安斉かれん「音楽を好きでいたい」“アユ”熱演で話題 人気ギャルのルーツ
INTERVIEW

安斉かれん「音楽を好きでいたい」“アユ”熱演で話題 人気ギャルのルーツ


記者:平吉賢治

撮影:

掲載:20年05月18日

読了時間:約8分

 歌手の安斉かれんが、シングル「FAKE NEWS REVOLUTION」をリリースした。安斉は“ポス(ポストミレニアル)ギャル”と呼ばれる次世代ギャルのアイコン的存在。渋谷の人気ショップ「RELECT by RUNWAY CHANNEL Lab.」で店員として働きながら、デビュー前から多くのファッション誌、メディアに登場し注目を集めていた。昨年4月にシングル「世界の全て敵に感じて孤独さえ愛していた」でデビュー。現在放送中のテレビ朝日系ドラマ『M 愛すべき人がいて』で浜崎あゆみがモデルとなっているアユ役で三浦翔平とダブル主演を務めるなど注目される20歳だ。インタビューでは今作について話を聞くとともに、影響を受けた音楽やドラマ撮影のエピソードなどを語ってもらい彼女の人物像に迫った。【取材=平吉賢治】

『M 愛すべき人がいて』の感触

安斉かれん

――現在、安斉さんはTVドラマ『M 愛すべき人がいて』で三浦翔平さんとともに主演を務めていますが、出演のいきさつは?

 お話を頂いて「やってみない?」という感じだったんですけど、お芝居は初めてなので演技のレッスンも受けました。

――浜崎あゆみさんをモデルとした役を演じて、感触はいかがですか。

 難しいです…ドラマの中の“アユ”を演じるようにしています。アユが上京してスターの登りつめるという、時間軸が長いストーリーなので、その中での成長をどう表現していくかを監督さんと相談しながらやっています。初々しさを出したり(笑)。慣れないから必死でやっています。

――共演の三浦翔平さんの印象は?

 翔平さんはめちゃめちゃ優しいお方です! 最初会った時は「ちょっとクールな方なのかな」と思ったんですけど、私がお芝居初めてということもあるので「こうしたほうがいいんじゃない?」とか、コーラをくれたりして一緒にそういう話をしてくれるんです。

――ドラマの舞台は1990年代ですが、出演するにあたって当時の音楽を色々聴いたりしたのでしょうか。

 もちろん聴きましたし、MV(ミュージックビデオ)もたくさん観ました。ほぼ全部観たかも(笑)。浜崎あゆみさんの「evolution」のMVが大好きです!

――1990年代は安斉さんが生まれる前の時代ですが、演じていて時代的なギャップを感じることはある?

 アンテナを伸ばすケータイは衝撃的でした!「伸ばすの?」みたいな(笑)。

――今の20歳の方からしたらそういう感じなのですね(笑)。当時はあれが主流だったんです。

 あれカワイイですよね! スライドするガラケーは持ってたんですけど。でもケータイにストラップをジャラジャラ付けるのはやっていました。

――ドラマ出演を体験して得たものは?

 現場に入らせて頂いて、今まで気にしなかったようなことを体験しました。目線とか、「自分はカメラからはこう映るんだ」という感覚も。案外自分が思っていたのとは違う感じで映っていたりするんです。そういうところに気づけると、今後、自分のMV撮影にも活きていくんじゃないかなって思います。

――自分の客観的な見かたも得られたのですね。

 そうです。そういうのって今まであまりなかったので勉強になります!

音楽の道に進むきっかけ

「FAKE NEWS REVOLUTION」ジャケ写

――安斉さんが音楽の道に進むきっかけとなったことは何だったのでしょうか?

 人生で初めて行ったライブがローリング・ストーンズだったんです。そこでサックス演奏者が「かっこいい!」と思って、中学でアルトサックスを吹くようになったんです。そこからエレクトーンもやるようになって、高校生になってから歌を始めました。ロックは当時からパパの車の中とかでよく聴いていたんです。楽器がもともと好きだったので「喉も楽器だろうな」と思い始めて。色んな音楽を幅広くやりたかったというのもあります。

――リスペクトしているアーティストなどはいますか?

 ずっと好きなアーティストはセレーナ・ゴメス(米・歌手、女優)です。顔が好きです! もちろん音楽も好きですけど。私は洋楽を聴くことが多いです。

――音楽活動の上でコンセプトなどは?

 やっぱり自分が音楽を好きじゃないと誰にも伝わらないなって思っているんです。だからまず自分が楽しければ伝わると思うので、楽しくやろうと思っています。

――デビューシングル「世界の全て敵に感じて孤独さえ愛していた」、2ndシングル「誰かの来世の夢でもいい」、3rdシングル「人生は戦場だ」と、三部作のリリースを経て感触はいかがですか。

 三部作から今作と、どんどん聴いてくださる方も増えてきて嬉しいです。これからもっと音楽の幅も広げていけたらいいなと思っています!

