Wienners「非日常の興奮」を届けたい 新譜で見せるバンドのアティチュード
INTERVIEW

Wienners「非日常の興奮」を届けたい 新譜で見せるバンドのアティチュード


記者:村上順一

撮影:

掲載:20年05月16日

読了時間:約17分

 4人組ロックバンドのWiennersが5月13日、約2年ぶりとなるニューアルバム『BURST POP ISLAND』をリリース。既に先行配信された「ANIMALS」やアサミサエ (Vo/Key/Sampler) がメインボーカルを務める「ULTRA JOY」などライブ感に満ちた11曲を収録。インタビューでは『BURST POP ISLAND』の制作背景についてアンケート形式で行い、今彼らが見ているバンドの未来について聞いたロングインタビュー。【取材=村上順一】

Wiennersの音楽性を端的に示すものにしたかった

『BURST POP ISLAND』通常盤

――『BURST POP ISLAND』というタイトルはどのようにつけられたのでしょうか。込められた想いをお聞かせください。

玉屋2060% アルバムのコンセプトはまず開けたもの、我々の世界観がちゃんとみんなに伝わるもの、そしてテンションが高いものにしたいという構想でした。タイトルはWiennersの音楽性を端的に示すものにしたかったので、とても迷ったのですがこのタイトルになりました。

アサミサエ 「自分たちの音楽性を表すタイトルにしよう」ということを念頭に置いて話し合いました。なかなか決まらなかったのですが、玉屋さんが出してくれたこのタイトルに決まりました。

∴560∵ 今作はアルバム1枚のコンセプトと言うより「今どんな曲どんな音を鳴らしたいか」という感覚で1曲1曲作ったものが集まった感じだったので、タイトルは今のWiennersを表すものにしたいねと皆で案を出し合いました。BURST POP ISLANDは玉屋がめちゃくちゃ沢山出した案の中にあった一つなんですが、このアルバムのサウンドも表せてるし1stアルバム『CULT POP JAPAN』を踏まえながら今作メジャーでもっかいデビューするぞ!みたいな気持ちも込められて気に入ってます。

KOZO メジャーアルバムとして発売する時に、これまでのWiennersを知らない人が見ても、タイトルひと目で「Wienners」というバンドがどういうバンドかわかる名前がいいね、とメンバーで相談していたんですが、なかなかしっくり来るものが見つからず、このタイトルに決まるまでかなり難航しました。それゆえに、『BURST POP ISLAND』に辿り着いた時は、これだ! という感じがしました。メンバー各々に解釈があるとは思うんですが、WiennersのPOPさをとても明確に説明してくれるタイトルになった気がします。強さ、派手さ、優しさ、人懐っこさ。聴く人、観る人、感じる人、それぞれの大きな意味でのPOPさで捉えて楽しんで貰えたら嬉しいです。アルバムを制作する上で、ライブを想定して作っていたというのは今までよりも強くありました。

――ジャケット写真はどのようなイメージで制作されたのでしょうか。

玉屋2060% アルバムの持つバースト感、開けた感じ、陽の雰囲気をバーン!という感じで作ってもらいました。

∴560∵ アルバムの曲達やタイトルが決まってから、デザイナーのShinya Hanafusa氏と僕が直接連絡をとってイメージの共有をしました。Wiennersの音って一筋縄では行かないというか、キャッチーだけどクセがすごかったり勢い任せに見えて繊密にできていたり、そんなバランス感をとにかくデカく!バーン!って表したい、みたいな事を話しました(笑)。 何度かの擦り合わせをしながらこのデザインが来た時はすごく興奮しましたね。すごい好きです。

――前作から約2年振りとのことですが、この2年間それぞれバンド活動にどのような手応えを感じていますか。それぞれ考えていたことなど教えてください。

玉屋2060% この2年はライブに焦点を絞って「どんなライブがしたいか」を考えて試しての繰り返しでした。その中でやはり「非日常の興奮」を届けたいという点に絞って、端的にいうとモッシュダイブがあるようなライブがしたいという方向にどんどん向かって行って、実際その興奮と熱狂がお客さんと分かち合えるようになってきた手応えはツアーを回る度にどんどん増していきました。

アサミサエ 今までよりもリスナーの方、ライブに来てくれる方を想像して活動に取り組むようになりました。楽曲、ライブ、グッズ、配信etc…全てのことにおいて、みなさんにより楽しんでもらおうと思う気持ちが膨らんでいきました。一つひとつの行動に対して、外側に意識を向けるようになったら、自然とステージ上での演奏面の塊感、メンバ−4人の雰囲気も確実に変わってきたことを実感しています。

