作品『枯れぬ夢』の隣で撮影に応じた田中道子

 女優・田中道子(30)が、東京・六本木の国立新美術館で開催中の美術展覧会『第104回「二科展」』に初出展し、初入選した。

 国立新美術館を初めて訪れ、自身が出展した油絵『枯れぬ夢』が展示されている様子を見た田中は「すごくうれしいです!」と喜び、「入選したと聞いたときはまったく信じられず自然と涙が滲み出てきて頑張った甲斐がありました」と頬を緩ませた。

 大学で建築を学び二級建築士の資格を取得、デッサンも授業で専攻したが、油絵に関しては師事することもなく独学で学んだそうで『枯れぬ夢』は現在出演中のドラマ『偽装不倫』(日本テレビ系)の撮影をしながら4カ月かけて完成させた。

 弧高のメスのライオンをイメージして描いた作品で「自分が見ていて気持ちがいい絵」「光が見える何か」をテーマに作品に取り組み、毛並みに関しては爪楊枝で一本一本描くほどの熱のいれようだった。

 自宅のお風呂場で、ドラマのセリフを覚えながら作品を描き、1回筆を通すと3~4日は生乾き状態のため、乾燥機をかけながら筆を進め完成させた。

 静岡県内に住む両親に報告するとすぐ「おめでとう」と連絡がきたそうで芸術肌の母親からは自分のことのように喜ばれた。

 初出展の今作は一番小さいサイズの50号で出展したが「来年はもっと大きなサイズで描いてまた出展したいです」と話し次をみすえている。これからますます活躍の幅がひろがる女優田中道子から目が離せない。

 二科展は9月16日まで開催中。

Photos

記事タグ