごみんと一緒だったんですけど喜んで。

――白沢さんはMusicVoiceでは初めてのインタビューなので、改めてとなりますが、デビューしてからこれまでどのような気持ちで取り組んできましたか。

白沢かなえ 常に必死でした。自分自身に自信がなくて、どう振舞えば良いか分からないところがあって。人を喜ばせる仕事なのに自分でいいのかなと考えた時期もありました。でも1年前から定期公演をやるようになって、毎月ステージに立つことで余裕が少し生まれたというか、無意識のうちに仕事を楽しもうと思えるようになって。そこからは自信が少し出てきたと思います。

――他のメンバーも定期公演で変われたという話をされているので、ナナニジにとっては大事だったんですね。河瀬さんは加入して最初のシングルでした。

河瀬詩 右も左も分からない状況だったので2位を頂いたことも発売したことも実感がなくて。まだその時は自分のことではない感覚がありました。でも発見があって、CDを作るのにこれだけ沢山の人が関わっていることを知れたのは大きかったです。これまでは聴く側だったので、歌っている人だけに注目していましたが、歌っている人だけじゃ作れないということを知って。なので、私も貢献したいと強く思うようになりました。

――逆に、自分のことのように実感が得られたのはいつ頃ですか?

河瀬詩 オンライントーク会の時にファンの方から「セリフが良かったよ」「歌い方が好きだったよ」と言って下さったことだったと思います。直接お話しすることで届いている実感は得られましたし、「もっと出来たな」とか「もっと感情を入れれば良かった」と客観的に見られるようになったことが大きかったと思います。

――実感することでプレッシャーを抱くようになったとかはありますか?

河瀬詩 それは意識していなかったんですけど、今言われて確かに出てきたかなと。「もっとやりたい」と思うほど責任感、プレッシャーを感じているのかもしれないなと。でも「もっと頑張らないと」という気持ちの方が大きいですね。

セクシーユニット、初めての感情

「風は吹いてるか?」完全生産限定盤ジャケ写

――今回のシングルで新ユニットが設けられました。皆さんは、セクシーユニット「蛍光灯再生計画」ですが、決まった時はどのような気持ちでしたか。『計算中』ではなり切れていないところもあって初々しさもありましたが。

帆風千春 キャラクターの声質をメインに決められている感覚と言いますか、帆風自身がセクシーと言う感じではないと思っていて。でもキャラクターを背負っているので、恥をかかせてはいけないとは思っています。

――キャラクターに恥をかかせられない、と言う言葉は新鮮ですね。これまでは一心同体になることが一つの課題のようにも感じられていたので、もう一歩前に進んだような気がします。

帆風千春 『計算中』だとキャラにはなり切っていますが、素のリアクションも出ていて。アニメやゲームに出てくる麗華ちゃんはこんなことはしないと思いながらも、それも特性だなと思っていて、キャラクターとしっかり歩んでいくことが大事なのかなと思っています。

――いいカタチになってきているんですね。宮瀬さんは?

宮瀬玲奈 100%キャラクターをみられた企画でした。ただ、絢香はプロフィールにもセクシー担当と書かれているので、そのなかでも特にセクシータイプ。ここは絶対に頑張らないといけないと思いました。「私はセクシーではないから…」とは絶対に思わないようにしようと思いました。

白沢かなえ 私はこのユニットになるのは願ったりかなったりなんです。色んなパターンがありましたが決まって嬉しいです。あかねちゃんの魅力が出るのはセクシーだと思っていたので。演じる上でもセクシーさは意識していて、絢香がセクシー担当で「ザ・セクシー」。あかねは理科の先生のような知的なセクシーさがあるので、違うベクトルです。

河瀬詩 ニコルとしても、私自身としてもセクシーは難しいと思いました。私自身はニコルにセクシーさを強く感じていないんです。可愛くて普段は強めなことを言ったりすることもあるけど、それをセクシーでどう表現するんだろうと。セクシーさと皆無なので、絢香のしゃべりや歌い方を研究したり、キャラソンやセクシーさが出ている曲を聴いて、それで吸収したものをニコルに融合した感じです。

――では「タトゥー・ラブ」はどう意識して歌いましたか。

帆風千春 本当にセクシーだなって。他のタイプのユニットも聴いたうえでそう感じました。明るくて可愛らしく女性らしいというか。個性のある楽曲だなと思いました。個人的に歌を頑張りたいと思っているんです。佐藤麗華として、かっこいよさと女性らしいセクシーさを融合させるために、語尾のニュアンスを変えたり工夫しました。

――帆風さんは昨年、定期公演で歌唱力を上げることが課題だったと話していました。それまでは力み過ぎたけど、優しく歌うことを心掛けたと。

帆風千春 実は、ナナオン(22/7 音楽の時間)で他のアイドルの曲をカバーしていて、原曲の特色が再現できるように取り組んでいました。なので他のアイドルのテクニックが身についたうえでの今回の曲でした。曲調的にも無理をしなくてもよくて、佐藤麗華としても歌いやすいなと思ったからこそ、そのニュアンスで遊んでみようと思いました。

