米アップルは28日(現地時間)、ストリーミング音楽サービスのBeats Music(ビーツ・ミュージック)と、ヘッドフォン及びオーディオソフトウェアを手掛けるBeats Electronics(ビーツ・エレクトロニクス)を買収することで両社と合意したと発表した。2社の買収金額は総額30億ドルとなる。

 米アップルのティム・クックCEOは「音楽は私たちの生活すべてのとても重要な部分であり、Appleでは音楽は私たちの心の中に特別な場所を持っています。だからこそ私たちは音楽に投資し続けてきたわけですが、今後も世界で最も革新的な音楽に関連した製品とサービスを作り続けていけるよう、このたび、これらの素晴らしいチームを招き入れることになりました」と語っている。

 Beats Electronicsは、レコーディングスタジオのエネルギー、エモーションそしてプレイバックの興奮をリスニングエクスペリエンスとして再現し、プレミアムサウンドエンターテインメントにまったく新しい世代を作り出してきた。

 Beats Musicは、それぞれがキャリアのすべてを音楽の世界で過ごしてきた人たちのチームによって開発され、素晴らしく選曲されたリスニングエクスペリエンスを音楽ファンに提供している。

 Appleのインターネットソフトウェアおよびサービス担当シニアバイスプレジデントのエディー・キュー氏は「Beatsが加わることで、iTunes Radioでの無料の音楽ストリーミングからBeatsでの世界クラスの会員制サービス、そしてもちろん、何年にもわたりお客様に愛されてきたiTunes Storeでの音楽ダウンロードに至るまで、私たちの音楽ラインアップはさらに素晴らしいものになるでしょう」と述べている。

 発売からわずか5年で、Beats“b”は音楽やスポーツの世界で選ばれるブランドとなり、今ではプレミアムヘッドフォン市場のマーケットリーダーとなっている。

 Lady Gaga、Lil WayneそしてNicki Minajといったミュージック界のスーパースターたちが彼らオリジナルのBeatsヘッドフォンやスピーカーをデザインしている。Alexander Wang、FuturaそしてSnarkitectureといったファッションデザイナーやストリートアーティストはリミテッドエディションでコラボレートし、またLeBron James、Serena WilliamsそしてNeymarといった有名なアスリートたちは彼らのトレーニングや試合の日を過ごすための重要な物の一部としてBeatsを使っている。

 Beatsは米国でポップカルチャーの一部となったが、今回の買収により、BeatsのプロダクトラインアップはApple Online Store、Apple直営店そして特定のApple製品取扱店を通じて世界のより多くの国々で提供されるようになる。

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