ゾフィー、堀川絵美ら「NHK新人お笑い大賞」本選出場８組が意気込み：【エンタメ】

本選出場者

　若手お笑い芸人の登竜門として知られる「NHK新人お笑い大賞」の取材会が9月30日、NHK大阪放送局で開催された。本選に出場する８組が発表され、インディアンス、かが屋、ジュリエッタ、ゾフィー、たくろう、堀川絵美、ラフレクラン、隣人が登場。今回で3度目の本選出場となったインディアンスの田淵章裕は「勝って卒業したい。ベタですけど、自分らに負けたらあかん」と語るなど、それぞれ本選への意気込みを語った。

　令和を迎えて初開催となる同賞。今年は予選に279組（東京予選162組、大阪予選117組）が参加。毎年、東京・大阪で交互に開催され、今年は大阪で催される。同日おこなわれた抽選会では、Aブロックに（１）堀川絵美、（２）ラフレクラン、（３）インディアンス、（４）隣人、Bブロックに（１）ジュリエッタ、（２）かが屋、（３）たくろう、（４）ゾフィーが入り、それぞれのブロックを勝ち上がった2組で決勝を戦う。

　唯一のピン芸人で、紅一点となった堀川絵美。最近は芝居や歌の活動に注力しているとし、「お笑いの大会でチャンスをもらえると思っていなかった。誰よりも自分が驚いている」と感激の声。同日から放送が始まったNHK朝の連続テレビ小説「スカーレット」のオーディションを受けていたことも明かし、「結果のお知らせがまだこない。これを機にもう一度思い出してもらえれば」とし、優勝と朝ドラ出演を視野に入れた。

堀川絵美

　インディアンスは3回目の本選出場。きむは「今回できっちり優勝して、4度目がないように」と優勝を狙えば、2回目の本選出場となったラフレクラン・西村真二は「僕だけがNHKのアクセント辞典を持っている。元アナウンサーとしてアクセントを間違えずにネタを頑張りたい」と、前職のアナウンサー時代に磨いたスキルを発揮したいと意気込んだ。

インディアンス

　たくろうのきむらバンドは「ジュリエッタの藤本さんだけには負けたくない。なんせ、お互い髪型が変。一人だけで良いんです。髪型変な先輩ぶっ倒して、ここで決着つけたいなと思っております」と、、ジュリエッタの藤本聖に宣戦布告。

たくろう

　隣人の橋本市民球場が「優勝目指して頑張りたい」と意気込めば、ジュリエッタの藤本も「かが屋さん、ゾフィーさんも名だたるコント師。頑張りたいと思います」と気合。かが屋の加賀翔は以前、大阪NSCに在籍。「自転車を盗まれたことを忘れてません。合間で自転車を探したいと思います」と大阪在住時代を振り返り、会場を沸かせた。

隣人

　ゾフィーの上田航平は「社会貢献」や「愛と優しさ」などと切り出し、「勝敗とかを決めたい気持ちはありません。優勝は宇宙船地球号です」などとコメント。これで全組の挨拶が終わったが、司会進行を務めていた菅原健一チーフプロデューサーは「ゾフィーだけ、大丈夫ですかね…」と心配の合いの手を入れるなど、会場は大いに盛り上がった。

ゾフィー

　さらに、取材陣から出場者の中で意識するライバルについて尋ねられた。

　インディアンスの田淵章裕は「これだけ負け続けると、“誰か”って言えなくなってきた。昔思いませんでした?　まだ先輩が決勝に出てる、『もうええやろ』『卒業してくれや』って思ってたじゃないですか。今、俺らがそれなんです。勝って卒業したい。ベタですけど、自分らに負けたらあかん」と、“3度目の正直”に並々ならぬ覚悟を見せた。

ラフレクラン

　ジュリエッタの藤本はラフレクランの名前を挙げた。ラフレクランは動画共有アプリTik Tokで“ポテトサラダ”ネタが大ヒットしたが、「僕らも“エレベーターとエスカレーター”という一時代を築いたくらいバズった作品がある」とライバル心。「“ポテトサラダ”は厳密に言うと、やってる女子高生のほうがバズッてる。ラフレクランの方がパクリ扱い」と畳みかけた。

ジュリエッタ

　また、隣人の中村遊直（ショートライナー）は「堀川さんが元カノなんで…」と唐突に口にし、驚きとツッコミの声が挙がるなか、当の堀川も「なんで言うん…」と戸惑いの表情。会見場は終始、ボケとツッコミが入り乱れるオーケストラ状態に。菅原チーフプロデューサーは「いまイキの良いところがズラッとそろった感じだと思う」とコメントし、本選に進んだ顔ぶれが魅せるパフォーマンスに期待していた。