ドリメは「辛い時期を共にしてきた家族のような大事な存在」
――レコーディングはスムーズにいきましたか?
YASU 最初に録音したのは「アイのうた」なんですけど、けっこうスムーズに行ったかと…でも「escape」など、いままで歌ったことのない感じの曲もあって。これまでとは違った歌い方、表現の仕方をする必要があったので、けっこう考えながら、という部分もありました。「今日も明日も明後日も君に恋してる」は裏声を使った初めての曲なので、そのメロディラインは難しかったです。
RYO ハモりにこだわり過ぎて、一日目にとったのは全部無しになったんです。もう一度コーラスを考え直して翌日に全員で録音しました。
SHUNGO RYO君がめっちゃ頑張ってくれたんです。
――コーラスアレンジの指揮を振るのはRYOさんなのですね。
SHUNGO 基本的に委ねています。RYO君のお母さんがピアノの先生なんです。小さい頃からピアノの音を聴いているので音感が良くて。あっくんも絶対音感を持っているので、音の判断は2人に任せているところがあるんです。
あっくん 絶対音感というか、相対音感の強い感じなのかもしれないんですけど…。
――和音もすぐに判別できる?
あっくん はい。姉がピアノをやっていて、ある日ピアノを突然弾いてみたら、なぜか弾けたんです。「ああ、こういうことできるんや」と思って。でもちゃんと習ったわけではないから、運指などはバラバラですけど。
RYOTA めっちゃ助かるんです。イメージしたメロディを口ずさんだらすぐ弾いてくれるので。
――制作において凄く心強いですね。「Paradise」の録音はどうでしたか?
SHUNGO これはライブハウスをイメージしていて、デモをみんなに送った段階でも感情を前に出して歌っていました。みんなもレコーディング当日は感情を前に出して歌ってくれて、自分のなかでも灼熱のような気持ちで歌おうと。やっぱりそうやって作るとライブでお客さんも自然に盛り上がってくれるんです。熱が伝わっているなと感じました。
――「超イイ感じ」はいかがでしたか?
RYO MVを2曲ぶんとるという流れでしたけど、1曲は「アイのうた」で、そのとき「超イイ感じ」はまだ出来てなかったんです。それで急遽作った曲で。夏の爽やかな感じというイメージはスタッフの方から聞いていたので、“ドリメっぽさ”を前面に出せればいいなと思いまして。沖縄に行って撮影するときに、朝方から夕方まで撮って、そのあとは宿舎に篭って制作をしてと。「超イイ感じ」は作り方からドリメらしさが前面的に出ている曲だなと思います。
――確かに“ザ・DREAM MAKER感”がある楽曲ですね。MVを観るとみなさん仲が良さそうですね。
RYOTA 結成して3年、家族よりも一緒にいるんです! 四六時中一緒にいるのに「まだこんなに仲良いか?」みたいな(笑)。みんな趣味も嗜好も全然違うのに、こうやってグループで一緒にいると何故か合って。自分達でも不思議です。みんな違うからこそお互いに興味があるのかもしれないです。
SHUNGO オフの日とかも面白いことがあったらグループLINEに写真とか送って「これヤバない?」って普通にやりとりしています(笑)。
RYOTA LINEで全く通知がない日とか心配になりますもん。「みんなイケてるのかな?」って。
――実際に相当仲良しなのですね(笑)。最近グループは忙しい?
SHUNGO 昨日横浜でライブして、今日は取材で、明日はリリースイベントで…。
――かなり多忙ですね。
RYOTA ありがたいことです!
SHUNGO 路上ライブをしていたときは、現場にスピーカーやマイクが用意されていて、スタッフさんがいてケータリングがあるなんて想像できなかったから全部がありがたいです。だから、楽屋とかを綺麗にして帰るように心掛けています。これから頑張って、いま自分達に付いてくださっているスタッフさんの方々に恩返しをしたいという気持ちが強いんです。だから忙しくても笑っていられるのは、辛い時期があったからこそだと思います。その辛い時期をともにしてきた仲間だからこそ、オフの日でも仲が良いというか、家族のような大事な存在なのかなと思います。
――DREAM MAKERの目指す場所は?
RYOTA これは5人ブレずに、大阪城ホール単独ワンマンライブです!
――大きな目標を達成するには大きなエネルギーが必要かと思います。みなさんの活動の力となる源は?
あっくん 僕らはファンの方々のことを“WE ARE DREAM MAKER”と呼ばせてもらっているんです。「お客さんと僕ら」ではなく、みんなでライブをつくっているという気持ちがあるから、活動源は聴いてくださるみなさんです。
SHUNGO 「音楽が好きだ」という思いがずっと自分を動かしていると思います。その気持ちがなかったらとっくに逃げちゃってると思うし…人生において音楽で生きて行きたいと強く思っているので、それがなかったら僕が僕じゃないし、生きて行けないと思います。
――YASUさんはいかがですか?
YASU 僕は牛丼ですね。
RYO 本当にすいません、こういう子なんです!
SHUNGO あれだけ僕らが真面目に答えてきたのに(笑)。
YASU 真面目な話、僕はみんなの笑顔です。ライブでみんなの笑顔が見られたら嬉しいし「また頑張ろう」と思えるんです。
RYO 僕の場合は、いままで出会ってくれた人、関わってくれている人達に対する恩です。音楽で生計を立てるということは夢があることでもあるし、可能性も狭まることでもあって。応援してくれている家族やファンの方々、関わってくれるみなさんのためにも恩を忘れずに「いま、自分が音楽をやっている理由は?」ということは常に考えています。
RYOTA 僕はみんなとわちゃわちゃするのが大好きなんです。ライブでみんなと一緒に声を出してというのが無条件で楽しくて。しかもそれを自分達が作った曲でやれるというのがありがたいです。みんなに伝えたい想いやメロディはまだまだありますし、ライブという空間でみんなと一緒に楽しめるのが生き甲斐と感じていて、それが僕のモチベーションです。制作が辛いときもあるけど、その先に待っていることが楽し過ぎて、それをエネルギーに動いています。
――それでは最後に、DREAM MAKERが一番届けたいことは?
RYOTA “音楽”です。
SHUNGO そこは“パッション”やろ!
RYOTA むしろ“テンション”やろ!
RYO “夢”にしておいてもらっていいですか(笑)。
SHUNGO そうだね。“夢を叶えることの素晴らしさ”です。何もなかった状態からちょっとずつ夢を叶えて行く姿を見て、夢の素晴らしさを伝えていきたいです。
(おわり)
作品情報
『WE ARE DREAM MAKER 2』
<初回限定盤 A>
3200 円(税込) CD+DVD TECX-1021
DVD「アイのうた」「超イイ感じ」「手 wo つなごう」MV 収録
<初回限定盤 B>
2,500 円(税込)CD+DVD TECX-1022
DVD「escape」MV、「NY オフショット」収録
<通常盤>
1800 円(税込)CD のみ TECX-1023
【収録曲】
01. アイのうた
02. 超イイ感じ
03. escape
04. Paradise
05. 今日も明日も明後日も君に恋してる