∴560∵ 前作のアルバム『TEN』の後はライブ会場限定の作品を作って、それを持って全国ワンマンツアー。その後にもう一作ライブ会場限定を作って全国ツーマンツアー。ライブで実際にある熱量、その場でしかない空気というものを改めて確かめ高められた期間でした。

 CD屋にも並んでない配信もされてない曲をこれだけの人が一緒に歌ってくれる、という光景は自信にもなったし、Wiennersはどうあるべきか? と考えることがあればこれからの指標になるような重要な経験だったと思います。でも音楽はネットを通じて世界中の人に聴いてもらいたいな、とも思います。

KOZO アルバムの発売自体は2年ぶりではあったんですが、その間に会場限定音源である『SUPER THANKS, ULTRA JOY』、『BATTLE AND UNITY』を出してツアーを回っていました。その時に、お客さんと一緒にライブを作るというか、爆発していたというか、メンバーだけじゃない、お客さんも含めた大きなエネルギーのようなものを、感じることが多くなりました。それを手応え、と呼べるかは分からないですが、メンバーとお客さんとの空気は2年前よりもひとつになっていった、ような気がしています。

アルバム曲の制作背景に迫る

――リード曲の「MY LAND」は爽快なロックチューンで、“自分たちだけの国を作りたい”、といった願望を打ち出されていますが、この想いを描こうと思ったきっかけはあったのでしょうか。

玉屋2060% 誰しも自分の頭の中だけにある妄想、願望、好きなことってあると思うんですよ。そういったものを外に吐き出すことができずに悶々としている人たちの、裸になれる場所があったらどんなに救いになるんだろうと(自分も含めて)思い作りました。人とは違う自分を認めることってすごく怖いことでもあるけど、それができた時にきっと何か新しい喜びが見つかるんじゃないかと思っています。

――「起死回生の一発」にちなんで、みなさんの“起死回生”エピソードなどあれば教えてください。

玉屋2060% まさに、このアルバムが完成した事です。

アサミサエ Wiennersに加入したことです。音楽と関わることをきっぱり辞めようと思っていた時期に玉屋さんが私に声をかけてくれました。それがなかったら、今関わってくれている人や、お客さん、ライブでの絶景にも出会えなかったので。このバンドがもう一度私の音楽生命に息を吹き込んでくれました。

KOZO 本当のことなんですが、起死回生の一発とも言える出来事は、Wiennersに加入したこと、だと思います。あの時すでに29歳でしたが、30歳までにこうなっていなかったらドラムをやめよう、という覚悟みたいなものがありました。「これでだめなら諦めろ 振りかぶって放ちましたね」(※歌詞より)。いままだメンバーとしていられてるのでなんとかなっているようですwよかった。

――「プロローグ」は人生を考えさせてくれる1曲ですが、今この曲を届けようと思ったきっかけは?

玉屋2060% 今まで「ここが人生の分岐点だ」「これで未来が決まる」って思う瞬間が人生で何度もあると思うんです。
もちろんその瞬間も大事だけど、ふと毎日の生活に目を落としてみるといろんな場所に未来を形作って居るものがあるな、と。さりげない瞬間の積み重ねこそが積もり積もって未来だったり人格だったりを形成して居るんだなと。だから、この一瞬一瞬全てが未来への大事なスタートなんだと思って改めて大切にしていこうと思い作った曲です。

――「ANIMALS」から始まり、「FAR EAST OF DISCO」で終わる流れも爽快でしたが、曲順はどのように考えましたか。

玉屋2060% 曲順はとても悩み、制作当初考えていたものから大幅に変わりました。色々悩んだ末に前半部分に畳み掛け、後半にいくにつれて世界観が広がっていくイメージでこの曲順になりました。

∴560∵ 「FAR EAST DISCO」は曲作りの段階で「これ最後の曲だね」って話したりしてたんですが、その他はアルバム1枚のコンセプトを立てて曲を作った訳では無かったので後から曲のキャラクターや流れを意識して並べていきました。昔よりも手軽に音楽が聴けるようになっているし、レコードのA面B面とまでは言わないにしてもCDを頭から終わりまで流すという感覚も薄くなったと思います。今、どんな風に聴かれるかっていう事を以前よりもよく考えました。

