真っ白なキャンバス「みんなに支えてもらっている」個性引き立つ独自の魅力
INTERVIEW

真っ白なキャンバス「みんなに支えてもらっている」個性引き立つ独自の魅力


記者:平吉賢治

撮影:

掲載:20年03月11日

読了時間:約12分

 6人組女性アイドルグループの真っ白なキャンバスが3月18日、メジャーデビューシングル「桜色カメラロール」をリリース。“白キャン”は2017年9月に結成され「重なり合ったそれぞれの色は、真っ白な光になる。そんなキャンバスに夢を描いてゆく」というスローガンのもと活動。昨年はシングル2枚をリリース。12月の東名阪ワンマンツアー『NOW STEP ON TOUR』などライブ活動も精力的におこない、今作でメジャーデビューとなる。メンバーの現在の心境をはじめ今作の楽曲面とミュージックビデオの見どころについて、またメンバー各々の現在のトレンドなど幅広く話を聞いた。【取材=平吉賢治】

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ドラマティックにメジャーデビュー発表

――メジャーデビューとなった現在の心境はいかがでしょうか。

三浦菜々子 最初はメジャーデビューという言葉だけであまり実感がなかったんですけど、レコーディングをしてMVを撮って、大勢の方が今回のシングルに関わってくださっているのを感じています。自分達のことだけではなくなってくるので、もっと気を引き締めて頑張っていかないとなと思います。

三浦菜々子

西野千明 正直まだ実感がなくて、気持ちが追いつけていないところもあります。メジャーデビューって凄いことだから、その気持ちが大きいです。

鈴木えま 完成したMVを観ると頑張ろうって思います。私もまだ実感が湧かないところはあります。

小野寺梓 メジャーデビューしたグループなんだって思ってもらえるようになりたいし、これを機にもっと大きくなりたいです。

橋本美桜 今までとは見られかたが変わってくるので、自分達のことを客観的に見られるように頑張っていきたいと思います。

麦田ひかる MV撮影とか、関わって頂けるまわりの方が増えたなと実感します。

麦田ひかる

――昨年の東名阪ツアーの感触はいかがでしたか。

三浦菜々子 東京公演はチケットがソールドアウトしたんです。ずっとソールドアウトしたいという目標があったので、やっとMCで「ソールドアウトしました!」と言えて凄く嬉しかったです。

西野千明 ワンマンだったから対バンと違って凄い数の曲数をやったんです。名古屋と大阪では何曲かやらなかったんですけど、ファイナルの東京公演では全曲やりました。大変だったというわけではなくて、全曲やれたという達成感がありました。

鈴木えま 印象的だったのはバナナジュースが…。

鈴木えま

三浦菜々子 大阪公演のバナナホールの時だよね?

鈴木えま そう。それが凄く美味しくて印象的でした。

橋本美桜 ライブじゃなくてその前に飲んだやつね(笑)。

小野寺梓 私は、名古屋も大阪も東京もたくさんの方に来て頂けて本当に嬉しかったです。印象に残ったのはメジャーデビューの発表をさせて頂いたことです。みなさんがどんな反応をするのか、ちょっと怖かったんですけど。

小野寺梓

――どんな反応でしたか?

小野寺梓 もう「うわぁ!」って感じで凄く良い反応をしてくれて嬉しかったです。その時の動画を何回も見返しちゃうくらいです。

――みなさん白キャンのメジャーデビューを待っていたのでしょうね。

小野寺梓 どうなんでしょう…複雑な心境の方もいるのかもしれません。

西野千明 「遠い存在になっちゃう」みたいなね。

西野千明

小野寺梓 それでもみなさん凄く喜んでくださったから良かったです。

――反応を見てどう感じましたか。

橋本美桜 発表のとき、演技派の菜々子が卒業をしそうな雰囲気で言ったんです。菜々子を推している方の顔を見たら「マジか…」っていう顔をしていて。私もメジャーデビューの発表だとは知っていても「菜々子ちゃん辞めちゃうの?」って思ったくらい(笑)。

――ちょっとドッキリ的な空気感をつくった?