――今作「FAKE NEWS REVOLUTION」についてですが、メッセージ性のある歌詞だと感じました。どういったところから歌詞を書き始めるのでしょうか。

 普段感じたことや見た景色とか、スマホでメモするようにしているんです。そこから、頂いた曲に合ったコンセプトの歌詞を引っ張ってくるという感じです。今作は“SNSに疲れた世界”みたいなコンセプトです。

――そこは、歌詞の<嗚呼、離れたトコから 言葉の矛で嗤(わら)って傷を付ける 隠れて指差す>という部分などから特に伝わってきます。

 そこもSNSのことなんです。

――SNSは便利ですが使いかたによっては難しいと感じることもある?

 色んな人がいるなって思います。電車でもみんなやってるし、まるで機械の世界っていうか、不思議だなって思います。

――安斉さんが思うSNSの良いところは?

 すぐに得たい情報が得られるので超便利だと思いますけど、良いのかそうでないのかはわからないかもしれません(笑)。

――SNSには色んな面がありますよね。ところで今作のMVについてですが、撮影はいかがでしたか?

 監督のアイデアで「RELECT by RUNWAY CHANNEL Lab.」で働いていた時の店内の内装を持ってきてくれたんです。期間限定ショップだったので、MVに残すことができて、個人的にも嬉しかったです!

ポスギャルというマインド

安斉かれん

――安斉さんは“ポスギャル(ポストミレニアルギャル)”と呼ばれていますが、もともとこれはどういったものでしょうか。

 “ポストミレニアル世代”や、“Instagramにポストする”など、そういう意味をかけた “ポスギャル”という造語なんです。

――ポスギャルはどういった活動を?

 活動とかはないです(笑)。マインドやスタイルです。“なんとかギャル”みたいな感じで。

――なるほど。確かに時代によって“ガングロギャル”や“コギャル”など、色んなギャルのスタイルがあり、それぞれを象徴するものがありますよね。ポスギャルの場合は?

 目尻にラインストーンをつけたりすることもあるし…でも、みんな今の時代は自分のスタイルがあるので、やっぱりマインドなんです。

――ところで安斉さんは現在20歳ですが、20歳特有の悩みや葛藤はあったりする?

 あんまり考えないようにしています(笑)。

――基本的にポジティブなのですね。

 そうですね。ここ数年はポジティブな期間です!

――その前はそうでもなかった?

 デビュー曲を書いた時が16歳の頃なんですけど、今だったらああいう歌詞は書けないと思います。その頃はいっぱい考える時期だったと思います。周りも進路のことで悩んだりしていましたし、私もデビュー前で色々思うこともあって。今はもう目の前のことを頑張ろうという感じなんです。先のことより今、という感じで良い意味でシンプルというか(笑)。

――進路というところでは音楽ではない他の道も考えたりしていた?

 高校1年生の頃、漠然とバイトをしていて、このままでもいいかなとも思いました。ただ、サックスを始めてからはインストラクターになりたいとか、音楽をやりたいという感じになっていったんです。

――音楽に触れることが人生の分岐点でもあったのでしょうか。

 そう思います。

――ちなみに、音楽以外で興味のある分野は何でしょうか。

 最近はおうちが多いのでゲームの『あつまれ どうぶつの森』をやったりとか。あとはInstagramで見つけた簡単なレシピでお菓子を作ったり、Netflixを観たりしています。基本は愛犬と寝ています(笑)。

――これからチャレンジしていきたいことは?

 サックスやピアノなどをやるので作曲をしたいと思っています!

――最後に今後についてですが、これから「こういうアーティストになっていきたい」というイメージはありますか。

 「音楽を好きでいたい」というところはブレずにいたいなと思います!

(おわり)

作品情報​

■4月1日(水)サブスクリプション音楽ストリーミングサービス限定リリース
4th SINGLE「FAKE NEWS REVOLUTION」配信中!
https://avex.lnk.to/anzaikaren_fakenews

◼️安斉かれんInstagram:https://www.instagram.com/kalenanzai/
◼️安斉かれんTwitter:https://twitter.com/kalen_anzai
◼️安斉かれんOFFICIAL SITE:http://kalenanzai.com/
◼️安斉かれん Youtube:https://www.youtube.com/channel/UCOFXUN-4bc36S1hEhdl3MIg

出演中ドラマ情報
土曜ナイトドラマ「M 愛すべき人がいて」

【4月期】毎週土曜 よる11:15〜0:05 テレビ朝日系24局
※5月16日(土) 第2話&第3話のリミックスver.をOA
・テレビ朝日公式HP:https://www.tv-asahi.co.jp/

「Abemaビデオ」配信日程:地上波放送終了後
「Abemaビデオ」URL: https://abema.tv/video/title/87-304
「AbemaTV」放送チャンネル:AbemaSPECIALチャンネル(放送日未定)
「AbemaTV」放送URL:https://abema.tv/channels/abema-special/slots/8THZqQdea

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