――今作はどのようなレコーディングでしたか。楽しかった思い出や大変だったエピソード、新しい試みなどあればお聞かせください。

玉屋2060% 曲を作っては録って、作っては録っての繰り返しで、とにかく一歩一歩高い山を登っている感じでした。メンバーそれぞれもレコーディングに対して「前回はこうだったから今回はこうしよう」といった改善や修正を都度していてとても助かりました。

アサミサエ 「起死回生の一発」の2A、私が歌っている部分は、レコーディングしていく中で、歌い過ぎず、語りすぎずのラインを探りながらフレーズを決めていきました。現場で歌のフレーズを決めていくことは今まであまりしてこなかったので楽しかったです。

∴560∵ 「FAR EAST DISCO」に入ってるハンドクラップの音はみんなでマイクを囲んで一斉に録って、地味だけどこういうの久々で楽しかったです。

KOZO レコーディングって、数十日間でまとめてバッと録ることもあるんですが、今回は数日ずつで何月かに分けてレコーディングしていきました。一期間集中的にやると、次の作品までそのエンジニアさんに会わなかったりするんですが、今回は、頻繁に会うような感じになったんですよね。自然と意見交換もしやすくなったり、コミュニケーションも取りやすかったり、いい空気だったなぁと改めて思うことがあります。

 特にドラムを録っていて思っていたことですけど、「俺はこの音が出したい」とか、玉屋2060%はもっとこうしたいんだろうとか、エンジニアさんはその上で意見をくれたりしていたかと思うんです。音作り含めスムーズに進んだかなと。あと、エンジニアさんとは、筋トレ、健康系の話が合って、前回のレコーディングでおすすめした健康グッズが、次の月のレコーディングの時に机の上に、そっと置いてあったのはとってもあったかい気持ちになりました(笑)。 総じて、楽しかったです。

――『BURST POP ISLAND』の収録曲で皆さんが特に印象的だった曲を、その理由とともに教えてください。

玉屋2060% アルバム制作で一番最初に作った、1曲目の「ANIMALS」です。この曲は前述の通りライブとツアーを繰り返した中で、今自分たちが伝えたい音楽をどうやったら今やりたいライブの形に落とし込めるのかをとても考えて作り、制作過程も含めて今回のアルバムの指針となる曲なったので印象的です。実際この曲をライブで演奏した時にそれがドンピシャにハマったのもとてもグッときました。

アサミサエ 「FAR EAST OF DISCO」は玉屋さんがデモを持ってきてくれた時から大好きで、聴きすぎて、常に頭にこの曲が流れていたため、制作期間中にもはやこの曲を聴かない時期がありました(笑)。絶妙なテンションを握っている曲です。心地よくてすごく気に入っています。<彼の空まで揺らして>というフレーズがありますが、聴く人を踊らせながらふわふわ〜っと果てしないところまで連れて行ってくれそうな気がします。

∴560∵ アルバムで一番短い曲であるプロローグ、本当に今日まで過ごしてきた日々のことが駆け抜けるようでこれはすごい曲だと思ってます。

KOZO 「Kindergarten Speed Orchestra」が印象的でした。そもそも、この楽曲はタイトルの通り、小さな子供達が激しく演奏している「パンクエチュード」(※玉屋2060%のライナーノーツより)のようなもの、という気持ちで取り組んでいたので、奇天烈なアンサンブルと、元気であり余ったエネルギーを放出しているような音にしたかったんです。演奏しているときに、その明るいエネルギーと、綺麗にまとめすぎない気持ちを持って取り組んだので、とても印象に残っています。

――それぞれが思うアルバムの聴きどころや注目して欲しいポイントを教えてください。

玉屋2060% 難しく考えず、まずは刺激的なエンターテイメントだと思って聴いてもらえたら良いかなと思います。言葉や音も、できるだけこちら側が思い描いて居る景色が伝わるように綿密に研いでいったので、その景色と熱狂が伝わったら最高です。その中で、それぞれが感じたWiennersというバンドの人格や個性を好きになってもらえたら嬉しいです。

アサミサエ アルバム全体を通して、ハンドクラップや、コーラス、シンガロングなど、ライブに来てくれた人たちが思わず参加したくなるようなフレーズを盛り込んだので是非楽しんでほしいです。「FAR EAST OF DISCO」の落ちサビに入る前の∴560∵さんのベースのフレーズが美しすぎて、そこだけリピートして聴きたいぐらいなので是非みなさんにも聴いて欲しいです。

