nano.RIPE「初心を忘れない」長年の活動を経たからこそできる新たな挑戦
INTERVIEW

nano.RIPE「初心を忘れない」長年の活動を経たからこそできる新たな挑戦


記者:榑林史章

撮影:

掲載:19年11月09日

読了時間:約12分

大好きな『ドラクエ』のアイテムになぞらえたツアー

nano.RIPE

――「トロット」の歌詞には、<正直に話すにはコツがいる>と出てきますが、すごく深いですね。

 心理学の何かで知ったのですが、人間は誰でも1日のうちに数十個の嘘を付く生き物なのだそうです。その嘘というのは悪意のあるものに限らず、何げなくついてしまうものも含めて。例えば電話がかかってきて、「ごめん寝てた?」「いや、起きてたよ」って嘘をついちゃったりとか、相手を思いやっての嘘もあったり。でも人間がそういう生き物なのだとしたら、嘘を付かず本当に正直に生きることは、すごく難しいなと思ったんですね。そんな考えから出てきたのが<正直に話すにはコツがいる>というフレーズです。

――そういう心理学の話は、どういうところから入ってくるんですか?

 本やネット、それとAMラジオを聞いていると、ちょっとしたネタ話のような感じで入ってきます。家では、ずっとTBSラジオが流れっぱなしになっていて。AMラジオって、テレビやネットで得られるものとはまったく違った情報を与えてくれるんです。それに音だけだから、何かしながら聴けるのが良くて。朝起きてスタジオに行くまでの間はずっと流していて。朝は『伊集院光とらじおと』に始まり、それから『ジェーン・スー生活は踊る』を経て、午後は『たまむすび』を聞きながら出かけるみたいな(笑)。

――めちゃめちゃ聞いてるじゃないですか(笑)。ちなみにジュンさんは?

 ジュンは、YouTube派なんじゃないかな。

――機材のハウツー動画もあったりするから、ジュンさんはきっとそういうものを見ているんでしょうね。

 それが、違うんですよ。お気に入りのユーチューバーさんがいて。スタジオで作業をしている休憩中に、ポテチを食べながらいつも見ているんです。そのうちユーチューバーをやり始めるんじゃないかと思っています(笑)。

――さて現在は、年末に向けてワンマンツアー『nano.RIPE TOUR 2019「せかいじゅのはな」』の真っ最中です。ツアーのファイナルは28日と29日に東京・渋谷CLUB QUATTROで、2daysで開催されます。

 ジュンが作曲した曲だけで構成する「ジュンメロ」と、私が作曲した曲だけで構成する「きみメロ」と題して、2日間違う内容でお送りします。でも今やどの曲をどっちが書いたか、自分たちでも分からないくらい融合しているので、どちらも同じように楽しんでいただけると思います。かぶっている曲がないので、ぜひ2日間いらしてください。

――また、東京・秋葉原ゲーマーズで月に1回、アコースティックライブ「せかいじゅのしずく」を開催中。

 来年2月まで毎月開催の予定です。昔はニコ生などで定期的にアコースティックライブをやっていて。今回はゲーマーズさんからお話をいただきました。アコースティックで、ライブハウスとはひと味違う雰囲気でお届けしています。たまにカバーもやったりします。生配信もしていますので、動画共有サイトでもぜひ見ていただけたら嬉しいです。

――ツアータイトルは毎回ゲーム『ドラゴンクエスト』のアイテム名になぞらえていて。「せかいじゅのはな」も「せかいじゅのしずく」も、『ドラゴンクエスト4』に出てくるアイテムの名前ですよね。

 個人的に『ドラクエ4』が大好きで、「せかいじゅのはな」は、『ドラクエ4』の最後に出てくるアイテムで、パーティーの1人だけを生き返らせることができるんです。「せかいじゅのしずく」は、パーティー全員のHPを回復させるアイテムです。アコースティックライブに来た方全員に、元気満タンになって帰っていただきたいと思って付けました。

――やっぱりnano.RIPEのファンは、全員『ドラクエ4』をプレイ済みなんでしょうか?

 MCで熱く語るんですけど、いつもポカ~ンとされています(笑)。

(おわり)

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