三浦菜々子 自分でも「私は卒業するのかな…」と思うくらいのテンションで(笑)。

小野寺梓 ちょっと泣いてるのかなって雰囲気だった(笑)。

橋本美桜 鼻をすすったりしてたもんね。

三浦菜々子 「メジャーデビュー」って言うまでにめちゃめちゃタメようと思って。

橋本美桜 そういう雰囲気のなかで言ったから「卒業じゃなくて良かった!」というのもあって、祝福の声が大きくなったかもしれません。嬉しくて泣いてくださっている方もいらっしゃったので。

三浦菜々子 その後の特典会でファンの方にけっこう怒られました。「やってくれたな」って(笑)。

――サプライズのようにもなって良い感じだったのですね。麦田さんはどんな心境でしたか。

麦田ひかる 大阪や名古屋でワンマンライブをするのは初めてなので、人が凄く埋まっていて嬉しかったです。

――『TOKYO IDOL FESTIVAL 2019』では入場規制がかかるほどの盛況だったようですね。

西野千明 屋外なのに入場規制だったんです。

橋本美桜 その時、歌詞を飛ばしちゃったんです。

――そういう時はどう乗り切るのでしょうか。

橋本美桜 「あ、やっちゃったな」ってそれなりに過ごします(笑)。「お客さん凄いな!」って見ていたら飛んじゃって。

橋本美桜

西野千明 圧倒されちゃったんだよね(笑)。

三浦菜々子 階段の所にも人が立ち止まって観ていてくれて、警備員の方が大変そうでした。

小野寺梓 ライブが終わった後にバスに乗り込むまでの間にめっちゃ「梓!」って言われて芸能人みたいでした(笑)。

――芸能人かと思いますが(笑)。小野寺さんは以前のインタビューで“影のリーダー”とおっしゃっていましたね。

小野寺梓 最初の時にリーダーがいたんですけど、その時に自称副リーダーという感じだったんです。それが昇格して。でも全然リーダーっぽいことをしていないんです。

橋本美桜 でも、けっこうレッスンしてくれたりします。

小野寺梓 みんなが育ってきてちょっと甘えちゃってる部分も大きいんですけど。

三浦菜々子 梓が育てたメンバー(笑)。

桜の妖精のように舞う

――「桜色カメラロール」はみなさんにとってどんな楽曲でしょうか。

橋本美桜 「まさに青春」という感じです。MVで観られる様子でもあるんですけど、今進路に悩んでいる人とかに観て頂きたいです。2ndシングル「いま踏み出せ夏」の時でも、進路で迷っている時に踏み出せ、という感じだったんです。卒業が迫ってきて絶対に決めなきゃいけない時だから、迷っている人にはこれを観て頂きたいです。

三浦菜々子 春って卒業もあるけど新しい出会いも多いので、春にぴったりな感じです。背中も押してくれるし爽やかだし、前向きな雰囲気です。新生活を始める時にぴったりなんじゃないかなと思います。MVを観て凄く青春を感じました。

――完成したMVを観た印象はいかがでしたか。

三浦菜々子 セリフはないんですけど、ドラマか映画を観ているのかなというくらい、凄く伝わってくるものがありました。前作「いま踏み出せ夏」のMVもちょっとドラマ仕立てだったんですけど、観る方それぞれの解釈があるんです。一人の主人公を追いつつも色んな人が出てきて色んな青春の場面が描かれているという感じだったので。今作では、出演して頂いた吉田美月喜さんの気持ちの変化といった感じなので、だいたいみんなが同じようなことを感じ取ってくれるMVになっていると思います。

橋本美桜 2番のサビの歌詞とMVのドラマの部分が合っているんです。見どころのひとつです。

――後半のみなさんのダンスシーンは凄く綺麗でした。

鈴木えま MVのダンスは、自分ではもっといけるかなという感じもあったんです。自由に踊る感じだったので。

――ダンスシーンはアドリブだった?

三浦菜々子 そうです!

橋本美桜 何回か撮ったなかで選ばれたテイクなんです。

小野寺梓 最後のほうで撮ったテイクでターンをしてみたんですけど、そのテイクが選ばれていて良かったと思いました! 衣装がふわっとしている感じなので綺麗なんです。

――ライブではどのようにこの曲をパフォーマンスしていきたいですか。

西野千明 柔らかく踊りたいです。振りがけっこう柔らかいんです。

三浦菜々子 指先まで気をつける振りなんです。

橋本美桜 レッスンの時に「桜の妖精のように!」って言われました。

西野千明 白キャンのなかでは新しいと思います。全部を柔らかく踊るので。格好良い感じだったり力強く踊るのはよくあるんですけど、ここまでふわっとしたのは今までなくて。それと今作で季節曲が2曲目なんです。前は「いま踏み出せ夏」の夏で、今回は春で。春はふわふわした感じもあるので合うんです。

麦田ひかる 衣装がふわふわだから、丁度いい感じなんです。

――「桜の妖精のように」というのは難しそうな表現ですね。

橋本美桜 レッスン動画を観たとき、私は移動の時にスススッて動いていて梓ちゃんからLINEで「忍者みたい」って言われました。私なりに可愛くやったのに(笑)。

三浦菜々子 ライブでの披露までにはちゃんと「桜の妖精」になります(笑)。

西野千明 忍者と妖精じゃだいぶ違うからね(笑)。

――確かに(笑)。ところで、今みなさんが特に興味があることは何でしょうか。

小野寺梓 中国語を覚えようと思っています。SNSでも海外の方からの反応が増えてきて、中国語で送られてくる時もあるからそれを翻訳しているんですけど、翻訳しなくても覚えられたらいいなと。

――西野さんが今興味あることは?

