坂本龍一が中咽頭がんを公表、治療専念は「苦渋の選択」悔しさをにじませる
坂本龍一が中咽頭がんを患い治療に専念すると説明する発表文

坂本龍一が中咽頭がんを患い治療に専念すると説明する発表文
音楽家の坂本龍一(62)が10日、中咽頭がんを患っていることを正式に発表した。治療に専念するため、7月19日から開催される『札幌国際芸術祭2014』、7月30日予定の『パークハイアット東京20周年記念コンサート』への出演は見合わせる。坂本は「必ずきちんと治して戻ってまいります」とコメントしている。
この日発表された内容によると、坂本は6月末に中咽頭がんを患っていることが判明。熟慮の末にしばらく治療に専念することを決めた。一時的であっても活動休止することで関係者などに多大な迷惑がかかるとして坂本は「苦渋の選択」という言葉を使い「自身の身体あっての仕事ですから、このような苦渋の選択をせざるをえませんでした」と悔しさをこう表現した。
現在抱えている仕事やプロジェクトは幾つかあるようで、なかでも『札幌国際芸術祭2014』は2年あまり精魂傾けて準備をしてきたと説明。間もなく開催されるが「その場に立ち会うことができなくなりました」と無念さをにじませた。
また、『パークハイアット東京20周年記念コンサート』についても、このコンサートのために書き下ろしてきた楽曲が完成しいよいよという手前でライブを中止せざるをえない状況に「申し訳なく、また残念でなりません」と謝罪をした。
治療に専念するため当面は活動を休止する。坂本は文末に「必ずきちんと治して戻ってきます。どうかしばらくの間、静かに見守っていただけたら幸甚です」と理解を求めるとともに復帰を誓った。
今回公開された書面は、所属事務所と坂本本人からの2枚だった。いずれも一部報道にあった「放射線治療拒否」については触れられていない。なお、今後の活動の詳細については公式サイトなどで発表していくという。

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