∴560∵ 自分では気にしてなかったんですけど、「MY LAND」が先行配信された時に曲後半のちょっとだけ僕が一人で歌う部分のことを言ってくれる人がけっこう居て、そういえば僕だけが歌うことってほとんど無いし、あっても奇声みたいな声ばっかりあげてるので(笑)一瞬のソロパート、ぜひ注目してください。
あとはどの曲もスピード感と歌を今までよりも意識してベースのフレーズを考えたので、曲を聴いて気持ちよくノッてもらえたらそれで最高です。

KOZO Wienners は熱いメッセージ性の強い(と思われる)曲と、音を聴感的に楽しめる曲があると思うんですが、今作はどちらも沢山詰まっています。アルバムは頭から最後まで通して聞いてもらえたら、それは作品としては嬉しいことなんですけど、サブスクが普及して、好きなタイミングで曲を引っ張り出せるようになったので、その日の気分に合わせて選曲するのもいいかもしれませんね。自分を鼓舞する時はこの曲!とか、ただただ楽しい気持ちになりたい時はこの曲! という風に。このアルバムの中にいろんな気持ちを後押しできるようなエネルギーは詰まってると思ってます。その日のパワーになったら嬉しいです。

――オフィシャルサイトに掲載されている、今作のライナーノーツを拝読させていただいたのですが、結成当時から掲げているという「本物よりカッコいい偽物」という言葉が印象的でした。そのスタンスが芽生えたきっかけはあったのでしょうか。

玉屋2060% 特にこれ! といったきっかけはないのですが、言葉の真意としては「色々な要素をサンプリングして新しいものになったらこっちの勝ちでしょ」というような思いです。

アサミサエ 私が加入する頃にはこのスタンスが確立されていたので、そうなったきっかけはわかりません。ただ私個人の解釈としては、偽物という言葉自体あまりいい印象を受けないかと思うんですが、偽物を通して、本物を知ることもあると思います。Wiennersの音楽は色んな要素が織り混ざっています。例え偽物であったとしても、自分たちの音楽が、より深く音楽を掘り下げるためのきっかけになれれば、それは偽物の強さであり、魅力的な部分なのではないかと思っています。

∴560∵ 結成当初まだバンド名が決まって無かった時に玉屋がシンプルにWinnersという案を出してきたんですけど、僕はそれストレートすぎるだろと思ってWinners(勝者)をモジって”ズル勝ち”みたいな意味を込めてWiennersという造語にするのはどうかって案を出したところからでしたね。造語にしたのは良かったと思ってるけど当然めちゃくちゃ誤字されます。

――楽曲を制作するときに一番大切にされていることはどんなことでしょうか。

玉屋2060% ユーモアとアイディア、それと正直に作る。自分自身が本当に思っている言葉だったり、興奮するメロディーや音じゃないと絶対に伝わらないと思っています。例えばお客さんのために元気を与えるような歌を歌おうと思っても、それが本当に思っていない事だったら全く刺さらない。だから、自分の中にある色々な感情や思考の中で、お客さんに届けて喜んでもらえるものはどれなのか、また、それをどうやったらお客さんに伝わるのかを考えるのが大事だと思っています。

「非日常の興奮」の輪っかが大きくなっていくところを見せていきたい

『BURST POP ISLAND』初回限定盤

――初回限定盤に付属する『BACK TO THE ANIMALS TOUR 2020 FINAL 2020.2.15.sat @ 渋谷 CLUB QUATTRO』の見所をそれぞれ教えてください。

玉屋2060% 何と言ってもフロアのお客さんの熱狂です。ありがたいことに「Wiennesのお客さんはいい顔してるよね、かっこいいよね」と褒めてもらえることがあるんですが、とても誇りに思っています。

アサミサエ ライブの内容とは関係ないかもしれませんが、この時に履いていた靴は、衣装に合う靴が欲しくなってライブ当日のリハーサル終わりに、渋谷の靴屋さんに行って購入しました。玉屋さんとKOZOさんとカメラマンの方も付いてきてくれて一緒に選んでもらったものなので、よかったら見てみてください(笑)。

∴560∵ 「レスキューレンジャー」のギターソロで玉屋がお客さんの方に突っ込んで行くんですが、そこをカメラが付いて行ってすげえかっこいい映像になってます! 僕はそれに興奮してミスしてました。

KOZO Wiennersのライブはなんといっても、会場との一体感だと思います。一体感、という言葉で表してしまうのも勿体ないくらい。あそこにあった興奮、空気を作っているのは、演者とお客さんだけではなく、紛れもなく、音響さんと、照明さんと最強なカメラワーク! 長年共にしている盟友とも呼べる撮影チームの力に今作も感動しています。全スタッフと、メンバー、そしてお客さんが一緒になって作ったあの空間が詰まってます。それを堪能してもらえたら、嬉しいです。わかりやすいところで言った「TRADITIONAL」の、<頑固一徹!と叫ぶ?>ところは、チームみんなが完璧で、観ていて声出して笑ってしまいました。ぜひ一緒になって楽しんでもらえたら!