西野千明 私はプリンが好きでして。とにかくプリンが食べたいんです。柔らかいのよりも硬めのしっかりしたプリンが好きなんですけど、プリン巡りをしちゃおうかなって思っています。

三浦菜々子 それ誘われました! 「硬めのプリンを一緒に食べに行こう」って(笑)。でも私は柔らかいプリンが好きなんです。

――硬め派と柔らかい派でわかれているのですね。

西野千明 本当に全然違いますもん! それと服とか靴とか物欲が凄くて…あと、海鮮が好きです。物欲と食欲が私の今のトレンドです。それと柚子胡椒も。

三浦菜々子 お財布から柚子胡椒が出てくるんです! 小袋を常備していて。

西野千明 何でも柚子胡椒を入れちゃうんです。焼き鳥でも鍋でも合うし…今度は小袋じゃなくてチューブを常備しようかと思ってます。

――西野さんは好きなことがいっぱいありますね(笑)。鈴木さんはいかがでしょう。

鈴木えま YouTubeのゲーム実況にハマってます。『わがままファッション ガールズモード』のとか。観ていたらそのゲームをやりたくなっちゃうんですけど、ハードが家のどこにあるのかわかんなくて…ソフトを買うか迷っています。

麦田ひかる 私は動物…。

――何か動物を飼いたい、という感じでしょうか。

橋本美桜 アルマジロトカゲを飼いたいって言ってなかったっけ?

――凄いギャップですね(笑)。動物全般好きなのでしょうか。

麦田ひかる そうかも…。

橋本美桜 「いま踏み出せ夏」のMV撮影の時にカエルがいて、ずっと付きっきりでした(笑)。

――ずっと見ていたと(笑)。三浦さんが最近好きなことは?

三浦菜々子 この間、友達のお家に行ったら『鬼滅の刃』の漫画が置いてあったんです。私は漫画やアニメはハマると集めちゃうので『名探偵コナン』だけにしようと心に決めていたんですが、勧められてついに手を出してしまいました。一夜にしてどっぷりハマってアニメにまで手を出し…。

――好きなものが増えるのは良いことだと思いますよ。

三浦菜々子 また家に漫画がいっぱい増えちゃうなと思って。

西野千明 浮気だ…。

三浦菜々子 一番はコナン君です!

――橋本さんはどうでしょうか。ハマっていることなどは?

橋本美桜 私は3年間卓球をやっていて、最近「卓球をやっているところが見たい」とよく言われるんです。でも、メンバーのなかで本格的に卓球ができる人がいないんです。一人じゃできないから、卓球ができる人を見つけて私がスマッシュとかを決めているところを見てもらいたいです。

三浦菜々子 私テニスやってたからちょっとできるよ?

橋本美桜 そういう人いるんですよ!

――卓球とテニスは違うぞと(笑)。

橋本美桜 「テニスやってるから卓球もできる」ってナメてくるんです。

三浦菜々子 ナメてないよ(笑)。

橋本美桜 そういう人にスマッシュをバーンと!

メッセージ性、葛藤を歌うアイドル

真っ白なキャンバス

――白キャンのグループとしての強みは何だと思いますか。

三浦菜々子 歌詞や曲を褒めて頂くことが凄く多いです。メッセージ性が強かったり、あまり恋愛ソングがないんです。自分の葛藤を歌っていたりとか、そのなかで最後は前向きな気持ちに変わっていったりと。「アイドルでこんな歌詞歌うんだ?」という曲があったりします。でもそれが同世代の方が響いてくださったりするんです。「桜色カメラロール」のMVでもそういった良いコメントを頂けてありがたいです。

――葛藤を歌うアイドルというのは新しいですね。ところで、アイドルになって良かったと思う時は?

鈴木えま やっぱりメンバーのみんなと出会えたことと、まわりのみなさまやファンの方々に支えてもらっていることです。凄く嬉しいです。

――それでは最後に、メジャーシーンでの今後の目標を聞いてよろしいでしょうか。

三浦菜々子 ライブではZEPPや武道館などの大きい会場でのワンマンライブを成功させることと、テレビでミュージックステーションや紅白歌合戦に出ることを目標に頑張りたいです!

(おわり)

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