解禁されたポスタービジュアル(C)2020 Silent Tokyo Film Partners

 佐藤浩市が主演、石田ゆり子、西島秀俊ら共演の映画『サイレント・トーキョー』(12月4日公開)の予告編と本ポスターが17日、解禁となった。

 【動画】解禁された予告編

 『アンフェア』シリーズ等を世に送り出した作家・秦建日子氏がジョン・レノンの名曲「Happy Xmas(War Is Over)」にインスパイアされ、執筆した小説『サイレント・トーキョー』の映画化。クリスマス・イブの東京でテロが起こり、それに巻き込まれ翻弄されていく人々の心模様を描く。

1万人のエキストラ、渋谷スクランブル交差点を忠実に再現

 公開された予告映像では、突如降りかかった連続爆破テロがもたらす混沌とした世界を表している。

 本作の撮影は2019年10月から12月にかけて行われ、撮影期間中のエキストラ動員数は延べ1万人を動員。中でも、渋谷スクランブル交差点をほぼ原寸大で再現したセットでの撮影では1日最大1200人ものエキストラが、全国各地からセットの建設地・栃木県足利市に集結した。

 渋谷駅の改札や地下鉄の入口に無造作に描かれた落書き、そして道路にへばりついたガムと塗装のはがれの1つをとっても本物と見違えるほどの再現度の高さだ。こうした細かな装飾と日本最先端のVFXが融合し、実際に渋谷スクランブル交差点で撮影されたかのような、見る者を圧倒するド迫力のシーンが完成した。

 爆破直前のシーンでは、出演キャストと大勢のエキストラが共に熱演を繰り広げ、今後見られないであろう“密集した”貴重な映像となっている。

クリスマス×サスペンス、相反する2つが美しさと衝撃とともに非日常へと誘う

 このほど、初公開された2種類のポスタービジュアル。崩壊した渋谷をとらえたポスターでは、未だかつて誰も見たことのない惨状が見る者を圧倒する。聖夜の東京は暗雲が立ち込め、降りしきるのは雪かはたまた灰か―。渋谷を象徴する街頭ビジョンに映し出された登場人物の表情はどこか物悲しく、その中で不気味だがある種の美しさも感じる赤いプレゼントがひっそりと置かれている。

 一方、東京タワーをはじめ東京の名所が描かれたポスターでは、一見、美しいクリスマスの夜景をバックに登場人物が描かれたビジュアルだが、それぞれの写真のフレームに注目していくと“TOKYO IS OVER”の言葉が浮かび上がる。クリスマスという幸せな日常に連続爆破テロという非日常が忍び寄る様を、「聖夜に、絶望を。」というコピーとともに表現した本ポスターとなっている。

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