――今作『BURST POP ISLAND』でバンドがコピーするにあたって、特におすすめの曲や、「出来るもんならやってみろ!」と、言えるような曲があれば教えてください。

玉屋2060% 「ゆりかご」「プロローグ」はシンプルなリズムとコード進行なので弾き語りでもコピーできると思うので是非。「ANIMALS」のギターは歌いながら弾くのをできるもんならやってみろ!

∴560∵ 「ゆりかご」の演奏はWienners史上最もコピーしやすいと思いますが、フロント3人でハモるのが難しいので、ぜひそれ込みでやってみて欲しいです。

KOZO Wiennersの曲は、サンプラーもあったりしてなかなかコピーするの難しいと思うんですが、一旦そのことは忘れて好きなやつにチャレンジしてみて欲しいですね。「UNITY」はバンドサウンドとしてもシンプルな方ですし、みんなで盛り上がれるかもしれないので楽しいかもしれないです。「NOW OR NEVER」もいいですね!ドラムはわりと速いので大変かもしれないですけど。あとは、出来るもんならやってみろ!ってことではないんですけど、サンプラーも導入して「FAR EAST DISCO」を完コピする人がいたらめっちゃ感動すると思いますし、観てみたさはありますね(笑)。

――Wiennersのライブは全てを忘れさせてくれるような、空間作りが素晴らしいと思いました。皆さんがそれぞれがライブに臨む姿勢など教えてください。

玉屋2060% 全ての関わるスタッフ、来てくれたお客さん、支えてくれる人、ちゃんとしたステージがあること、一緒に演奏できるメンバーがいることなど、ライブに関わる全てのことに感謝の祈りを捧げてからステージに立ちます。そうするとみんなが仲間だと思えて、とても心強い気持ちになって堂々とステージに立てるんです。

アサミサエ ライブが始まるギリギリまで自分の好きな曲を聴いたり鼻歌歌ったりしてとにかくリラックスするようにしています。ルーティンを決めるとそれができなかった時に動揺しそうなので特に決めていませんが…今ふと思い出したら足のマッサージは絶対にしていました(笑)。

∴560∵ ライブを楽しんでもらうって言う事がそこでしか聴けない良い演奏を届けるっていうことであったり、一緒に歌ったり手を叩いたり参加してもらうことだったり、僕らの姿や表情や動き込みで音を聴いてもらうことだったり、当たり前だけどいろんな要素があって人それぞれの求め方楽しみ方があるってことを一番に考えながら、自分自身が楽しくないとダメだと思ってます。ストレッチも忘れずに。

KOZO ありがとうございます。みんなが全てを忘れることができるくらいの空間にするには、僕らができることは、全力で挑む、ということだと思ってます。

――最後にWiennersはこれからどのような姿をファンの方達に見せていきたいですか。これからのバンドの展望をお聞かせください。

アサミサエ 喜怒哀楽の先なんて誰も知らないし、想像もつかないけど、音楽を通して全ての感情を網羅し、「これぞLIFE IS BEAUTIFUL!!」と言えるような音楽を突き詰めて、みなさんに感動を届けていきたいです。

∴560∵ ファンの方達には、こいつらどんどん加速してんなって思われるような勢いでいろんなもの溢れ出しながら突っ走って行きたいですね。それを多くの新しい人に見てもらうために何でもやりたい。

KOZO 自分もそうですが、みんなが持っている日常の嫌なこと、辛いこと、自信のないこと、そういうもやもやしたものを思い切り忘れさせたり、背中を押せたりするような、ライブや曲を、作っていきたいです。

玉屋2060% ライブで、音楽で届けたい「非日常の興奮」の輪っかがどんどん大きくなっていくところを見せていきたいです。あと、音楽は自由で楽しいという事を僕らを通じて感じ取ってもらえたら嬉しいです。

(おわり)

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