AIRFLIP「知らない人にも届けたい」決意表明となる新たなサウンドで旅立ち
INTERVIEW

AIRFLIP「知らない人にも届けたい」決意表明となる新たなサウンドで旅立ち


記者:平吉賢治

撮影:

掲載:19年10月09日

読了時間:約12分

元YELLOWCARDのライアン・キーを迎えた『NEO-N』

ライアン・キー

――『NEO-N』のタイトルにはどういった思いが込められていますか?

 “neo”がギリシャ語で“新しい”という意味で、それと街頭などの“ネオン”を合わせた造語になっているんです。メジャーシーンで新しいチャレンジをするという意味と、ネオンというきらびやかな存在、光を集める存在になって、そこからもっと色んな人に聴いてもらえるようなバンドになるという、決意を込めたアルバムタイトルになっています。

――今作は元・YELLOWCARDのフロントマン、ライアン・キーをプロデューサーに迎えての制作ですが、ライアン・キーとの関わりのきっかけは?

 前作『Friends In My Journey』というミニアルバムの段階で、海外のアーティストとのコラボやプロデューサーを迎えてやってみたいという話があったんです。そこでリストアップしてもらったなかに、ライアン・キーがいたんです。ベースのFujimonがYELLOWCARDの大ファンだったこともあって、ライアン・キーとやりたいということになったんです。『Friends In My Journey』のときから話をさせてもらったんですけど、その時はちょっとスケジュールも合わなくて、ミニアルバムのなかの「Star Journey」という曲にゲストボーカルとして入れてもらって、今回『NEO-N』で満を持してプロデューサーとして迎えてトータルプロデュースしてもらった感じです。

――これまでの作品と本作は大きく異なりますか? それともいままでのAIRFLIPのスタイルを踏襲して、それがブーストされた感じでしょうか?

 それで言ったら後者のほうだと思います。素材としては自分達が作った曲をもとにしているので、AIRFLIPらしさというのはそのままあって。ライアン・キーのディレクションがエッセンスとして加わった楽曲たちが今回は多いと思います。

――ライアン・キーはどんな印象でしたか?

 けっこう気さくな方でした。最初はちょっと気難しい人なのかなと思ったんですけど。

――SatoshiさんがYouTubeで公開しているVLOGでライアン・キーとやりとりしているシーンがありましたが、良い雰囲気でしたね。

 親日家の方で、ライブでも自分のソロの仕事としてもけっこう日本に足を運ばれているんです。日本のことに興味津々で話すとすごく優しい方でした。

――どういったディレクションがありましたか?

 歌に関しては、英語の歌詞の添削など文法をチェックしてもらいました。歌い方にはまるように、別の英語に置き換えたり。予備校の先生と生徒みたいな感じで(笑)。もっとフランクな英語のほうが歌詞としては合うのかとか、自分のなかにはない英語表現があったりして。凄く勉強になりましたし、引き出しを増やさせてもらいました。

――アメリカのネイティヴな言い回しなどもディレクションしてくれたのですね。

 あと、いまのトレンドも入れてくれたのかもしれません。それとチューニングに対してシビアでした。敏感な音感を持った方で、ギターなどはもちろん、ドラムの音のチューニングに対してもシビアで。ライアン・キーのアーティストとしてのレベルにこっちも応じて演奏する必要があったので、そこは一番レコーディングで大変だったところです。

――その大変な部分が見事に反映しているのか、今作の音はとても気持ちが良いです。

 演奏に加えて、そういった部分が今作にはプラスされていると思います。

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