モーニング娘。'19が5日、東京・国立代々木競技場 第一体育館で『モーニング娘。'19 コンサートツアー秋 ~KOKORO&KARADA~ FINAL』を開催。来年1月には15期加入後初、モーニング娘。'20となって初となるトリプルシングル「KOKORO&KARADA/LOVEペディア/人間関係No way way」をリリースすることを発表した。このうち「LOVEペディア」と「人間関係No way way」は歌詞や振りなどは異なるものの同じメロディを使用した挑戦作。1万1000人を前に初披露すると、大歓声を浴びた。

 全国20会場39公演にも及ぶ秋ツアーは、振替となる札幌公演を残し、約7万500人を動員してこの日千秋楽を迎えた。その舞台となった代々木第一体育館のライブは、11年前にHello! Project コンサートツアーでおこなっているものの、単独公演としては今回が初めてとなる。

 ツアーテーマを連想させるオープニング演出が届けらた後、ステージが一気に明るくなる。氷の階段にも見えるステージセットにはマネキンのようなポーズをとったメンバーの姿。その瞬間、大歓声をどっと沸きあがった。そのなかでツアータイトルにもなっている「KOKORO&KARADA」を披露。ツアーファイナルは華々しく幕を開けた。

オープニングを開け、ステージに光が照らされるとそこにモーニング娘。'19の姿が

 シンクロするダンスに、特設ステージを使った演出、さらに圧巻の歌声で魅了していく。猛スピードで5曲を歌い終えると15期生の山崎愛生は「あっという間に時間が過ぎて、広い会場なのできっと私たちは小さく見えていると思う。だから会場に負けないぐらい大きく踊ります!」と意欲、石田亜佑美も「愛の力で幸せいっぱいにします!」と宣言した。

 「ジェラシー ジェラシー」などEDMナンバーを届けていく。その合間のMCでは、今年6月に新加入した15期生が今年を振り返った。北海道から東京の学校に転校した山崎は、転校前の同級生と先生からメッセージが書かれたトランプをプレゼントされたという。一方の北川莉央は「一人でカラオケに行けるようになりました。今度は一人焼肉に挑戦したい」とも、岡村ほまれは「初めてウニを食べました。まだちょっと早いかなと思った」と初々しく語った。

譜久村、生田、石田、佐藤、小田

野中、牧野、羽賀

加賀、横山、森戸

岡村、山崎、北川

 その後は少数でのユニットで曲を披露していく。なかでも「雨の降らない星では愛せないだろう?」では、ランウェイの先にあるセンターステージで、野中美希と佐藤優樹が向き合い電子ピアノを奏でた。初の演出だっというピアノ共演。石田亜佑美は「日頃はあんまり褒めないけど、今日はよくやった」と佐藤を称え、舞台裏では羽賀朱音が練習に励む野中を「頑張れ!」と励ましていたエピソードも語られた。

野中と佐藤によるピアノ演奏

 中盤にはメドレーが届けられ、その口火を切った「HOW DO YOU LIKE JAPAN? ~日本はどんな感じでっか? ~」では、ロックサウンドに合わせるようにマイクスタンドを使用してのパフォーマンス。力強く歌声を轟かせれば、唸るギターサウンドに呼応するように火柱が何度も上がっていた。

 ライブも終盤に差し掛かり、譜久村聖が「ここで発表があります」と、68枚目となるトリプルシングルが来年1月22日に発売されることが決まったと発表。更に、収録の「LOVEペディア」と「人間関係No way way」は同じメロディではあるものの、歌詞とパート、ダンス振付は異なっているとしと「モーニング娘。初の試みです」と報告した。その2曲をセンターステージで立て続けに初披露した。同じメロディでも歌詞は別のテーマを描き、更に振付だけでなくポイントで使われるサウンドも異なっており、別々の世界観を広げていた。

 この新曲2曲を皮切りにラストスパート。「I Surrender 愛されど愛」などを届け「What is LOVE?」で本編を締めくくった。

ライブの模様

 アンコールで再登場したメンバー。それぞれが挨拶するなかで15期の岡村は「このステージにみんなで立てるのが嬉しい。リハとか大変な時があったけど皆さんのおかげで乗り越えられました。モー娘になれてすごく幸せです」と感極まり涙。そして「頑張って戻ってきます!」と力強く語った。

 また、佐藤優樹は「会場によって得るものがある。武道館は卒業されるメンバーを送る特別な場所で、代々木に初めて立ちましたが、幸福を生む場所だと思いました。皆さんが正しいと思える場所にしたい。このメンバーでそういう色を代々木に付けたい」と熱意を込めて伝えた。

ライブの模様

 最後に譜久村は「15期は本番前に緊張があっていっぱいいっぱいになっていると思って。私たちも緊張しているけど、それ以上のものがあるんだと。でもいろんな可能性をみつけることができました。私たちが知らない可能性を信じていきたい」と15期の成長とモー娘の更なる飛躍を誓った。

ライブの模様

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