AIRFLIP「知らない人にも届けたい」決意表明となる新たなサウンドで旅立ち
INTERVIEW

AIRFLIP「知らない人にも届けたい」決意表明となる新たなサウンドで旅立ち


記者:平吉賢治

撮影:

掲載:19年10月09日

読了時間:約12分

 POP PUNKバンドのAIRFLIPが10月9日、メジャー1stフルアルバム『NEO-N』(読み=ネオン)をリリース。Satoshi(Gt、Vo)、Gucci(Gt、Cho)、Fujimon(Ba、Cho)、Ritsuya(Dr、Cho)の4人組。ハイトーン且つネイティブな発音の英詞が特徴的なボーカルを武器に人気を得ている。今作は元・YELLOWCARDのフロントマン、ライアン・キーをプロデューサーに迎え、彼らが“パンク”という枠だけに収まらない音楽性であることを示した。今作が一つの節目とも感じると話すSatoshiに、改めてAIRFLIPというバンドの存在、その音楽性について話を聞くとともに本作についてや今後の展望を聞いた。【取材=平吉賢治】

AIRFLIPの大きな節目

『NEO-N』ジャケ写

――バンド名の由来からお聞きしていいでしょうか?

 僕も知らないんです(笑)。

――オリジナルメンバーはもういないのでしたね。

 ボーカルが変わったタイミングでバンド名を変えるべきだったのかもしれないですけど…僕がバンドとか右も左も知らずにAIRFLIPに入ったもので、そういう発想もなかったです。

――AIRFLIPというバンド名は覚えやすいし、どこか象徴的な格好良さを感じます。Satoshiさんが大きく影響を受けた音楽は?

 バンドサウンドにハマったきっかけは高校生の時です。最初のきっかけはHi-STANDARDだった気がします。そこからバンドの音楽を聴き始めて。Hi-STANDARDを友達がコピーしていて、その友達がやっているライブに遊びに行くくらいの感じからでした。そこから色んなバンドを聴き始めて、海外のポップパンクも聴いて…ちょうどSum41とかThe Offspringとかにめちゃくちゃハマって。そこがルーツです。ギターは趣味でやっていた程度でした。バンドを組んだのは社会人になってからなので。

――AIRFLIPではないバンドを?

 最初のバンドがAIRFLIPなんです。卒業して一旦就職して。2、3年目で趣味でバンドを始めたいなと思って。そのときにメンバー募集サイトでAIRFLIPが募集していて、入ってみたら結構がっつり活動しているバンドだったんです。社会人だったので土日だけ活動しつつ、気づいたらレーベルが決まって、仕事を辞めていて今に至る、という感じです。

――就職をしてという流れもあるなかで、バンドに関してはストレートにAIRFLIPに辿り着いたのですね。

 あのまま仕事を続けて、もしかしたら結婚をして子供ができて、という流れもあったのかもしれません。何故かAIRFLIPという人生を選んだんですけど、今は凄く楽しいです。

――AIRFLIPでのバンド活動という人生を選んでいなかったら?

 AIRFLIPを選んでいなかったら本気でやっていなかったんじゃないかと思います。そうでない人生を選んでいたとしても、音楽は変わらず好きだったと思うんですけど。

――その流れでメジャーデビューという現在は、かなり大きなタイミングかと思います。

 そうなんです!仕事を辞めてバンドをしてメジャーデビューをしてフルアルバムという…AIRFLIPを始めた当初は「こんなことになるとは」みたいな。ここまでやってくれる人が周りに増えると思っていなかったし。ただ、こうしてやっていくなかで色んなものが見えてきて、新しい目標もどんどん見えてきているので、全然やり足りていないし、もっともっと精力的に活動していくつもりです。

――バンドの一つの節目とも感じますか?

 そう思います。フルアルバムはAIRFLIPのキャリアのなかでも初めてのリリースなので。ずっとミニアルバムとシングルでここまで来て、フルアルバムは制作過程も長いですし、プロモーションも大々的になってくると思うので、僕らのなかでも特別というか。AIRFLIPのことを知らない人にも、もっともっと届けていきたいアルバムになっています。

――AIRFLIPのライブはシンプルに気持ち良いという感覚がありました。何か特別に意識していることは?

 僕自身はしっかり歌うことと、お客さんの表情をそれぞれ見ながらたまにはコミュニケーションをとったり、そういうことを考えています。メンバー全員の共通意識としては、バンドみんなが一番ライブを楽しむという意識を持っていると思います。たまにはクールにやってもいいのかなと思うんですけど、どうしても楽しさが勝ってしまってライブ中はにやけちゃいますね(笑)。

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