E-girlsが22日、2020年いっぱいで解散することを発表した。同日、神奈川県トレッサ横浜でニューシングル「別世界」(2020年1月29日発売)のリリースイベントを開催。メンバー11人全員が登壇し、集まった約2000人のファンを前に約9年間に及ぶ活動を終了することを報告。リーダーの佐藤晴美は「それぞれの目標だったり方向性を話すうちにこれからはそれぞれの道を頑張っていく決断をみんなでさせて頂きました」と改めてファンに前向きな解散であることを伝えた。

 「別世界」は、今年11月に配信した「Easy come, Easy go」、今月27日配信の「シンデレラフィット(Winter version)」に続く三カ月連続配信曲で来年1月17日に配信後、3曲を収録したシングルとして1月29日にリリースされる。同シングルを引っさげ、来年2月1日静岡エコパアリーナ公演を皮切りに全国9カ所13公演を行う、約1年半ぶりとなるアリーナツアー『E-girls PERFECT LIVE2011→2020』が彼女たちのラストツアーとなる。

 イベントでは会場に設置されたスクリーンでE-girlsの2011年からの軌跡を辿る映像が流れ、「メンバーはひと区切りをつけ新たなエンターテインメントの道を進みます」と2020年をもっての解散を発表。ファンからは驚きと悲嘆の声が上がり、涙するファンも多く見られた。

 混乱するファンを前にメンバー11人全員が登場し、それぞれメンバーの口から今回の発表について一言ずつ述べられた。リーダーの佐藤は「私たちは2020年を持ちまして、それぞれの道を進ませていただくことを決意しました。今年の春くらいからE-girlsの未来を話し合う機会が何度かありまして、それぞれの目標だったり方向性を話すうちにこれからはそれぞれの道を頑張っていく決断をみんなでさせて頂きました。これまでの皆さんの応援を顧みるとなかなかその決断に踏み切れずにはいたのですが、それぞれ次にさらに輝けるようにという結論に至りました」とその経緯を報告。

E-girls

 さらに「それぞれの活動を応援しあって、皆さんにも応援して頂けるよう頑張っていきたいと思います。まだ来年はツアーもあって皆さんと触れ合える時間もたくさんあるので、しっかりとこれまで皆さんに頂いた愛を返していけるように、想いを伝えていける1年にしたい」と最後の1年への抱負を述べた。

 山口乃々華は「いろんなことを学んできました。本当に皆さんに支えられたからこそ、こうしてここに立てているんだなと感謝の気持ちでいっぱいです。私はこれから個人の活動に専念させて頂きます。女優業などにもっと力を入れて頑張っていきたいと思います。来年は最後なので皆さんにしっかりと悔いの残らないように想いを伝えられるライブにしていきたいと思っているので、楽しみにしていて下さい」と語った。

 坂東 希は「自分一人では成し遂げられないことをやらせて頂いていたと実感しました。残り1年となりますが最後までよろしくお願いします」と言い、SAYAKAは「E-girlsはたくさんの変化を経て今に至るのですが、どんな時も皆さんが本当に温かく見守って、支えてくれたからこそ今があると思っています。本当にありがとうございます。来年は涙ではなく、笑顔溢れる一年にしていきたい」と前向きなコメント。

E-girls

 武部柚那は「一番伝えたいことはみんなで決めた決断ということです。メンバー同士がそれぞれの新しい夢を応援しあって、次のステップを踏むために夢の旅に出るということです。ファンの皆さんにとっては突然の報告となってしまいましたが、私たち自身はワクワクしています。もっと大きな夢に向かって頑張っていきたいと思っています」と前向きな決断であることを改めて伝えた。

 鷲尾伶菜は「今まで皆さんに支えられた8年間で、だからこそ次へ向かえる力を頂けたと思っています」とコメント。藤井夏恋は「11人ですごくたくさん話し合ってきて、私としては良い、悔いのない決断だったと思っています。絶対泣かないでおこうと思ったんですけど、ファンの方の涙を見てもらい泣きしてしまいました」と感極まった様子。

 楓は「突然の報告ですみません。正直迷った部分もあったけど、もっとみんなが飛躍して活躍できるようにとこの決断をしました。来年は皆さんとツアーだけではなく、会える機会をみんなで考えていきたいなと思っています」と来年に向けて自身の考えを示し、YURINOは「皆さんのおかげでたくさんの夢を叶えられました。皆さんがいたからE-girlsをやってこれたと思います。来年はみんなと最後まで楽しい思い出を作れたらと思いますのでよろしくお願いします」と笑顔を見せた。

 須田アンナは「突然の報告になってしまったのですが、こういう決断をできたのも本気の意見でぶつかり合う11人の絆があったからこそだと思っています。その絆に嘘はなく、最後まで華やかな道を歩みたいと思うので、いつも通りの愛でE-girlsを支えて頂けたら」とファンに呼び掛けた。

 石井杏奈は「みんなでたくさん話し合って、涙して励ましあって至った決断でした。中学生からE-girlsに入ってたくさんの苦楽をともにしたメンバーを心から応援したいと思ったし、これからも応援してくれた皆さんの想いに変わらず応えていきたいと思います」と決意を新たにした。

 最後に、改めて佐藤は「こうやってE-girlsを惜しんでくださる皆さんがいて、私たちは本当に幸せなんだなと思いました。そんな皆さんの涙を輝かしい笑顔にできるように私たちはあと1年、楽しい時間を過ごしていけるように頑張りたいなと思っています。今日はありがとうございました」と頭を下げた。

 今後、坂東 希、佐藤晴美、石井杏奈、山口乃々華はそれぞれ役者やモデルを、藤井夏恋、SAYAKA、楓、YURINO、須田アンナ、川本璃、MIYUUから成るHappinessは米マスメディア88risingとタッグを組み本格的な世界進出を目指す。

 また、武部柚那はオランダ出身のDJアフロジャックが世界8都市で実施したオーディション合格メンバーと新たなユニットを結成し、鷲尾伶菜はソロアーティストとしてデビューする予定。【取材・撮影=松尾模糊】

 

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