――宮瀬さんはどうですか。

宮瀬玲奈 かっこいい曲調でひたすらに好きでした。歌詞も私たちのユニットとして考えられていて、好きなタイプです。私は転調が好きで、ナナニジにはそうした曲がなかなかないので頑張ろうと張り切りました。歌割もいつもよりも人数が少ない分、1人の分量が多いので「頑張らないと!」と。個性を出しつつ融和性も大事にして、絢香のキャラソンの時はセクシーな歌い方ができなくて時間がかかりましたが、成長を経ての今回の曲なのですんなりいけたと思います。

白沢かなえ あかねの声は私の地声よりも低めなので、あかねの声で歌える曲の高さが決まっているんです。高い声だったらあかね感が出せないけど、今回の曲はドンピシャの歌いやすい音域。あかねの声も意識して歌うことが出来ました。あかねのキャラソンがわかりやすいんですけど、ナナオン収録の曲もあかねの声で歌っていて、微妙に違うんです。ナナオンのレコーディングのときはあかねを意識したものと、そうではないものと何パターンかを録ったんです。聴き比べたら息の抜け方も含めて全然違くて。

河瀬詩 私は歌詞が印象的で。今までのナナニジは、自分自身に対する葛藤や誰かを守ることが出来なかったとか、悩みを歌った曲が多くて、でも今回は大人の恋愛という感じで。ここまでがっつりした恋愛を歌うのは新鮮で。それをソロパートで歌えたのは嬉しいです。ディレクションの時もアクセントを入れて、セリフも一人一人にある。感情も表れていて、録り終えたあとに「ニコルっぽいよ」と言われて嬉しかったです。

帆風千春 セリフの中で特に好きだったのは丸山あかねちゃんです。事前に知らされていなくて、レコーディング時もお互いに「どんな感じ?」とうかがう程度で。あかねのセリフは「愛に傷ついた」なんですけど、出来たものを聴いたら「あかね、思った以上に傷ついているな」って(笑)。

白沢かなえ 私自身も完成した音源を聴いて大爆笑しちゃいました。それぐらいびっくりしました。「傷ついているんだな」って(笑)。録ったときのことはちゃんと覚えていて、セリフがある曲は感情を優先した方が心に響くと思っていました。なので絶対に感情を入れて言ってみようとやったら思ったより傷ついていて(笑)。

――丸山あかねとして感情が露になっているのは珍しいですね。『計算中』の肝試しでも冷静でしたし。

白沢かなえ 確かに! 「ポニーテールは振り向かせない」も「ムズイ」も現実的なセリフが多くて、自分の感情をここまで露わにして言うのは初めてです。

ナナオンの魅力、今後の展望

――さて、「風は吹いてるか?」は、ナナオンの主題歌です。ゲームはドラマの要素もあるので主題歌にも親しみが自然と湧きます。ナナオンの魅力を知れば自然と主題歌にも注目が集まると思うので、ナナオンの魅力を。そして、今後の目標を教えて下さい。

帆風千春 いろんなカバー曲を異なる声色で歌っているので、新たな一面も見られると思います。それぞれにストーリーもあってキャラクターを深掘りできるので、キャラクターをより愛して頂けると思います。ユニット楽曲ものちのち実装されていけばいいなと思います。

宮瀬玲奈 ストーリー性もあって、キャラごとにアニメで語られていない意外な一面が見られると思います。絶対にカードをゲットして再生して見て頂きたいです。そして、これからの目標はシングルで前回より上回りたいです。それと舞台に挑戦させて頂いていて、私の夢に女優もあるので、もっともっと活動の場を増やして、それがナナニジに繋がればと。もっと突っ走っていきたいです。

白沢かなえ 例えアニメを見ていなくてもキャラクターの魅力がわかると思います。なので楽しみながら知って頂ける機会になればいいなと思います。アニメでは語られなかったキャラクター11人のことが分かると思います。自分としては今まで明確に「これをやりたい」というのがまだ見つかっていなくて。だけど玲奈が、舞台をやって自分の夢に向かっている姿をみてかっこいいなと思いました。ナナニジ以外の場での活動はきっと成長にもつながると思うので、活動の幅、可能性を探って挑戦していきたいです。

河瀬詩 ナナオンは初心者の方でも楽しめるゲームだと思います。動画を調べたら、やり方を紹介しているものもあるので、それを見て活用するのも一つだと思います。いままでナナニジの事を知らない人もこのナナオンで知ってくれた人も身近にしました。私のお兄ちゃんの友達がそうですし、マネージャーさんの友達もゲームが面白いと言っているようで広がっている実感があります。もっと沢山の人に届けたいです。個人としては、他のメンバーがデビューから3年間レッスンを積んでいるのでまだまだ追い付けない。でも演技力や基礎的なものをしっかりと身に着けたいと思っています。修業ですね。自分自身に自信が持てるようなものをみつけていきたいです。

(おわり)

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